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生理のあり方を変えていく ー快適に生きやすい社会を目指してー

先日、Twitterにてトレンド入りした「生理用品」。最近では、月経カップや経血吸収型ショーツといった様々な生理用品が販売されるようになってきました。

「経血の漏れ」や「ナプキンで肌がかぶれる」「コストを抑えたい」など、ここには挙げ切れないほど、生理の悩みは本当に千差万別です。しかし、ここ最近の次々と新しい生理用品が発売されていく様子をみると、「選択肢は少しずつ、けれど着実に増えていってるんだ」と感じます。

そこで今回は、これまでの生理のあり方や生理用品を変えていこうと“アップデート”している例を、生理用品の①性能 ②コストの2点からご紹介と思います。

環境にも体にも優しい生理用品をーイギリスのオーガニックナプキン「ナトラケア」ー

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生理用品で肌がかぶれやすい…という方におすすめなのがオーガニックナプキン。そんなオーガニックナプキンの老舗ブランド、イギリスの「ナトラケア」をご存知でしょうか?元々、環境保護の活動家だったスージーさんによって創業されたナトラケアは、女性の体と環境に優しい生理用品を追求してきました。例えば、ナトラケアは

・本体/個包装/箱 すべてがプラスチックフリー。
・生理用品のブランドとして初めて、売り上げの1%以上を環境保護団体に寄付する「1%FOR THE PLENET」に加入(2018年にはナトラケアは16万ポンド、約2200万円以上を寄付)

など、地球に優しくプラスチックフリーの海につながるポイントがたくさんあります。そのため、マリンスポーツをされている方でナトラケアを愛用している人も多いそう。

自分や多くの女性が生理用品によって不快な思いをしていること、日々使い捨てられる大量の生理用品が地球環境へ大きな負担をかけていることを解決したい」という想いから、ナトラケアを始めたスージーさんと、生理用品「ナトラケア」について、もっと知りたいという方はこちらの記事もぜひチェックしてみてください。

「お金をたくさん費やさなければいけない生理」を、どう変える?フランスから

女性が生涯、生理と向き合う年月は約40年。そしてその間、生理用品にかけるお金は約38万円以上と言われています。しかし、生理のある女性にとって生理用品は必需品でなければいけないのに、世界には十分な環境を受け取ることができない人たちが多くいます。それが「生理の貧困」です。

例えば、フランスでは、約170万人の女性が「生理の貧困」状態にあると言われ、中学生から大学生まで、生理用品にかかる費用が大きな負担となっている現状があります。

そんな中、フランス政府は2020年3月に生理用品の無料配布を発表し、9月からその取り組みが実際にスタートしました。こちらの記事「環境への配慮も。生理用品の無料配布がはじまったフランスの現状をレポートします」では、そんなフランスの現状を、現地在住のジャーナリストがリポート。


また記事の中でも紹介しているこちらの写真は、フランスの生理用品無料配布機。生理の貧困と女性の健康に関してサービスを提供している、「Marguerite & Cie」による取り組みの一つです。

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長く付き合っていかなければならない生理だからこそ、このような生理用品が購入しやすく、負担とならない仕組みがあることが、生理のある女性たちにとって、生きやすい世界になっていくのだと思います。

今回は、「生理用品」に関する記事を一部ご紹介しました。画期的な生理用品や「生理の貧困」を解消するための取り組みの他にも、ランドリーボックスでは様々な角度から「生理」に関するコンテンツをお届けしていきたいと思います。

それでは、次回もお楽しみに。

写真:Laundry BoxAnnika Gordon on Unsplash
文:Nana/Laundry Box

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