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【interview03】自分を変えることはできても、人を変えることはできない。


姿勢の良さとすらっと伸びた高い背丈、
キラキラしながら大きな眼でニンマリ笑う

株式会社 エシカラナ
代表取締役 田中綾さんをご紹介いたします

ユーカリから生まれた
ヨガウェアブランドの起ち上げ、

海をまもる、生き物を守る、
小学生たちとのビーチクリーン活動

ロボット教室開校、
中高生向け伴走型プロジェクト発足

3人の子育てをしながら経営者として
働く綾さんをインタビュー
させていただきました。

人と一緒はイヤ!たった1人の
ピンクのランドセルガール。

人と揃える、
みんながやっているからやる
言われた通りにする。。。は嫌!

3人姉弟の次女として産まれた綾さんは、
「勉強しなくていい!」という父の教えを
聞いてはいたが、ラッキーとは思わず、
姉弟の中で、唯一勉強した一人。

勉強することが大好き
本を読むことが大好き
文字が大好き。

とてつもない、根っからの負けず嫌い。
運動なら個人種目のほうが
むいているという綾さん。

あるとき、仲の良い友人に、
「少しジャイアン的な性格あるよね」と
冗談半分だったが指摘された時、

客観的に自分を見つめ
「自分にはこんな側面があり、
こんな性格なんだ」と分析し

これからは、環境や関わる人に対し柔軟に、
自分修正をしていくことも大事だと学んだ。

本質を理解し、一人の人間として
自分を理解し受け止める。

いい意味で誰にも執着せず
問題解決も自分でできる

綾さんの思考や感覚は
クリスチャンとして
聖書からの教えや、
好きだった心理学の影響が大きい。

1人の人として「自立」している女性だと
インタビューの間、何度も感じた。


綾さんは中学生のころ、
「自分は変えることができても、
人を変えることはできない。」を
心得ていたと言う。

自営業を営む父と母の影響は大きい

祖父も、父も母も
婦人服の縫製、製造業。

大学のころから、
大企業に就職するのではなく、

小さくてもいいから自分で
会社をしたいと考えていた。

大学では経営学を専攻し、
在学中に税理士や公認会計士を目指し、
卒業後は会計事務所で3年実務を経験した。

結婚、出産を経て、
3人の子育ても少しだけ

落ち着いたころ、
父の事業承継をきっかけに

「もう一度しっかり経営を学ぼう!」と
子育てをしながら通いながら

大学院に通い事業構想修士(MPD)を
授与された。

自社製品を作り、従業員や母たちの
婦人服を縫製したい!という想いに

自分も自然も大事に、
質、環境、自分
これらを価値提供する

ライフヨガウェアブランド
「エシカラナ」を立ち上げた。

発達心理学の本を子育てに取り入れた

24歳で第一子を妊娠、初めての子育てに
よくあるマタニティ、育児、
子育て雑誌を読むも

「なんか違う」表面的なものじゃなくて
本質を理解したいと、
産後は発達心理学の
本を読んだという。

発達心理学という言葉が
出てくるお母さん、
なかなかいませんよね。
私も知りませんでした。

でも、
これが「綾さん」。
これぞ綾さんなんです!

雑誌から得る知らないママと
赤ちゃんの一日のスケジュール、
ではなく、

自分の子供がなぜそうなのか、
どんな理由があるのか、

どうすれば自分はいいのか、
発達心理学を知りながら
子供と、母になった自分を
受け入れていった。


ロボット教室をやってみたい!

2018年文科省が、小学生から
プログラミング教育スタートします!と
発表があり、綾さんは

自分の子供にさせてあげたい!
でも近くにない!

じゃあ、、、

私がやれば早いじゃん!と
フランチャイズのロボット教室を始める。

経営・心理学・教育
この3つに興味があった学生時代、

学校の先生は、嫌だけど、
教育の分野を
違う形で関われたのが
ロボット教室。

綾さん自身も、
プログラミング言語を学び、

唐津という閉鎖的な街での
子供達、育てる教育環境、

関わる大人達、家庭、学校と
ロボット教室での関わりで

出てくるなぜ?どうして?
こうしたい、なって欲しい!
がどんどんリアルな課題として
見えてきているようだった。

「唐津Returnプロジェクト」


自分で考える、解を出す力が大事。

11月より、中学生対象に地元唐津を舞台に
プログラミング×デザイン思考で
課題か発見から解決までの成果物発表の発表まで行う
伴奏型プロジェクト

「唐津Returnプロジェクト」が始まった。

目指す未来は、

  1. 唐津で生まれ育つ子供たちの地方の意識格差をなくし、新しい価値を創造できる人材へ

  2. 子どものクリエイティブな発想・好奇心を育て社会問題解決を実践できる人材へ

プロジェクトを立ち上げた理由


唐津はとても田舎だ。
福岡までのアクセスはどんどん
よくなっているが
だかといって住んでいる人たちの考え方、
情報のキャッチ力が
すぐに都会に住む人たちと
同じレベルになるのは難しい。

ライフスタイル、
衣食住もだが教育も、
都会と地方の格差、
経験へのアクセスの格差は大きい。

綾さんも高校生までを唐津で
過ごしたからこそだが、
学生時代に社会との関りが薄いので、

今ある環境に疑問を持つ機会
社会について知る機会は少ない。

またそのロールモデルとなるものも
都会と比べると圧倒的に少ない。

綾さんがロボット教室を開校する
きっかけになった
プログラミング教育、
情報教育の必修化の一方、

家庭、教育現場では、
デジタルを実践的に学べる環境も
整っていない、

大人たちの理解も
極端なのが現状。

唐津だけが抱える課題でないが
綾さんはモヤモヤ、
子どもたちの未来のために

何か貢献できないか、
アイディアを練っていた。

ある人との出会いで、
このプロジェクトの進行が
加速し始めた。

たくさんの協力を得て、
現実のものとなった。

プロジェクトで目指すところ

学校教育の場では
難しい子どもたちの
「こうしたい!」を
見える形にすること。

地域社会と共に
プロジェクトを行うことで

社会の現実や課題に
気づくきっかけを作ること。

自ら選択・決定・実行し、
失敗と立ち上がる経験を増やすこと。

創造力豊かな子どものうちに自分で創り出す
経験ができる環境を増やす
唐津のSTEAM(次世代型人材育成)教育を身近にすることで、
未来の人材を育てる。

プロジェクト後、綾さんの願い

自分で考え、解を出す。
課題ってなんだろうって、
疑問を抱くこと、

選択する際の判断材料になり
キャリアを選ぶとき、
この経験がヒントとなって
イカされるはず。

そうなって欲しい。

3月まで続くプロジェクト、
ぜひ子供たち自身が、自分の中の、
社会の中のわくわくを見つけ、
選択し、解を出してほしい。



過保護過干渉、
学校も就職先も習い事も
親が決めた、

失敗する前に
大人がなんとかしてくれた
怪我する前に走らない。

会社での人付き合いについて
上司に聞く前にググって自己完結。

このような内容は、小説や
とある一部の家庭で
起きていることのように
思っていませんか。

さとり世代、
ゆとり世代(書いてる私はここです(*_*;

生まれながらにして
デジタルネイティブであるZ世代。


世代間のジェネレーションギャップ、
特色をネガティブに
とらえるのではなく、

「お先の世代ですがこんにちは」と歩みより、
「古い世代ですがさよううなら、
でも時々また今度」精神で

まずは関りをもつこと、
コミュニケーションを
減らさないことが大事ではないか。

他人を変えることはできないが、
自分はどの世代だけど、
今生きているこの時代は?
子どもたちは?と柔軟に、

綾さんのように都度、
軌道修正をしながら
物事を見る視野をもつことが
大事ではないかと、

私はインタビューを
通して感じました。


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