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ポエム・エッセイ

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ポエムのまとめです。わたしの頭の中は、こんな感じです。
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#人間

空模様

空が包んでいるのか、空と一緒に浮かんでいるのか分からないけど、勝手に僕らはその中にいる。 そして、好きなうたを歌って、美味しいものを食べて、誰かを好きになった。 その日の空はとびきり良くて、自分とセットで一日が造られる気さえするんだ。 でも空はいつでも、誰かにとってはとびきり良くて、もっとも悪くて。 勝手に僕らはその中にいる。 雲が動いて、僕らが動いて。 誰かの空を、今は見てる。

進化の先に〔詩〕

形が崩れてもいいものを創り出した 教室のドアを開けると交わされるのは 崩れた おはよう 聞き取れなくても 何となくでも 文字で書いたら何語かわからなくても 気持ちがわかるような音がする 終わることが不思議で 永遠が当たり前のこと 明日 朝が来る予定をたてた 世界が変わって  夜になれば  不安になるような朧げな月 オハヨウが聞き取れないと 命の終わりをカウントできない 指折り数える さよなら こんなことなら 人間になんてなるんじゃなかった もしも 願いが叶うなら 動物

骨の集合体。

肉を被った骸骨は話をする。 大抵は、自分の。 その骸骨は風を飲む。 話を続けるためと、動くためと。 風を出し入れできなくなると、「骨」と呼ばれて永遠に眠る。 骸骨は眠る。 永遠ではなく断続的に。 何故か、目の辺りの肉を降ろし。 何故か、なにかに寄りかかって。 このとき骸骨は骸骨のままで、「骨」とは呼ばない。 そして、またしばらくすると勝手に話をはじめる。 骸骨の鳴き声は様々だが、眠ったあとは必ず「おはよう」と鳴いてしまう。 誰かがいても、いなくても。

夢中の前の助走中

蜂が飛んでいる。 ただ窓の外を通過しただけのことなのに、その姿に怯える。人生で一度も刺されたことなんて無いのに、最初から危険を感じたような記憶がある。 まあ、如何にも危険ですという色と模様だし。工事中の看板なんかは、蜂の模様からきてるのだろうか? こいつらに関して刺す以外のイメージは、働き蜂と嬢王蜂がいること。あとは、ハニカム構造。 強度を損なわずに材料を削れるんだっけな。確かではない。昔、深夜ラジオでそんな話を聞いたような気がする。 それでも、「いくら強度を保とうが人

動物園だとして、檻を建てたのは誰ですか?

温泉が好きな人がいる。ブームになる前からサウナメインの人もいる。 一人でドライブ、ツーリング。 ソロキャンプ。 登山。 なんだかんだ言って、人間も動物に変わりないんだ。 ぼーっとしてたい。 野生動物がうずくまって休んでいる。 ん? ぼくらも野生だよな。

世間の興味に乗っかってみるのも、たまにはいいか。

人間が想像したものはいずれ実現するらしい。だから、テレパシーも実現するはずなのだが、人によって求めているゴールが違う。 それは技術力で見据えたゴールのをたぐり寄せるようにして、恐らくは短時間で実現にいたる。または、実現したと世界は思いたい。 とりあえず、携帯電話ができた時点である種の道筋ができたのかもしれないけど、それとは別の道が最近できたように感じる。 AI。 AIが吐き出す回答は、人間が考えを導き出すプロセスと同じだろう。これは個人的な感覚なので決定的に違う事があるのか

人には人の乳酸菌。

今朝起きたら腹が減っていた。 なぜか健康的な気がして悪くない。 これが腹が減って目が覚めたなら少し問題な気がするが、そうじゃないから悪くない朝だ。 顔を洗って水を飲み、朝食。 ニュースを見ながら休憩。すると、お腹が痛くなってきた。 これも不思議と、悪い痛みと健康的な痛みの違いがなんとなく分かる。 「腹」とは、何なのだろうか。 食べ物を貯蔵し、栄養を取り出す。 壊さないように腹巻きをする。 でも、意味もなく叩いてリズムを刻むことがある。目や口をペイントして、顔に見立てる人もい