にじさんじ新人デビューペースに思う、ファンの可処分時間の使い方

昨日の話になるのですが、またしてもにじさんじから新人ライバー5名のデビューが発表されました。

今回のユニット名は「Speciale(すぺしゃーれ)」。

カフェレストランで働くメンバーという設定で、動画を見た感じだけで言うと、ほがらかな印象の女性3名と気だるげな男性2名による、合計男女混成の5人ユニットのようです。

2024年デビューのにじさんじのユニットに共通している、各個人のチャンネルとは別のユニット用のYouTubeやXは今回も同様にありますので、ユニットでの何らかの活動展開も期待できそうな感じに見えました。

その他、詳細情報については、以下のPRTIMES掲載のプレスリリース等をご確認いただければと思います。

<PRTIMES>
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000978.000030865.html

<にじさんじ公式Xのポスト>https://x.com/nijisanji_app/status/1823283358027108676




さて、今回のにじさんじ新人ライバーデビューですが。

前回の「いずれ菖蒲か杜若」の5名のデビューからわずか2か月、というデビューペースの速さに、誰もが驚いたことと思います。
「ルンルンとかがもう先輩になるのか」ってフレーズをXのポスト等で見ましたが、個人的にも全く同感です。

まあ、それに合わせて「とはいえ、昔はもっとデビューペース早かったし」みたいな話も、同時に頻繁にポスト等で見られる今回の状況には、にじさんじファンの対応力、順応力の高さ、みたいなものを感じられて、ちょっと面白いなと思いました。


ただまあ、冷静に考えてみれば。

確かに、にじさんじにおいて2018年デビューのゲーマーズやSEEDsといった面々のデビューから、2020年8月デビューの世怜音女学院演劇同好会ぐらいまでのデビュー間の期間は「空いても2カ月程度、早いときは9日」なんてことも、確かにあったのですが。

いまや「にじさんじ」だけで在籍者が150名を超え、「VirtuaReal」や「NIJISANJI EN」を含めると約240名もライバーがいて、しかも同業他社も似たようなペースで新人デビューを繰り出してきているし、なんなら同企業での所属をやめた、いうなればかつて先輩であった存在さえも、今や別の姿でまた別の場所で新人としてデビューをしていたりもするような現在の状況で、果たして今回の新人の配信に時間を裂ける、可処分時間の余っているVtuberファンが今回はどの程度いるのだろうか?と考えると、なんとなくですがそこには、最近デビューしている新人ライバーさんならではの大変さが、感じられるような気がしてしまいます。

なんというか「飽和してる」感が最近のVtuber界隈、すごくするんですよね。

おまけにVtuber一人当たりの配信の長時間化がすすんでいたり、有名Vtuberを中心とした切り抜き等による動画量の多さの影響などで、新人とはいえ簡単におすすめに登場しなくなってきている状況なども相まって、大手事務所のVtuberであっても簡単には見つけてもらえないし、仮に見つけてもらったとしても、ファン一人当たりの可処分時間が既にいっぱいで、その中に自分の配信を定期的に見てもらうことを組み込んでもらえる流れがなかなか生まれにくい状況が出来上がってきている、といいますか……。

いずれにしても、非常に新人Vtuberさんにとってはレッドオーシャン化の激しい、厳しい市場になってきたような気がします。


前回の「いずれ菖蒲か杜若」や、その前の「3SKM」「みたらし団」、ENの9期「TTT」や10期「Denauth」のデビュー後の状況を見るに、2023年下半期以降は、もはや業界最大手のにじさんじですら「デビューすれば全員YouTubeチャンネル登録者数は10万人行く」というような状況ではなくなって久しいこの頃ですが。

とはいえ、そんな状況下で今回の5名の新人ライバーがどうやって個性を発揮していくのか、という点には非常に注目をしたいと思っています。



あと、一つ余談なのですが。

今回デビューする5名の中に「渚トラウト(Nagisa Trout)」という男性がいらっしゃるのですが、「Trout」って、魚のマスのことですよね?

他の方の名前もやや食材っぽくはあるんですが……、妙に印象的です。

「早乙女ベリー(Saotome Berry)」とかはまだわかるんですが、名字が海に関係していて男性の名前がマス、って時点でサザエさんのご主人を思い出したのは、私だけでしょうか?

ずいぶん不思議なネーミングセンスだなと思います。

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