ごきげんよう!春陽漁介です!
劇団5454(ゲキダンランドリー)のnoteがスタートしまして、あらためて劇団員からそれぞれの自己紹介を投稿することになりました。
劇団5454の主宰と脚本と演出を担当しております、春陽漁介(しゅんようりょうすけ)です。
脚本家・演出家としてのデビューは、2009年の『カエル』という舞台公演でして、2022年現在で13年の経歴になります。
主な活動は舞台ですが、映画だったり、CMだったり、ラジオドラマだったり、情報誌だったり、企業教材だったり、歌手の歌詞を使って物語を作る「リリックストーリーブック」なるものだったり、様々な機会をいただきました。
元々は俳優志望でして、小劇団のワークショップに通い詰めたり、芸能事務所の養成所に通ったりの高校生活。
その後、日本大学芸術学部演劇学科演技コースに入学したものの、古典や新劇を重んじる方針に対応出来ず落ちこぼれました。
「オイラのやりてぇことはこれでねぇ!」みたいなスタンスを気取ってたけど、今思えば、教授の求めていることに応えられない自分が怖くて、嫌われる前に嫌っていただけのようにも思います。
F先生。授業中、睨み続けてごめんなさい。
1年生の時は40単位中36単位くらい取るくらいには頑張ってたんですよ?
でも、2年生では18単位くらい。3年生では8単位くらいしか取れなくて、早々に5年生に進学させていただけることが確定しました。そこで中退しておけばよかったものを4年生までしっかり在籍しました。「4年生では心を入れ替えて頑張るぞ!」なんて思ったわけじゃありません。仲間たちとの文化祭や合宿が楽し過ぎて、やめたくなかっただけです。
同級生たちが卒論を書き終えていく中、僕は母親に卒論を提出し自主卒業を決めました。(つまり中退)
私立の大学に行かせてもらって、卒業証書を持ち帰ってこなかった親不孝は、未だに心をチクッと痛みつけるトゲとして残っています。
大学在学中に、劇団5454の前身となるプロデュース団体を立ち上げました。
面白い脚本を借りて、演出家も呼んで、自分が良い役をやるために作った団体でしたが、第3回公演で脚本・演出をやることになります。何故そうなってしまったのかをちゃんと覚えていませんが、脚本料や演出家のギャラの予算を確保するのが難しくなって、節約的なことだったような気もします。(ナメてやがる……)
初めて書いた脚本は、今の僕からは信じられないほど脱稿が早くて、顔合わせには製本してキャストに渡していたなぁ……。(遠い目)
その分、演出は酷いものでした。演劇のこともまだよくわかっていない俳優志望の若造が、他人の芝居を修正したり、指示したり。出演者の中に先輩俳優だっていたもんだから心が壊れてしまい、稽古帰りは毎晩泣いて「二度とやらねぇ」と誓ったものです。
それでも、しばらく時間を置いてみると、お客様からもらった「おもしろい」の一言や、仲間からの「またやって欲しい」のエールにその気になってしまったりなんかして。
気がつくと、プロデュース団体の後半は全作の脚本演出をやっていて、その後「固定の俳優部を持って、質の高い作品を作りたい」という目的で劇団を立ち上げることになり、劇団5454が誕生します。
劇団5454も10年が経ち、旗揚げメンバーとして残っているのは、僕と森島縁だけになってしまいましたが、今在籍してるメンバーはもちろん、これまでにたくさんの魅力的なメンバーが所属してくれていました。それはまたいずれ思い出話として書こうと思います。
あらためて、どうぞよろしくお願いします。
春陽漁介
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