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何度目の夏か〔ポエム〕

台風前の肌がヒリヒリする暑さと
それでも見ていたくなるような
澄んだ空に見つめられている
わたしの頭の上は青く
奥に見える山々の首から上には
雲が雲の影を作って見えた
湯気吹くようなその塊の中は
涼しいのだろうか
そう思うのは
わたしからは
もう搾り取る水気が無いのだと
言い渡されるように雲のない
突き抜けた青が
頭上に広がっているからだろうか

いや
さっき自転車で通った運動部の学生が
首に巻いたスポーツタオルのせいだ
遠く離れた空に
部活動のコールが聞える
わたしから出た湯気は
多分そこにある
遠く離れた空に

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