さくらみこの取れ高鬼ごっこ ~ゲームと歌枠と視聴者企画を一度にやる発想力と対応力~

2/1配信、【GTA Online】1曲歌い終わるまでリスナーから逃げ切れ!!!!【ホロライブ/さくらみこ】。

自動車でロスサントスを爆走しながら歌いはじめる「さくらみこ」と、1曲歌い終わる前に銃で狙撃したり、ロケットランチャーで爆破しようと追いすがる視聴者たちとの鬼ごっこ、という実に馬鹿馬鹿しい配信内容は、実にコメディタッチの楽しい1時間でした。

そして、私にとっては「エンターテイナー」としての「さくらみこの実力」を十二分に見せつけられた、実にとんでもない配信でした。




「GTA Online」という、自由度の非常に高い、いわば無法感の強めのゲームを配信し、そのゲーム内の暴走行為を存分に見せつけたVtuberは割といます。

そして、そのゲームの自由度の高さを利用して、ゲーム内で「鬼ごっこ」を企画として開催した人も、参加者にある一定のモラルを要求される、という問題はあるものの、検索すれば過去に居ないことはないのです。

ただ、そこに「歌枠」という要素をくっつけて、「一曲歌えれば配信者の勝ち、それまでに配信者のキャラクターを倒せば視聴者の勝ち」などという、とんでもない配信をやってしまう人は、そうそう居ないでしょう。

この発想力が、まず今回のさくらみこの凄いところです。

自身の配信のキラーコンテンツである「GTA Online」をどう使えば、自分がより輝くかという事を、きっちり見極める着眼点は流石と言わざるを得ません。




そして、そのとんでもない企画を「26,000人以上の視聴者」と行ってしまったのが、今回のさくらみこのもう一つの凄いところです。

なにせ、そもそもこの企画、参加する視聴者に、ある程度ルールを守れる民度の高さがないと、そもそも「鬼ごっこ」がゲームとして成立しません。

幸いなことに今回は、さくらみこのファン「35P」達の民度が概ね高く、そのため終始大きなトラブルもなかった雰囲気のまま配信内で「鬼ごっこ」が成立している様子でした。

これはこれでとても凄いことです。

しかし、私が驚いたのはそこではありません。



ここから完全に推測が入ってしまうので、話半分で読んで欲しいのですが。

じつは今回の配信中でも、「さくらみこが視聴者から距離を取って逃げる準備中は、追跡する視聴者側は待つルール」だったにもかかわらず、スタート前のさくらみこの配信音から「こっそりルールを破ってヘリで追跡している視聴者の物ではないかと思われるローター音」がずっとしている回が存在しました。

なにせ相手は2万人を超える視聴者です、ルールを守れない人が居ても特に不思議はありません。


しかし、さくらみこはその時「コメント欄でそれを指摘する多くの声に【何故か】気づかず」ゲームを開始します。

そしてその時は、前回は行った「マップで誰かこっそり追跡している視聴者が居ないか確認する」作業も【何故か】、さくらみこは忘れるのです。

そして、その回の「鬼ごっこ」は【何故か】すぐに「さくらみこ」の負けで終わってしまいます。

しかしさくらみこはその瞬殺されたことを、実にいつもどおり面白おかしく悔しがったり笑ったりして、次の場面に向かうのです。



当然、ヘリの音の真偽は謎のままです。
そして「鬼ごっこ」もその回はゲームとしては成立していません。

しかし、一番大切な「さくらみこがポンコツっぽいムーブと笑い声」で楽しい配信の取れ高を作る事は、いつもどおりしっかり成立しています。

この【何故か】の連続が、偶然なのか?意図的なのか?ただの私の勘違いなのか?はさておいて。

結果として、民度が高かろうが低かろうが、配信内のゲーム結果がどう転がろうが、「さくらみこがその対応力を発揮して、その場面をいつもどおり面白おかしいエンターテイメントにしてしまえていること」が、実に凄いことだと私は今回感じました。

ちょっとややこしい文章になりましたが、伝わりましたでしょうか?




さて、いろいろ余計なことを書いたような気がしますが、どっちかというと本配信は、頭からっぽで見て楽しんだ方が面白いです。

強いていえばオチが若干微妙な結果なのですが、そこについては今後第2回もありそうなので、今からそのリベンジを私はとても楽しみにしています。

未視聴の方には是非見て、笑っていただきたいと思います。

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