![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/101213840/rectangle_large_type_2_aa612cdc414a72a0707bd63c04c915fc.png?width=800)
好みの問題
「あたまに『こ』がつくとさ、なんかムカつかね?」
ウサギは、ソファに深く座って宙を見上げている。
「たとえば?」と、ニワトリ。
「小難しい。小癪、小洒落てる、小うるさい。『こ』にさ、イヤな気持ちがこもってるんだよ。相手を下にみたようなさ」
ウサギが足を天井に向けながら、ソファの背もたれクッションに頭をバウンドさせている。
「お前が、そういうのを選んでるだけだろ」
「そうか?」
「そうだよ。ほら、小粒とか、なんか可愛らしいじゃん。あとは、子ウサギとかさ」
ウサギはソファの上で、すでに興味が無いような顔をして、まだ足を天井に伸ばしている。
ニワトリは、一言。
「コイツっ」
頂いたサポートは、知識の広げるために使わせてもらいます。是非、サポートよろしくお願いします。