今しかできないことって何???

新型コロナウイルスが今、世界中を混乱させています。多くの人が感染し苦しい思いをして、多くの人が命を落としています。そしてそれより遥かに多くの人が、不要不急の外出を避けてなるべく自宅で大人しく生活しています。将来への目処のつかない不安を感じながら。

それでも多くの人、特に芸能人を中心に、この自粛期間を少しでも楽しませようと、自宅でできるエンターテインメントを届けてくれています。Youtubeやリモート配信、テレビもリモートでなんとか届けてくれています。

暇な今だからこそと、料理を作ったり筋トレをしたり勉強したり読書をしたり、一般人も今だからできることをして楽しんでいます。それはもちろん素敵なことです。

でも、自己中心的で口の悪い私から言わせて貰えば、「別にそんなの今しかできないことではない」。料理も読書も勉強も、暇だからやるのではなくやりたいからやるものなんです。あくまで私の中では。この自粛期間、私はどうしてもそういったことをやろうという気にはなれませんでした。動かなすぎて食欲もそこまでないし、もともと読書はあまりしないし、勉強もしたところで検定試験はちゃんと実施されるの?なんて思ってしまいます。なによりも、怠けすぎて「何かを始める」という気持ちすら引っ込んでしまいました。ダメ人間の完成です。元から素質はあったんだろうけど。

そんなことより私には、今この時期にやりたいことがたくさんありました。今、この人生でたった1年しかない「大学3年生」という時期にやりたかったことがたくさんありました。
部活の幹部としていろいろな行事を運営したかった。幹部になる前思い描いていた理想を実現したかった。よりよい部活にするために皆んなで出しあったアイディアを実行したかった。そしてそれをきちんと来年に引き継ぎたかった。

今のところ何一つ実現できていないし実現できそうにありません。何度日程を調整したって、また自粛期間は伸びて延期を繰り返します。今までの日程調整のために脳味噌を使った時間はなんだったんだろう、と思ってしまいます。本当に全てが台無しです。

もちろん、こういった危機的状況をどう乗り越えるか、そういった知識や経験は少しはついたし、この1年間でたくさん学べるのだろうとは思います。人生経験として大切なものになるでしょう。でも、私には「大学3年生」は一度しか来ない。「危機的状況を乗り越える」試練を、なぜ大学3年生にぶつけてくるのか。
今自分が保育園の年中さんとか、70歳のおばあちゃんとかだったらどれだけ影響が少なかったか。2度と味わえない経験を逃さずに済んだか。そんな風に思ってしまいます。
1番外に出て学ばなければいけない学生という時期を半年〜1年無駄にしなければならないのか。本当に悔しくて仕方がない。

きっと社会人になった人とかも、「この1年が頑張りどき、ここで成果を出したら昇進も間違いない!」というビッグチャンスの年だった人もいるかもしれない。学生だけには留まらないかもしれない。でも、社会人は長い。私だったら22歳〜60歳くらいまでの約40年間は社会人です。また同じチャンスが現れる可能性はいくらでもあります。
でも学生は人生に1度きりです。私がもう一度大学に入り直しても、18〜22歳の大学生活と、22〜26歳の大学生活では話が違います。もう2度と同じ青春は味わえないのです。それに代わるものすらも生み出せないのです。

どんなに頑張っても抗っても変えることができない現状が悔しい。私が夢に描いて、そして掴めなかった思い出を諦めきれない。

そんなことを考えていたら、料理も読書も勉強も何も手がつかない。夜も眠れないし何の生産性もない日々を送っています。
早く健康で文化的な最低限度の生活を送りたい。

ほんの少しでも早くコロナが収束してくれるように、不要不急の外出はせず、バイトにも行かず(行けず)、今は自宅で心までは腐らせない程度に廃人生活を送ろうと思います。

心が立ち直ったら、少しは何かできるかな。

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