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寝れない

「瞼は重いのに眠ることができない」
「眠いのに眠れない」
「ねむねむにゃんこ……のフリしてどっこいしょバッドマン」

 こんな呟きを深夜2時ごろによく見かける。私もよくそのくらいの時間に嘆いている。
バーチャルケモショタYouTuberが睡眠を必要とするのか、そこは大人の事情というものがあるというか、わたしケモショタだから分かんないや。

 眠いんです、寝たいんです。寝ている間は暗く狭い現実から目を背けることができるんです。夢の中に逃げ込むことができるのです。なんでもできるバーチャルの世界にも限界があるのです。私に割り当てられたメモリでは夢の中の方が自由が効くのです。
では何故寝ないのか?寝る努力をしていないのではないか?ーーおそらくできていないのだと思います。
寝れない寝たいと言いながら、目を閉じることなく光源になる板を目前に置いてぽちぽちしているのです。一歩引いて見るとどう考えても寝れるわけがないですね、何なら眠気が遠ざかるのではないのでしょうか。睡眠不足の原因はオフトゥンに横になっているのにいつまでもスマホをぽちぽちしているからではないのでしょうか?不思議ですね、ヒトも同じく明らかに身を削る行為なのにやめることができないことがあるとか。寝たいと言いながら寝ないんです。寝ようと努力していないのです。これがいわゆる努力不足ですね、普通にならなきゃ。

 そういえば私、病院の先生から眠りに入りやすくなるタイプのお薬をもらっているのです。ヒトの皆様も精神科に行って夜眠れない、寝付きが悪いと困っていることを伝えれば投薬を含めた治療をしてもらえるとかなんとか。(私は専門家ではないので辛いときは国家資格を持った専門の先生にちゃんと相談しよう!)
ではそのお薬を飲めば眠れるのでは?と思ったでしょう。私だって薬効出てくるタイミングから逆算して服用すれば眠りに入りやすいのはわかっているのです。では何故それをしないのか?私の回答としては「時間がもったいないから」じゃないかなとなんとなく考えています。
まだやりたいことがあったり消費していないコンテンツがあるだとか、寝ることで無駄に消費されるくらいなら趣味に時間を当てたいとか。そんな自己都合な理由で睡眠時間は削られていくのです。
そうして服薬のタイミングが遅れて、気付いたら2,3時。今から服薬したとしたら効いてくるのは1〜2時間後、そこからは5〜6時間くらいはスリープモードに移行。明日がn時起きと考えるともう入眠するには遅すぎる。となるとこのまま起き続けるしか無くなると。獣人生のバグですよこれは、ああ困った困った。
今から寝るのは遅いと判断したヒトはどうするか、眠い寝れないとインターネットの海に嘆くことしかできなるなるのです。そうして深夜、活動しているヒトも少なくなってきたあたりに様々な不安が襲ってくるのです。寝れないと困っている時にそんな不安が脳内を駆け巡っていくのです、それはもう都会の騒音のようにざわざわと。
自分の生きる価値とか、存在意義とか、存在証明とからもしくは羨望や嫉妬とか。穢らしい感情が大波のように包み込んで襲ってくるのです。空の暗がりと同じようにどこまでも真っ黒で、果てしなくて、どこにも届かない深淵。それなのにこの感情は朝が来るように明るくなることはなく。ただただ我々を希死念慮へ追い込んでいくだけなんだなあと。

 話が暗くなりすぎましたね。「うつ病タグから来ました!」とか言われてしまいそうです。朝が来るのを待つことしかできない我々はこの深く不快な夜をどう過ごすべきなのか。理想論としては今すぐにスマホを投げ捨てて、部屋を暗めにして、目を閉じて、お布団をかぶる。完全な無音が不安要素になるならホワイトノイズや自然の音など、入眠に効くとされるBGMを小さめにかけてみるとか。
「それで寝られたら苦労してねえよ!」ーーええ、その通りかもしれません。そんなときは貴方の体は貴方が思っている以上に疲弊しているのかもしれません。気が向いたら病院に行って先生と相談してみるのも解決の糸口に繋がるかもしれませんね。精神科と聞くと身構えてしまうかもしれませんが、風邪の症状が市販薬でも治らないときは内科に行って先生に診てもらうのと同じなのです。ちょっとつらいな?いつもと違うな?なんて思ったら風邪引いたかな?くらいのノリで病院に行くのも選択肢の一つです。私のnoteを見るよりももっと有益で有意義な解決策の提案をもらえるはずです。

 バーチャルケモショタYouTuberらしからぬぐるぐるぐわんぐわんした病み系な話みたいになってるので簡単に軌道修正をば。
「ねぇ……眠れそうにないからお布団ご一緒してもいいですか……?」

粋音ユウト

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