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あらためてにじさんじ2023年5月卒業の3人の歌を聞く

にじさんじJPから1人、元NIJISANJI IDからは2人。

2023年5月のにじさんじからは計3人のライバーが卒業します。

その卒業する3人がいずれも「歌の上手なライバー」であることを、今更ながら是非これまで未視聴だった方にも知って欲しいなと、彼女たちの歌を聞いていてなんとなく思ったので、今回は彼らのこれまでに公開した歌ってみた動画から、個人的に好きなものを何曲かご紹介しようと思います。

卒業後にはアーカイブが非公開になってしまう人がいることもあって、数日後には何を紹介していたのかわからなくなるnoteになる可能性が大ではありますが、そこについてはご容赦ください。




朝日南アカネ

まずは、先日5/24に卒業することが発表されたばかりの、にじさんじJPのユニット世怜音女学院所属のライバー、朝日南アカネの歌ってみた動画から個人的におススメしたい曲をいくつか。

真赤 - My Hair is Bad / Covered by 朝日南アカネ - piano ver. -

最近の彼女の歌ってみた動画の中で、個人的に最も好きな曲。

吐息交じりの切なげで情感たっぷりな歌唱と、ゆるやかに流れるピアノアレンジのメロディがとんでもない親和性を生み出している曲で、原曲の「My Hair is Bad」の歌う疾走感がとんでもない叫ぶようなロックとは、もはや完全に別物といってもいい歌になっているのが本当に印象的なMVです。

どのぐらい別物になっているかを是非、原曲と聞き比べてほしい一曲だなと思います。


ラグトレイン - 稲葉曇 / Covered by 朝日南アカネ

たぶん彼女の歌ってみた動画で一番リピートして聞いた曲。

原曲は軽快なメロディにボカロならではの無機質な歌声がのることで、逆にどこか寂し気な雰囲気を作っている曲。
なので、歌ってみた動画になった時にこれがどうなるのかと思っていたら、MVイラストとピッタリの、ちょっとだけ血が通った無表情で気だるげな女の子の歌に化学変化していて、何回も飽きずに聞いてしまった曲です。

確か彼女の歌ってみた動画で、初めてMVが100万回再生を突破した曲になります。

Nornis - Goodbye Myself(#nornis_1stlive Special Edit Ver.)

こちらは彼女の所属ユニット、Nornisの3/15開催の1st LIVE で歌われた曲。

駆け足のようにも聞こえるイントロの美しい鍵盤の響きに続いて、朝日南アカネからの歌い出しが始まる、サヨナラを歌う曲であるこの曲。
三人の高音が、ただただ綺麗な曲です。

「さよならは未来のために」という歌詞は、卒業が決まった今あらためて聞くと色々と感慨深いものがあります。


ゼア • コルネリア

続いてはインドネシア、元NIJISANJI IDの第一弾メンバー、3setBBQの一人で5/14に卒業してしまったライバー、ZEA Cornelia (ゼア・コルネリア)の歌ってみた動画をご紹介。

ちなみに、彼女は卒業後も歌動画とコラボ関連アーカイブは残してくれました。個人的にありがたいなと思っています。

〖Cover〗炉心融解 / Meltdown 【ZEA】

デビュー後すぐに公開された歌ってみた動画。

初めて聞いた時にはその完成度の高さに「NIJISANJI IDすげぇ!」ってなったのを今でも覚えています。ボーカロイド(鏡音リン)楽曲の中でも比較的高音かつ、無機質な歌い方が魅力の楽曲を、公式設定がオートマタ(機械人形)である彼女が原曲に忠実な「非人間的ななめらかさ」で歌っている様子は強烈でした。

その後、多数の歌ってみた動画を公開することになった彼女ですが、個人的には彼女と言えば未だにこの曲の印象があります。


〖Cover〗テロル / Terror【ZEA】

そんな彼女が卒業に際して公開した最後の歌ってみた動画がコチラ。

原曲は先ほど紹介した「炉心融解」と同じボーカロイド(鏡音レン)楽曲なのですが、こちらの楽曲を彼女は、温かみを感じる本当に美しく感情のこもった日本語で歌っていて、そんなところにも彼女の歩んだ3年9カ月という月日の変化を感じることが出来るような気がします。

この歌ってみた動画のYouTube概要欄にも特に記載がある、
「命は輝いてこそ命だ」
「転んでも倒れても躓いても 進もうとした証拠だから」
というこの曲の歌詞のフレーズには、彼女の卒業に際しての複雑な思いが込められているのだと思うと、やはりどこか喪失感を覚えます。

タカ・ラジマン

3人目は、ゼアと同じくインドネシア、元NIJISANJI IDの第一弾メンバー、3setBBQの一人で、5/28に卒業が予定されているライバー、Taka Radjiman (タカ・ラジマン)の歌ってみた動画からいくつかを。

和ぬか - 絶頂讃歌 / Zecchou Sanka Cover【NIJISANJI | Taka Radjiman】

彼の優しく艶やかな歌声がやたら印象的な歌ってみた動画。

2022年のクリスマスに、いつもスーツ姿のインドネシア人社長の彼が、和装姿のMVで、和ぬかのラテン風味なロックナンバーを歌うという、妙に多国籍感のある取り合わせが個人的にツボだったのもあるのですが、Bメロの歌詞フレーズの「Midnight 光線 Darling」が妙に発音が良くて耳に残ったのがだいぶ心地よかったです。

他にも、彼の歌ってみた動画は選曲が色々と挑戦的だったり、洒落ていたりしていたのが本当に好きでした。
今回の卒業で彼のことを過去形で語ることになったことが残念です。

Awesome City Club - Ceremony Cover【Taka Radjiman | Amicia Michella】

こちらは温かみのあるコラボ歌ってみた動画。

タカ・ラジマンの歌ってみた動画のもう一つの特徴として、女性ライバーとのコラボ歌ってみた動画が割と多い、というのがありまして。
JPだと町田ちまとコラボしていたり、ID内の女性ライバーとも「劣等上等」「獣ゆく細道」といった難曲に挑戦していたり、直近でもNIJISANJI ENのEnna Alouette(エナ―・アールエット)と「サンドリヨン」を歌ったりしています。

ここで貼った「ceremony」は、同じ元NIJISANJI ID所属でこちらも7/16に卒業予定となっている、Amicia Michella (アミシア・ミシェラ)とのコラボ歌ってみた動画。
エンドロールの向こうまで、愛の歌を贈ろう、と歌う二人の柔らかな空気感が好きな曲です。


他、3人の参加曲

【オリジナルMV】レッスン【世怜音女学院演劇同好会】

世怜音女学院5人での貴重なオリジナルMV。元々は画面中央の周央サンゴの3Dお披露目配信の冒頭に使われた楽曲でした。

なかなか5人揃うこと自体が少なく、歌ってみた動画もこの他には多分「五等分の気持ち」1本のみ、この5人の3D姿での勢ぞろいに至っては、残念ながらにじさんじユニット歌謡祭2022の1回きりだったと思うのですが、なんだかんだで面白いユニットだったなと個人的には思っています。
西園チグサのクリスマスパーティ企画とか大好きでした。


into reality (Japanese Ver.)【NIJISANJI ex-ID】

こちらは、2020年に公開されたNIJISANJI IDの1周年記念オリジナル楽曲の日本語バージョンとして、2022年に公開されたMV。
この「into reality」という楽曲は、にじさんじJPにおける「Virtual to Live」的な歌というと、ピンと来やすいかもしれません。

この日本語バージョンMVが制作公開されたのは、彼らが所属していたインドネシアのNIJISANJI IDが、韓国のNIJISANJI KRと一緒に日本のにじさんじと統合された2022年4月から、およそ半年が経った頃。

活動場所の劇的な変化を迎えながら、それでも「君の夢叶えよう」と歌ったかつてNIJISANJI IDだった彼らは、いったいどんな想いでこの時、この歌を歌っていたのでしょう。

今、この歌を歌ったメンバー19人からは、既に2人が卒業し、今後さらに7月までに3人が卒業していくことを思うと、非常に寂しい気持ちになります。

卒業したライバーたちの夢も、次の新しい舞台で叶うといいなと、この曲を聴きながらなんとなくそんなことを今は思います。


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