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律可10万人記念3Dライブは過去の振り返りと、そして新しい挑戦の舞台

 年度末でドタバタしている影響でnoteの更新が減ってますが、紹介しないのも勿体ない話題がそこそこあったので勢いだけで一記事ザっと書きます。


 ホロスターズ1期生・律可の10万人記念3DLive配信「Over the silver dawn」がとてもいいライブでした。視聴していて気持ち良かったです。

 暗転した舞台に流れるいくつものファンからのメッセージ達から始まった配信は、画面の明転と共にライブの開始となりました。そこで最初に流れる歌声と曲は、律可のデビュー時に公開された歌ってみた動画で、ファンにはもうお馴染みの曲「だから僕は音楽を辞めた/ヨルシカ」。

 毎回彼が歌うこの曲を聞くたびに、歌メインのVtuberとしてデビューした『律可』という歌う機械”ホロロイド”の登場が「だから僕は音楽を辞めた」なのは、本人の状況と全く相反していて意味深だなぁと私は思うのですが。

今回も「今からライブ始めるよ」という1曲目にこの曲を選曲しているのが、実に律可らしいチョイスだなぁ、と思って聞いていました。

  ライブの曲構成については、その後も「インフェルノ」「アイネクライネ」「I LOVE…」と、【歌ってみた動画】や【深夜弾き語り】、THE FIRST TAKEのオマージュでピアノ伴奏のみの歌唱企画【THE RIKKA TONE】など、律可がこれまで様々な機会で歌ってきた曲を中心とした、これまでの振り返りともとれるようなセットリストになっていましたが、その次に歌われたのが、なんとホロライブEN所属、Mori Calliope(森美声)との初披露コラボオリジナル曲「Spiral Tones」。

 新しい挑戦と本人もMCパートで語っていましたが、新しい魅力を感じるカッコイイ曲だったと思います。この曲については今後どういった形で展開していくのか、非常に気になるところです、

 そして次に歌われた曲は「Simple / Mr. Children」。この選曲も歌詞の内容を考えると、ちょっと面白い選曲だなと思いました。

そして終盤にさしかかり、歌われたのは律可のオリジナル曲「Re:Hello world」。

作詞・作曲も律可のこの曲は、ホロスターズとして、そしてVtuberとして、今から未開拓の領域にみんなで行こうぜ的な、とてもストレートなメッセージ性とフロンティアスピリッツ感を感じる勢いのある曲だなぁと常々思って聞いていたので、この曲はテーマ的にも多分ラストに持ってくるんだろうな、と予想していたら見事に外れました。

 で、最後に来た曲が何だったかというと、またしてもオリジナルの新曲で、タイトルは「アーカイブ」。「Re:Hello world」とは真逆の叙情的描写に溢れた、別れをテーマにした曲でした。

 果たして律可は、誰とのどんな別れの思いを、ラストの歌に乗せたのか。その答えについては、ぜひライブ最後のMCパートから聞いていただければいいな、と思います。

 というわけで、今回は律可10万人記念3DLive配信「Over the silver dawn」をライブ内選曲順でご紹介してみました。

歌は相変わらず上手ですし、3Dアバターも相変わらずの彫像的な美しさでしたし、特に技術的な違和感を感じるところもなかったように思います。

また技術的な話といえば、今回はライブステージが新設されていたのが個人的には印象深かったです。

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律可の3Dライブは、過去にホロライブ1期生・夏色まつりと行ったピアノ伴奏ライブ「まつりっか3D」を含めると計4回行われているのですが、今回は6分割の背景スクリーンに加え、左右に表情のアップをとらえるサブスクリーン2面を備えた新ステージを使用しており、律可の3Dライブでは初めてお客さん(サイリウム)と向き合っている形式になっています。

ホロライブプロダクションでは過去の星街すいせい3DLiveと、律可3DLiveでのみ見られた円型ステージもカッコいいステージであったとは思うので、今回のステージがより良いとまでは言いませんが、最近のホロライブの3D配信で、マイナーな改良を加えられながら頻繁に使用されている常設ステージでのライブと比較すると、やはり舞台や衣装等に毎回大きな変化が見られることは、視聴者にとって魅力的な事なんだなぁだと感じます。

3D配信を行うたびに新要素を追加することは、当然容易なことではないのでしょうが、「ファンがこれだけ増えたから新しいことが出来るようになった」「みんなが応援してくれたからこんなに出来ることが増えた」と、演者とファンが喜びあう、というのはやはりVtuberという視聴者の応援と共に演者が視覚的に成長するコンテンツならではの特別な喜びだと思うので、今後もこういう視覚的に目新しい要素の追加、という部分には是非力を入れてほしいものだと思います。

またオリジナル新曲2曲追加という異例の事についても、運営側の注力している様子がうかがえるような気がします。こちらもMV公開等、次の展開が楽しみです。

楽しい1時間でした。


 ……どうでもいい話ですが、この記事を書くにあたって、配信タイトルの「Over the silver dawn」って、何と訳すのが正しいのかなと、ちょっと迷ってしまいました。先程気づいた概要欄を見るに、どうも「銀の夜明けを越えて」が訳として正答だったようですが、「銀」がYouTubeチャンネル登録者数10万人突破者に送られる「銀盾」を指しているとして、はたして「夜明け」とは何の夜明けなのでしょう。

色々と考える余地のある面白いタイトルだなと思います。

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