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BRICSから拡大BRICSへ…G7に次ぐ第2極になりえるのか


●BRICSの誕生理由…発端はゴールドマン・サックスが発表したレポートだった


BRICSは、2001年に米投資銀行ゴールドマン・サックスが発表したレポートがきっかけで誕生しました。

このレポートでは、ブラジル、ロシア、インド、中国の4カ国が今後著しい経済成長を遂げ、世界経済において重要な役割を果たすようになるという見解が示されたのです。

これらの国々に共通するのは、いずれも広大な国土と豊富な人口、天然資源を有していることです。

そのため、中国を筆頭に大きな経済成長の可能性を秘めていました。

2009年には、4カ国の首脳が初めて会合を行い、BRICSは正式な枠組みとなりました。

その後、2010年には南アフリカが加盟。

現在の5カ国体制となったのです。

BRICSは、経済的な括りという位置づけになっています。

そのため、同盟や連合ではなく、非干渉、平等、相互利益を基本としている、言うなれば緩やかな共同体といえます。

もっとも中国対インドといったようにイデオロギーの違いから、国境紛争を含め経済的にも敵対していた国々が入っているのも興味深いところです。

反対に、中国あるいはインドを除けば、それぞれの4ヵ国同士は比較的利害が一致する共同体と考えても良さそうです。

経済規模や国力を見てみると、これらの国々は、世界人口の42%、領土の30%、国内総生産(GDP)の23%、国際貿易額の18%を占めています。

欧米を中心とする西側諸国の政治的・経済的優位性に挑戦する存在としての規模は十分と言えます。

BRICSは、新興市場と発展途上国の協力を目指すものであり、その潜在能力と合せて今後も注目されています。

●BRICSを構成する国々の経済規模比較


中国は、BRICS諸国の中で最大のGDPを持っており、2021年には16.86兆米ドルに達しています。一方、他の国々はすべて3兆ドル未満です。2022年時点で、BRICS諸国の総GDPは25.85兆米ドルを超えており、これはわずかにアメリカを上回っています1。

ブラジルは南アメリカ最大の経済を持ち、2021年のGDPは約2.45兆米ドルです。ブラジルは農業、鉱業、製造業など多様な産業を有しています。
ロシアは広大な領土を持つ国で、2021年のGDPは約1.47兆米ドルです。ロシアはエネルギー、鉱業、軍事産業などで知られています。
インドは急速に成長している新興市場であり、2021年のGDPは約3.05兆米ドルです。インドはIT、サービス産業、農業などが主要な経済活動です。
南アフリカはアフリカ大陸で第3位の経済規模を誇り、2021年のGDPは約0.34兆米ドルです。南アフリカは鉱業、金融、観光などが主要な産業です。

ブラジル、ロシア、インドは、それぞれの経済規模が異なりますが、いずれもBRICS諸国の一員です。ブラジルは南アメリカ最大の経済を持ち、ロシアは広大な領土を有する国で、インドは急速に成長している新興市場です。


南アフリカは、BRICS諸国の中で最も小さな経済を持っていますが、アフリカ大陸で第3位の経済規模を誇ります。南アフリカはアフリカで最も先進的で安定した主要な経済体であり、大陸の将来的な経済的潜在能力を考慮してBRICSに加盟しています1。
BRICSは、経済的な括りであり、同盟や連合ではなく、非干渉、平等、相互利益を基本としています。これらの国々は、今後も世界経済において重要な役割を果たすことが予想されています。

将来的には、中国のGDPが2020年代末までにアメリカを追い越し、世界最大の経済となると予測されています。また、インドも中世紀ごろにはアメリカを追い越すとの見方もあります。BRICSは単なる経済的なブロックだけでなく、持続可能なインフラストラクチャーや再生可能エネルギーへの投資を行うための新開発銀行を設立しており、国際的な影響力を高めています。12

●拡大BRICSの世界における位置づけは


2024年BRICSに新たに加わる国々は、以下の5か国です

・エジプト
・エチオピア
・イラン
・サウジアラビア
・アラブ首長国連邦(UAE)

アルゼンチンも加入予定でしたが、政権が変わった関係で取りやめることになりました。

また、最新の情報ではタイが加入するという報道が出ました。

受理されれば東南アジアの国では初ということになり、よりワールドワイドな展開です。

拡大されるBRICSによって、人口は約35億人、世界人口の約45%を占めることになります。

加盟国の経済規模は合計で約28.5兆ドルであり、世界経済の約28%を占めす。

また、イラン、サウジアラビア、UAEを含むBRICS諸国は、世界の原油生産量の約44%を担当。

一方で、BRICSは、国際通貨基金(IMF)や世界銀行などの重要な国際機関で西洋諸国が優勢であると主張しており、新興国の「より大きな声と代表性」を求めています。

BRICSは、新興国の発展を支援するために2014年に新開発銀行(AIIB)を設立。

新たな道路、橋、鉄道、水供給プロジェクトなどに約320億ドルを提供しています。

中国はBRICSを通じて、特にアフリカでの影響力を高めることを目指しており、世界南部の主要な声となることを望んでいます。

一方、ロシアはウクライナ侵攻後の制裁に対抗する手段としてBRICSを活用しています。

●タイがBRICS加盟申請へ…承認されたら東南アジア初


タイ政府は2024年5月28日、ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカを中心とした国々で構成するBRICSに加盟申請すると発表しました。

「グローバルサウス」と呼ばれる新興・途上国の発言力が増しており、BRICSへの加盟によって自国の存在感を高める狙いがあります。

28日に開いた閣議で5月中にも申請する方針を決めました。

承認されれば東南アジア初の加盟国です。


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