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ポエム・エッセイ

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ポエムのまとめです。わたしの頭の中は、こんな感じです。
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#イメージ

空模様

空が包んでいるのか、空と一緒に浮かんでいるのか分からないけど、勝手に僕らはその中にいる。 そして、好きなうたを歌って、美味しいものを食べて、誰かを好きになった。 その日の空はとびきり良くて、自分とセットで一日が造られる気さえするんだ。 でも空はいつでも、誰かにとってはとびきり良くて、もっとも悪くて。 勝手に僕らはその中にいる。 雲が動いて、僕らが動いて。 誰かの空を、今は見てる。

ただサラダ菜をもぎっただけの朝ごはん

 昨日買ってきたサニーレタスの根元に、ちょっと土がついている。「ああ、サニーだな」と思いながらキッチンで洗い流す。本当のところ、サニーレタスの名前の由来なんてしらないし、土がついているのが普通なのか稀なのかも知らない。でも、たまに「いい名前だな」と感じる言葉があって、それだけのことで一瞬の気持ちの高揚とポジティブなエネルギーが湧いてくる。  語感がいい、それだけのことなのかもしれない。そして、それを勝手な想像力で何かに結び付けてしまうのは、癖なんだろう。案外、日本人にはそうい

許されるなら、なみなみと

 湯呑みが、必ずしも適量のお茶で満たされるわけではない。7割か、多くても8割入れたところで一杯とするのが普通だろう。    鞄はどうだろう。  なぜか、たくさん入れたくなる。入れたまま出さないかもしれないノートや持っていると安心するお気に入りの文庫本。着替えのTシャツ、靴下。もしもの時の絆創膏。なんでもかんでも入れて安心する。  写真も似ている。  画面いっぱいに記憶を書き込む道具。端っこの角のところまで、しっかり思い出が入る様にシャッターを押して。  それをスマホにいっぱ

花より団子

今日から天気が崩れるらしい。週末には雨とのことで、新潟の桜も今週で終わっちゃうかな。 こんなにも旬の期間が短いのに、「桜」の言葉にはかなりの強さがあるように感じる。それは「さくら」でも「サクラ」でも強い。 あんなにも淡い色の花なのにインパクトは凄いものがある。もしかすると、実際に咲いてる時間より世界中の人が「桜」をイメージする時間のほうが長いのではないか。そんなふうに言われても納得できる気がする。樹の幹と花の色とのコントラストがいいのか、日本人だからなのか。 そして、不思議

一瞬の出来事。

軽症は、かしこくて治りも早い。 傷付いたことにも気が付かない。 簡単なことで跡も残らないだろう。 なにも残らないだろう。 重症になりたい。 何も残らないだろう。 簡単なことで跡も残らないだろう。 傷付いたことにも気が付かない。 もう、どっちかわからない。

くすんだ色

神様がパラパラと雨を均等に撒くように、幸せもそうあってほしいけど、確かめる方法はないのかな。 少なくとも上を向けば、見やすいかもしれない。 でも、目を瞑っていても雨は、雨だ。 雨が降ってきた。 雨にあたった。 雨に濡れる。 雨で濡れる。 雨が降っている。 外では、雨が降っている。 幸せもそうあってほしい。

綺麗に丸が描ける人は、絵がうまいんだってさ。

これは単なるイメージ。 図書館で本を選ぶのは楽しい。無料でここにあるすべてのお話を最後まで楽しんでいい。 「体験版はここで終了。続きは有料版でお愉しみください」なんてことはなく、本当に隅々まで楽しんでいい。 たくさんの四角が列んでいる。 本が四角いのは、列べるのに便利だからなのか。置く。そこに置いておきたいものは、平らなものだ。たぶん、巻き物のように積み重ねていたけど、転げ落ちて、なくなったのだろうと思う。だから、動いてほしくないものは四角いのだ。 なんだか同じ形のほ

清流

通勤途中の田んぼに水が張られ始めました。 ここ数日の風は冷たいけど、今朝は天気もいいから、もう本格的に田植えのタイミングをみているようです。 田んぼに囲まれた、世間的には「米どころ新潟」ですけど、全部が全部農家では当然ないわけで。わたしも全然詳しくないです。 小学校の体験授業で田植えをやったことはあるし、父の実家が米を作っていたので、準備や後片付けを手伝ったことはありますが、まあ子供だったので半分は水遊びくらいにしか思ってなかったです。 そのせいかな? 泥遊びが一番好きだ