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再進撃の桐生ココ ~復活の#asacoco~

 2か月半の沈黙を破って、ついに桐生ココの「あさココLIVE」Ver3.0になって朝に帰ってきた。

当面は週三回程度の配信予定のようだが、なにはともあれ、まずは桐生ココの名物配信が帰ってきたことを喜ぶべきだろう。また同時期に角巻わため「わためのうた」も配信ペースは未定のようだが復活する。実に喜ばしいし、一ファンとしては素直にうれしい出来事である。

もっとも「わためのうた」の方は初日から寝坊というやや微妙な滑り出しだったが……。まあそれもまたホロライブっぽいような気もして面白い。また「わためのうた」についても色々と語れることはあるのだが、話の軸がぶれるので今回は割愛する。


 御存じの方も多いと思うのであえて簡単に説明するにとどめるが、「あさココ」はかつて桐生ココの代名詞ともいえる名物配信であった。
 
 毎週月~金6時から20分程度ホロライブ内で起こった面白い出来事のいくつかをそれぞれ3~5分形式のニュース風にまとめて紹介するというこの配信は、それまで「ホロライブという箱」を見ていなかった大多数がいだいていた「ホロライブは似たような女の子がたくさんいる箱」という先入観から来るイメージを打破した配信であったように、私は思う。

 桐生ココが面白おかしく紹介することで、実は箱のメンバー一人一人が「いかに個性的でコミカルで魅力的か」ということを宣伝し、後のホロライブの大躍進につながるきっかけを構築した、という点でエポックメイキングな配信だったともいえるだろう。

そんな「あさココ」であるが、配信継続に必要な負担が大きい配信内容であることもあり、7月上旬に夏休みをとって以降、長らく休止となっていた。


 少し話がずれるがここで、一つの過去配信に触れたい。9月初旬に犬山たまきの枠で行われた対談配信、「【桐生ココ】任侠ドラゴン襲来!?世界一の女になったって本当?たま×ココ地獄対談!!【犬山たまき】」である。

この配信の中で、「あさココLIVE再開の見込み」を質問された際に、桐生ココはいろいろと興味深い発言をしている。

(以下はその時の対談形式のコメントを大雑把に拾ってつないだものです。多少正確ではないですが、抜粋すると長いので省略したり、文節を繋ぐために一部改変している点はご容赦いただきたいです。どうしても本文が気になる方は配信をご参照ください。)

「最近ホロライブではワタシがクソザコと笑えない程なことがいろいろ起こりましてですね、ニュースとしてそういうのを取り上げても取り上げなくてもバチぼこ論争が起きちゃう」

「私はエンターテイメントを提供したい、皆様を笑顔にするためにニュースをやっているのでマイナスになるようなことを一切やりたくない」

「しかも寝る時間削って頑張って一生懸命汗水たらして作品として作っているもので、皆さんが殴りあうような状態を作るのはよろしくない」

「だから配信をもう一度再開する時期っていうのはしっかり見ている」

これらの発言を噛みしめて、もう一度「あさココ」の復活を考えると、桐生ココが今現在のホロライブをどういう風にとらえているのかが、少しわかるような気がして興味深い。


 さて、そんなこんなを踏まえて今日の「あさココ」の感想なのだが、当然触れるべきニュースとして、ホロライブ5期生ホロライブENのデビューに今回は触れていた。その触れ方がいかにも桐生ココらしくて面白かった。

 特にホロライブ5期生については、twitterで名前と一緒につぶやかれている代表的なワードを組み合わせて5期生の個性を紹介しながら、「自分も同じことをやった場合どうなるか?」「以前オーディションやった時の5期生と思われる絵の二人どこ行った?」などのネタをサラッと突っ込みつつ、先日卒業してしまった魔乃アロエについてもそっと暖かいメッセージを添える形で触れる、といった心配りを見せていた点が、いかにも桐生ココらしくて好感を持った。

 またホロライブENについて触れた際には、「直属の後輩みたいなもんができたかと思いきや、その道10年レベル(!?)かと思われるぐらいのプロしかいない、まさかのウルトラ超人軍団が来た」と、デビュー時に話題になった中の人の存在をあえてほんのり匂わせるというギリギリな表現を使用するなど、こちらも実に桐生ココらしい紹介を行った。

 こういうところを見ると、桐生ココがいかに意図的にボーダーラインすれすれをかすめ飛ぶ芸風を大切にしているかがわかるような気がする。

ネガティブにもとれる話題はやさしくポジティブにもとれる話題はバッサリと

パッと見大雑把な言動に見える彼女のキャラクターに含まれている細かい配慮と気配り、それがまた彼女の大きな魅力の一つと言えるだろう。今日の配信はそんな彼女の一面が割とはっきり現れたように思う。実に面白い配信だった。


 さて、これからまた毎日の始まりを「あさココ」「わためのうた」で楽しく迎える日々が来るのだろうか?それとももっといろいろとホロの朝コンテンツが増えたりするのだろうか?

 この時期で「あさココ」等を再開したホロライブの企業としての意図など他にも興味は尽きないことはあるが、まずはホロライブ朝配信戦略の再開と桐生ココ角巻わための奮闘に、一ファンとして今後も大いに期待したい。

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