【歌集】思い出の歌

歌集って何だ?!という方向けに、私はこんなの書いてる(詠む)よというサンプル的作品です。
現代短歌を嗜んでいます。お気に召してもらえたら嬉しいです。

どうしたらいいのオトナの会合で
愛したいきみ笑っていたら


  [解説]同窓会で知ってたはずの今や知らないオトナ達の中、好きだった女子が自分には何の興味もない話題で談笑しているという歌。活動休止中の好きだったバンド「遺伝子組換こども会」の楽曲のオマージュ。




逢魔時よ睡魔なれ似てるけど
日出る前 名残りしあお色


  [解説]逢魔時という夕暮れ前、独特な世界が青く染まる時間帯と夜明けの空色はどこか似ていますが、魔は逢わずに睡魔となっておしまいなさい、という歌です。あのあお色空(青空というと少しニュアンスが異なるので…)が好きな方は結構居るのではないかと。徹夜明けだと余計に綺麗に見えます。




色褪せたゲーム筐体中2階
老いと幼さが手をこまねく

  [解説]地方のイオンのような大型店舗ではない、昔の赤札堂のような中規模スーパーの中2階のような踊り場に、コインで遊べるゲーム筐体があったのですが、今のお子さんはご存知なのでしょうか。そんな色褪せた筐体と久々に対面し、成長のそれとは異なる明らかに老いた自分と、また遊んでみたいと残存する自分の幼さの歌です。




真四角の青空仰ぐ10分休み
私雨垂れ見ないでおくれ

  [解説]高校2年になったばかりの頃のこと。授業の合間の10分休み時間、椅子を2脚ベッドのように設え、寝転び、気持ちよく晴れた青空を仰ぐけれど、心の中は対照的に寂しい様子。雨垂れのように涙が止まらず誰にも見られたくない姿だった…という実体験の歌です。親しかった友人がぞろりと中退してしまったのです。




~あとがき的~

いかがでしたでしょうか。

手元に販売したものと販売予定の作品しか見当たらず、サンプル的な歌集が欲しいよなーと思い急遽こさえてみました。

私の歌集はだいたいこんな感じにゆるい現代短歌とゆるい挿絵でやっております。

解説に関しては冊子を作る場合には掲載せず、web特典というか、おまけ程度にしていることが多いです。本来はゲストをお呼びして一首評等や解説を書いて頂きたいのですが諸々の事情(単純にめんどくさいのと対価が払えない)でやってません。まあ今後はわかりませんが。

次回の同人即売会への出展は未定ですが、ゆるゆる活動だったとしても継続して何やかんや変なことしている人だなあと思われる人になれれば幸いです。

ここから先は

0字

¥ 100

ここまでお読み下さり有難うございます。 無理強いはしません! でも、お気に召して頂けるような創作活動をしていきたく思いますので、出展等の活動費に充てるため気が向いたら投げ銭やご意見を頂けるととても喜びます。