アニメ版カードの統率者目線解説!【カード解説・ファウンデーションズジャンプスタート】
はじめに
※本記事はEDH/統率者 初・中級者向けの解説記事となります。
やはり!!「MTGプレイヤーはアニメ絵に興味がない」は根本的に間違っていた!!
日本人絵師をもっと起用すべきなのですよ!!
公式の時点で正しくかわいい絵柄なら「萌え絵使ってるぜこいつ!」と笑われる問題は生じない!
来ましたね…脱硬派TCG派と呼ばれた
我々が記事を書く時が…!!
皆さん、かわいいカードでデッキを組みたいと思いませんか?
私は思います。
という訳でジャンプスタートにアニメ版アートとして収録されたカードを統率者戦の目線から解説していきます。
ジャンプスタートおよびアニメ版アートの情報は以下の通り。
・ジャンプスタートは1パックが単色のテーマ20枚で構成されている(例外1種)
・収録の内1枚がアニメ版アートとなる。
・新規27種+再録24種がアニメ版アートである。
・各カードについて「統率者適正」「カードパワー(デッキ内に採用検討できるか)」を5段階で判定。
・再録カードについては簡潔な記述のみに留める。
白(新規5種・再録4種)
運命の駿馬、スゥリッド
ペガサス・ユニコーン・馬をサポートしつつロードもこなす伝説のペガサス。
初の伝説のペガサス。流石に23種のみのペガサスを単独サポートはできないという判断なのかユニコーンと馬もついでにサポートしてくれる。
伝説の馬の【馬の王者、飛蔭】と伝説のユニコーンである【祝福されたエミエル】がそれぞれ赤白と白緑なので差別化も出来ており、先輩たちに気が利いたペガサス。
とはいえマイナー種族連合(白単色の該当種族は58種)かつ単色デッキなので愛を以て組んであげよう。【冠毛の陽馬】がスゥリッド生存状態で2体出るとかなり固い盤面になるためアンセムなどを組み合わせて殴るプランが一般的か。
出身次元は不明。周りに展開するルーン文字からカルドハイム次元か。よく見ると6脚なのでスレイプニルモチーフなのかもしれない。
統率者適正 :3.5
カードパワー:1.5
メレティスの兵士、ブリゴニー
2マナ警戒持ちで英雄的の誘発でカウンター獲得、そのカウンターを払いタップで1ドローを持つ自己完結した小型クリーチャー。
とはいえ能力を十全に機能させる為には英雄的の誘発が不可欠で、採用できるデッキは限られる。
どちらかと言えば他の2色以上のデッキでドローエンジンとして使用するのが良さそう。【贖いし者、フェザー】なら英雄的を誘発させやすく、ドローが貴重なので便利なカードになるだろう。また、【アラシンの守護者、ハムザ】や【君主のオキネク・アハウ】のような+1/+1カウンターを使用する統率者にも入れてみても良いかもしれない。
統率者には向かないが過去紹介した【Anduril, Narsil Reforged】などを使ってカウンター載せ祭りなどしても楽しそうか。
ちなみにメレティスはテーロス次元最大の都市の一つ。
統率者適正 :2
カードパワー:3.5
アジャニの群れ仲間、カラ
実は類似がいなかった伝説の【アジャニの群れ仲間】族。【月の踊り手、トレラッサーラ】という2色のクリーチャーもいたが単色では初。
4マナ3/3と少し物足りないスタッツだが、【アジャニの群れ仲間】効果にプラスして能動的にライフゲインできる起動型能力と全体のパワー修正も出来るもりもりな能力持ち。
【君主のオキネク・アハウ】は類似能力持ちと言えるのでアハウデッキに入れても良し、ライフゲインを軸にしてオリジナルで組んでも良しの楽しいジェネラル。
アジャニの群れ仲間ということでアラーラ次元のナヤ出身。Wikiによると『Flight of the White Cat』で登場していたらしい。
統率者適正 :3
カードパワー:3
ドロモカの戦士、ウルドナン
軽量で+1/+1カウンターを与えて攻撃時にクリーチャー一体に先制攻撃ボーナスを付与する人間・戦士。更にカウンターが二つ以上であれば二段攻撃になる追加ボーナス付き。
統率者に置くには少し物足りなさがあるか。デッキに採用して統率者や大型クリーチャーの打点補助に使うのが強そう。
構築だとレガシーのデスタクで牧羊犬とかにカウンター乗せたりで試されるかも?
ウルドナンは改変された後のタルキール次元でドロモカ氏族に心酔し仕える戦士。改変前の世界では放浪者ウルドナンを名乗っていたようだ。
統率者適正 :2
カードパワー:2.5
メレティスの詩人、プセミラ
ターン1度目のエンチャントを唱えると2/2のエンチャント・クリーチャー・トークンを生成できる。
更に5つ以上エンチャントがあれば5/5絆魂となりまあまあのサイズになる。ただし戦闘開始時のみの為あまり信頼がおけず、横並びするにしてもターンに1回しか誘発しないので難しい。
【サイシス】のようなエンチャントレス系のデッキに入れると意外と面白いかもしれない。
テーロス次元でニンフについて詩を謳っている詩人。【イリーシア木立のドライアド】のFTにいるのが有名か。
統率者適正 :2.5
カードパワー:2
再録カードピックアップ
再録カードでの注目は【ジアーダ】と【エーデリン】か。どちらも白単の有力ジェネラルであり、人気も高い。
【ダニサ】も装備ジェネラルとして希に採用を見るくらい。
【ブリマーズ】はこれまで再録も少なかったためかデッキもあまり見ない。統率者でコンバットのたび1/1の猫を作るだけなのはかなり悠長ではあるので、趣味で猫デッキを組む場合などにどうぞ。
青(新規5種・再録6種)
堪忍雪崩、タエコウ
モチーフはミュータント・ニンジャ・タートルズだろうが、性能は伝説になってかなり調整された【河童の砲手】と言ったところか。
忍術でのバウンスやブリンクの度に傍らで占術1と+1/+1カウンターで成長する。
忍術以外だと【ディスプレイサーの仔猫】や【妖術師の衣裳部屋】が採用候補か。【虎の影、百合子】はアンブロ・占術も相まって好相性。
(ヘイト高すぎという意味で)ピーキーなカードが多かった忍者ジェネラル候補の中では一番無難な性能で使いやすいカードなので、忍者でEDHを組んでみたい!という人はこれを機にタエコウで組むのもありかも?
構築としては【潜入者、悟】が一番近いタイプなのでデッキを組む際は参考にしよう。
出身次元は不明。とはいえ神河次元なのは間違いなさそう。
統率者適正 :4
カードパワー:2.5
幻術士、ポル・ジャマール
飛行とそれなりのサイズを持つ人間・イリュージョン・ウィザード。
6マナと重量級だが【遠くの旋律】の類似効果を内蔵しており部族で固めていると大量ドローを与えてくれる。
使うとすればまず思いつくのは部族だが、シナジーの関係上統率者としては採用しにくそうだ。フェアリーやマーフォークでデッキに採用すると面白いかもしれない。
また、統率者自身が大量のトークンを生み出すデッキなどで使用するのも考えられる。【トクスリル】や【風の憤怒、カイカ】などでたくさんドロー出来ればウハウハになれるかもしれない。
ポル・ジャマールはM12の【幻影の熊】のFTに登場した人物で出身は不明。【非実在の王】と同郷ないしは同一人物の可能性がある。
統率者適正 :2.5
カードパワー:3
浜辺の王、プラゴン
はい。
重厚学の権威であるこの人以上の内容を書けませんので生徒の皆さんは読んでおいてください。
(24/11/06追記)本人にちゃんとした記事書いてもらえました。ありがとう!
統率者適正 :2.5
カードパワー:1.5
抜け目ない潜り手、ニアディヴ
墓地から呪文を唱えるたびにドローと自己強化を行うマーフォーク。
攻撃の際に自身のパワーを参照して切削を行う為無駄がない。
青にはフラッシュバックなど墓地から唱える能力も多く、青単でも十分にプレイアブルなデッキが組める。
【溺墓の信奉者、リーア】や【ゲイル】と組み合わせるとムキムキになったりして楽しいことになりそうだ。また、【湖に潜む者、エムリー】とは同族的にも効果的にも相互に相性がいいのでお互いのデッキで試してみるのも一興。
ニアディヴはローウィン次元出身、メロウの知識層である休賢者の一人。【無理強いた成果】のFTに登場しているがそれと今回のイラストではかなりイメチェンしている。気になった人は調べてみよう。
統率者適正 :3.5
カードパワー:2
クラゲ追い、サイネッテ
黒の網タイツが眩しい飛行能力のロード。【空の管理者、カンジー】や【強風の力、イニアス】などの青白系にいた飛行持ちサポートの系統だが、自身のETBとPIGで飛行を持つクラゲを出せる為、見た目以上にしぶとい立ち回りが期待できる。
とは言えジェネラルとして起用するかと言われるともう一声といった性能か。【ターランド】や【ドナール】のような飛行持ちのトークンを並べる統率者デッキに起用してみるのも手かも。ある筋の情報によると7-8帯でもいけるらしいです。すごい。
サイネッテの出身は不明だが、同じパック内に【微光クラゲ】が採用されている事とその言動やクラゲに似せた服飾から恐らくイコリア次元の眷者の一人なのではないかと予想される。
統率者適正 :2.5
カードパワー:1.5
再録カードピックアップ
【具現の主、エレノラ卿】の話をしよう。彼女はエルドレインの王権で登場したサー・サイクルの1人でアンコモンの単色伝説クリーチャーだ。
単色サイクルとしてその色の特色を持っているが、どのサーもパッとせずに統率者で唯一【厳格な者、コンラッド卿】が使われるくらいであった。それがこうなってしまったのでもうめちゃくちゃ今後は見る事になるだろう。
一応統率者として起用する場合は【周到の神ケフネト】などに近くなるか。いずれにせよドローは青のお家芸なのでデッキを組むのは易しい部類だろう。ただし【永劫の年代史家】と違いタフネスは変動しない点に注意しよう。
あとのカード?
【サイ】とか【ヴェンセール】とか【トリクス】はたまにデッキ内に採用されてて強いと思います(【サイ】は統率者適正も高めだが、最近は【レオナルド・ダ・ヴィンチ】の方が人気気味)。
黒(新規6種・再録5種)
今回のサイクル、黒の新規だけやたらと統率者適正が高いんじゃない?
囁く毒蛇、アフェリア
藤ちょこ絵のゴルゴンという矛盾をはらんだ存在。「甘い辛辛魚」「ライフゲインをしてくるデーモン」くらい矛盾している。
蛇とゴルゴンをサポートする能力を持っており、5マナの起動でその毒牙を食らった対戦相手のライフを半分にする。
攻撃時に生成できる蛇は攻撃している状態では出ない為、あくまで防衛用として考えよう。
ゴルゴンにとっては待望のゴルゴンデッキジェネラルではあるが、そもそもゴルゴンが25種しかいない為、必然蛇を多く採用する事になるだろう。
幸い【水蓮のコブラ】や【ラムナプの採掘者】など構築級の蛇は多いので上手く戦線を蛇だらけにしよう。
スタンの【止められぬ斬鬼】で十分思い知った人も多いかもしれないが【傷の反射】や【アクロゾズの放血者】の影響下であれば即死コンボが成立する。勿論アフェリア統率者でそれらの置物を置いた時点でヘイトはマックスになるので心して魔王になろう。
相手する際の小ネタとしてはサンダージャンクション統率者で【大蛇の魂裂き】という4マナで忍術を行う蛇が追加されている。アフェリアを起動した上でマナがさらに余っている場合は蛇でないクリーチャーでも入れ替えの可能性がある為なるべく攻撃を漏らさないように。
【暗殺卿、ラムセス】や【静める者、エトラータ】よりも暗殺コンボが簡単に決まりそうなのでちょっと複雑。
出身次元は不明だが、暗殺業を行うゴルゴンということでラヴニカ次元のゴルガリ団に属する人物なのはほぼ確定だろう。
【石の死の姉妹】の5人いた姉妹の内のスヴォグサーと相打ちになった2人という可能性もあるが、頭文字がLで共通という法則から外れる。
統率者適正 :4
カードパワー:3.5
略奪総督、エヴェレス
今回の統率者視点から見た新規の大本命。【強気な回収者】が伝説になる事で飛行とサクリ時の絆魂と死亡時に各対戦相手にパワー分のダメージが飛ぶようになった。
盛り過ぎ!
本人のパンプアップと飛行と絆魂が噛み合っており、適当に赤黒で宝物シナジーを展開しつつサイズを上げて殴っていても強いが、特筆すべきは死亡時誘発のダメージだ。【ジョーリ】と違って各対戦相手に飛ぶのが最大の特徴で【憎悪】を使えば自分よりもライフが少ない相手を纏めて消しとばせる。もしくはパワーを10以上に上げてから【汚れた一撃】で感染を与えても3人を倒すことが出来る。
また、死亡時の誘発は絆魂も乗るため宝物をサクれば赤黒で苦手なライフレースでも優位に立てる。
伝説のサクリ台として起用しても良いが、やはり統率者にして宝物シナジーを活かして殴りも即死もある動きを兼用していきたい。
恐らくイクサラン次元の薄暮の軍団に属する女性。
称号が総督な事を考えるとトレゾンにおけるイクサランの植民地を管轄しているのだろうか。
統率者適正 :5
カードパワー:3.5
搾り取る徴税人、レヴ
黒単色の【ラガバン】やネクスト【不気味な雇われ人】として注目されている徴税官。使い勝手としては黒の【顔壊しのプロ】のように使えるかもしれないが4マナなのがどう出るか。
ダメージを与えたプレイヤーをカウントするため宝物の最大生成数は3つ。
宝物や追放とシナジーがあるため【秘本に縛られし者、プロスパー】や【富裕な無法者、オリヴィア】には投入されて試されるだろう。【反逆者、ドン・アンドレ】系の相手のカードを使うとボーナスがある統率者でも面白い。
本人を統率者にする場合は奪った相手のカードで細かく対応しつつため込んだ宝物で【瀉血】などの大技を狙うのが面白いか。
お腹の金細工から分かるようにラヴニカ次元のオルゾフ組の徴税官であるらしい。
白い鳥を連れているのはタール羽根の刑の暗示か。アメリカ独立の端緒になったタウンゼント諸法に反対する民衆がしばしば徴税官を羽毛塗れにした私刑を表しているのであれば皮肉が効いていて面白い。
統率者適正 :2.5
カードパワー:4.5
寄生するもの、フムルス
可愛くて強いカード二枚に続くにはちょっとビジュアル的に抵抗のある伝説の吸血鬼・昆虫。ただし能力は非常に強力で各プレイヤーがノントークンクリーチャーをサクる度に飛行持ちの昆虫トークンを生成し、攻撃している昆虫・ナメクジ・ヒル・蟲の数だけドレインを行う。
勘違いしそうになるが誰がサクっても昆虫は自分の戦場に出る上、ドレインもかなり豪快に決めることが出来る。
典型的な「回り出すと止められない」タイプの統率者。真っ先に思いつくであろう【墓穴との契約】系統とサクリ台を並べれば勝手に相手のクリーチャーは溶けていき昆虫祭りとなる。
統率者での起用も強いが、【トクスリル】や【這い回る大群王、ザスク】でも詰めの場面で一気にライフを奪えるエンドカードとしての起用も可能。蜘蛛もカウントしてくれるとありがたかったが……。それ以外だと【クロールの死の僧侶、マジレク】やクルードエディション新規の【Amzu, Swarm's Hunger】とも相性が良く、横並びでのドレインというジェネラルが持っていなかった制圧力を与えてくれるだろう。
イラスト背景の面晶体を見れば明らかだがゼンディカー次元の昆虫らしい。キモカッコいいデザインだがどういう存在なのか気になる所。
昆虫系のレジェンドは設定が明らかになってないカードが多いのが辛い。
統率者適正 :4
カードパワー:4
骨鳴りの王、オゾクス
古のブロック不可デメリット付きで何度でも蘇ってくる伝説のスケルトン。オゾクスが死ぬと『絡み骨』トークンが出て来てそれが戦場を離れるとオゾクスが手札に戻って来て再度キャスト可能になる。
【再燃するフェニックス】や【死盟の天使】と処理が似ているが、統率者で言えば【忍耐強く企む者、ゴラム】が近いか。
しれっと絡み骨トークンは死亡でなく離れた時の誘発になっているので、追放除去が飛んできた際にオゾクスをサクることで疑似的に回収が可能。
但し素のスペックも絡み骨もサイズとしてはイマイチの為、上手く使うには創意と工夫が必須だろう。安直ではあるが【覚醒の兜】+【ファイレクシアの供犠台】で無限キャスト・無限死亡誘発が可能なので最低限の動きはできそう。
【アーボーグのラタドラビッグ】ジェネラルでの採用であればオゾクスと絡み骨それぞれが伝説の為ファイレクシアの供犠台から4マナ出ることになり3枚で無限マナとなる。
出身次元は不明。ただ死亡時に出てくる絡み骨(Jumblebones)がどぶ骨(Gutterbones)と似ている為ラヴニカ次元のスケルトンなのかもしれない。
統率者適正 :2.5
カードパワー:3
ベルベットの牙、ナザール
ライフゲインの度に餌カウンターを置き、攻撃の度に3つそれを支払う事で3ドロー3ルーズに変換する吸血鬼。
威迫による回避能力はあるが4マナ3/3と少し心許ないスタッツの為、戦闘でも補助が必要か。
性能としてはライフゲイン系か絆魂持ちのジェネラルに採用すれば面白いか。【がめつい市長、カンバール】のような細かいドレインを行う統率者と相性がいい。JSつながりで【寄生するもの、フムルス】なども候補になる。少し変わったところでは吸血鬼シナジーを活かして【最初の福者、クラヴィレーニョ】や【エドガー・マルコフ】のようなデッキでも活躍できるかもしれない。
出身次元は不明。髪型や装飾を見るとタルキール次元のコラガン氏族を彷彿とさせるが知性のある吸血鬼はタルキールには存在しなかったはず。と思っていたが辮髪風の吸血鬼という特徴は【闇の男爵、センギア】と共通する為ウルグローサ次元の関係者なのかもしれない。
統率者適正 :2
カードパワー:1.5
再録カードピックアップ
再録に関しては【血の取引者、ヴィリス】が強力。小型の除去をするだけでモリモリと手札が増えていく重量級のデーモンにふさわしいパワーカード。
【ヴィト】も無限コンボの常習犯なのでイラストが気に入ればどうぞ。
赤(新規5種・再録5種)
赤き死神、ゴルノグ
【ボールドウィアの威嚇者】!【カルガの威嚇者】!に次ぐ3人目にして遂に伝説になった「臆病者では戦士をブロックできない」サイクル。汝は臆病者!アンブロありき!
アタックトリガーだけで臆病者を付与できるようになっているだけでなく、多人数戦にも対応したテキストで一度の戦闘で最大3体まで臆病者を作ることが出来る。オマケとして臆病者の数だけパワー修正まである至れり尽くせりの能力。
伝説のミノタウルスではあるがどちらかと言うと戦士部族デッキ用ジェネラルと言ったところ。まあミノタウルスは【セスロン】いるしな……。
戦士を多く含むデッキであれば打点の底上げ目的でデッキに採用できる。
ゴブリンなどは戦士も多く、また【荒野の確保】などのトークンのパンプも行える。
変わったところでは【Hazezon Tamar】とそのリメイクの【砂の造物師、ハゼゾン】が生成するトークンが戦士のためこのカードを採用してみても面白いかもしれない。
出身次元は不明。角から判断するにアモンケット出身ではなく、体の刺青と角の装飾からドミナリア次元のハールーン=ミノタウルスである可能性が高い。
統率者適正 :3
カードパワー:3.5
電光の姫将軍、クレート
【衝撃の震え】を内蔵したゴブリン。攻撃の度に1体オマケでトークンも生成する。
やはり統率者にする場合は【鍛冶の神、パーフォロス】がほぼ上位互換となり大きな壁となる。もし上手く使いたい場合はゴブリンシナジーを活用しよう。
デッキに採用する場合も【クレンコ】などのゴブリンデッキで横に置いておくだけで効率的にダメージを稼いでくれるだろう。
互換カードは多いので彼女の強味を活かして起用したい。
ラヴニカ次元のボロス軍に所属するゴブリン。上下関係がはっきりしているボロス軍で「将軍」と呼ばれるとは凄いゴブリンなのだろうか。
統率者適正 :2
カードパワー:3
陽気な勇者、クレオン
英雄的をトリガーにして衝動ドローを行える二段攻撃持ちのアタッカー。内容としては白の【ブリゴニー】で述べた内容に近い運用となる。
ブリゴニーと同じく【贖いし者、フェザー】とは相性が良い。
クレオン自身をジェネラルにデッキを組む場合は【太陽の執事長、インティ】などのレシピが参考になるかもしれない。
とはいえアンコモンの為か少し物足りない部分があるのは否めないか。
テーロス次元の人物。【古代への衰退】のFTに「鉄靴のクリオン」という人物が登場するが同一人物かは不明。
統率者適正 :2
カードパワー:2.5
ハゾレトの侍臣、アネブ
督励で2枚衝動的ドローするジャッカル。
出せば2ターンに一回2ドロー相当となるが普通に使えば赤の衝動ドロー置物系と少し物足りない効果。
上手く使うならやはり統率者に据えて上手く使いたい。【執念の剣】などを使って警戒付与をすれば毎ターン督励効果を使えるのでつよい!
【宴の打破者】…【豊潤の角笛、ハーンフェル】…知らないカードですね…。
そもそも攻撃時誘発なら【ラエリア】で…。
調べてみたら初の伝説のジャッカルらしいのでジャッカルファンはどうぞ。
アモンケット次元のハゾレトに仕える信徒だったらしい。リミテでお世話になった人も多い【アン一門の壊し屋】のFTに登場。
統率者適正 :2
カードパワー:1.5
貪欲なる後継者、イヴォラ
2マナでETB+与ダメージ時に血トークンを生成してカードを捨てるたびに自身に+1/+1カウンターを置く自己完結型の小型クリーチャー。
アーティファクトトークン三種の神器(宝物・食物・手がかり)と比べて全然日の目を見ない血トークンをなんとかしてなんとかしようという気概を感じる。
強化は1枚捨てるたびなので結構強い。【Wheel of Fortune】なんかで手札を一気に捨てて楽しくなれるかもしれない。血トークン自体は起動にマナがかかるのがどうしても使いづらい為、上の【略奪総督、エヴェレス】などでデッキ採用しても面白いかも?
ディスカードシナジーなら【太陽の執事長、インティ】あたりと組むのも良し。
自身を統率者にする場合はやはり血トークンはオマケと考えてディスカードによる自己パンプを中心に立ち回るのが吉。
出身次元は不明。背景の壮麗さからするにイニストラード次元か?
【天界の粛清】のFTにイヴォラ城門という地名が存在するが関係は不明。
統率者適正 :3.5
カードパワー:3
再録カードピックアップ
なんで【山崎兄弟】が新規絵2種貰ってるんだよ!でもカッコイイから許しちゃう。
それ以外の再録も5-6帯の統率者でたまに見る赤単統率者なので興味があれば是非。
【ザダ】はキャントリップを反射して鬼のようなドローをする統率者。女の子ということでアニメ版アートだと気持ちかわいく描かれています。
【リオ―ニャ】も一時期再録が無く高騰していたオタク系カード。【戦闘の祝賀者】などが増えると大変なことに。
緑(新規6種・再録3種)
甘党のハースカ
はちみつ食ったぶんだけムキムキになる熊さん。
ライフを得るタイミングでしか誘発できない以外は色々と気の利いた能力である。
たぶん統率者で使う場合は【滋養の群れ】とか【オケチラ最後の慈悲】がオタクカードになりそう。【君主のオキネク・アハウ】は食物を食べるだけで好きな対象に6点修正になるのでパワーオブパワー。というか緑白のパワー修正能力全部オキネクアハウと相性いいから雑にシナジーする。
ゴルガリ・緑単系のデッキに入らないのは残念なところだが、既存のデッキにだと【サムとフロド】にも食物のシナジーで入りそう。
恐らくエルドレイン次元の出身。周りを飛んでいるハチが【食後の眠気】のイラストと類似している。そもそも甘歯村がsweettoothという名前だがこれは甘党のスラングの為ハースカと関係があるかは不明。
統率者適正 :3.5
カードパワー:3
棘持つ暴走者、スリンザ
いそうでいなかったビーストのロード的能力持ち。
3/3のビースト・トークンが出ると+1/+1カウンターを載せた状態で出てきてパワー4以上なので2マナ追加で払えば格闘が行えるという奇麗な能力持ち。
2マナで格闘という【争乱の崖地】のオマージュ能力なのが憎い。
ただしよく読むと分かるが、別のプレイヤーが出したパワー4以上のクリーチャーでも誘発してスリンザの格闘を行える。相手の場にファッティが居ればマナの限りどんなデカブツが出ても格闘させて潰し合わせられる。
こいつ弱肉強食の野生の王とかじゃなくてデスゲーム主催者じゃね???
ビースト諸々は当然相性がいいが、【不吉な狩猟のニース】は格闘シナジーがあってお互いのデッキに入りそう。オタクカードとしては【霊気の突進】などをどうぞ。
出身次元は不明。やはりオンスロートの土地をモチーフにした能力が付いているのを考えるとクローサの森のビーストなのだろうか。
統率者適正 :4.5
カードパワー:4
芽生えの王、シュルーファス
苗木が与えたダメージ分だけ1/1の苗木を複数出す王。シュルーファス自身もこれが出した苗木もダメージを与えると更に苗木を出すため【クレンコ】のように倍々ゲームでトークンを増やして行ける。
戦闘ダメージという縛りはあるものの爆発的に苗木を増やせる。【エデンの剣、エクスカリバー】を握って走るだけで11体苗木が出てきたりさらに【旗印】で恐ろしい事が起こる気がする。
マナ加速が容易な緑なのも相まって単色ジェネラルながらも圧倒的なスピードでライフが削れるパワー系ジェネラルになりそう。
なんとクリーチャータイプ苗木を持つクリーチャーは初。これまではトークンにしか存在しないタイプだった。
出身次元は不明。ただキノコの被りものをしているのを見るにドミナリア次元で苗木と共生関係にあるサリッドの擬態をしているではないだろうか。
統率者適正 :4.5
カードパワー:4
エルフの大ドルイド、ダイオヌス
【エルフの大ドルイド】っぽいようなそうでもないような能力を与える伝説のエルフ。
マナクリだろうがタップ能力だろうがアタックだろうが誘発してパワー上昇できる。単純にマナエルフを2倍に出来ると考えても強いが、やはりその真骨頂は他のエルフ統率者とのシナジーだろう。【養育者、マーウィン】の無限到達までのスピードを上げる、【野生の心、セルヴァラ】で爆発的なマナ加速を行う、【放浪の吟遊詩人、イーサーン】の効果を複数回起動できるとあらゆる部分で噛み合いが良い。
極めつけは【エルフの刃、ラスリル】。ダイオヌスのこの能力は毎ターン1度は起動可能な為、1周する間に40点のライフを奪いながら+4/+4修正をかけることが出来る。全除去が無ければ確実にゲームエンドになりそう。
総じてエルフ限定の【種子生まれの詩神】のように運用可能なカード。基本は相手が出して来た場合確実に除去していこう。
ダイオヌスはドミナリア次元のエルフ。【マナ編みスリヴァー】のFTにも見える事からかなり長命なのだろうか。
統率者適正 :4
カードパワー:4.5
タジュールの語り部、スティーナ
ETBで基本土地を伸ばす【ウッド・エルフ】的な効果に加えて攻撃時に土地をバウンスして+1/+1カウンターを乗せる強化も持つ。
単純な強化としてはあまりに割に合わない効果。主に土地を手札に戻せる能力として考えるべきか。類似カードとしては【野生生まれのミーナとデーン】がある。
主に上陸誘発などを目当ての起用としては【迷える探求者、梓】、【マローの魔術師、グリーンスリーヴス】などが有力か。【ミーナとデーン】は色的に起用できないためお呼びはかかるかもしれない。土地バウンスが使えなくとも最低限1ランパンはできるため【ウッド・エルフ】入っているデッキは雑に入れ替えてしまっても良いかもしれない。
ゼンディカー次元出身。【葉の矢】のFTに登場。
統率者適正 :2
カードパワー:3
フィーリーズ団のブラウリオス
トランプルを失った代わりに攻撃時に土地ランプが付いた【マローの魔術師、モリモ】。【ウルヴェンワルドのハイドラ】にも似ているが、5マナと少しだけダイエットに成功している。更に攻撃の度にドローと土地置きが可能。
終盤に強くなる能力だがオマケのドローのおかげで早めに出しても仕事が可能。回避やトランプルが無いためフィニッシュとしては不確定だがいつ出してもそれなりに仕事が出来るのは統率者向き。とはいえ統率者として使用するには【グリーンスリーヴス】より優先させる強みを探したいところ。
他の汎用的な伝説のケンタウルスが【ストーンブラウ】なのと比較すればまだケンタウルスの同族デッキの頭として使いやすいか。
テーロス次元の出身。フィーリーズ団はラゴンナと並ぶ大規模なケンタウルスの集団の一つ。【ケンタウルスの戦上手】のFTに見えるように武闘派の集団。
統率者適正 :2
カードパワー:2
再録カードピックアップ
再録は全体的に強力。【モーウー】がなぜアニメ版アートで再録されたかと言うと、灯争大戦で日本絵【ジアン・ヤングー】が出たがその相棒であるモーウーは通常アートしかなかったせいだと思われる。
個人的にはアニメ版【西の樹の木霊】が仰角で巨大感を感じるアートで好き。
多色(再録1種)
混沌の花、アヴェルナ(再録)
多色は1種のみ続唱テーマが入っており、再録で【アヴェルナ】が収録されている。続唱でもりもり土地が増える楽しいジェネラルなので引けた人は組んでみるのはいかが?
まとめ
以上、駆け足となったが全51種の紹介となった。
単色ベースで同族シナジーのカードが多い為、5-6くらいのカジュアルなデッキで居場所がありそうなカードが多そうな印象を受けた。
緑・黒にパワーが高いカードが固まっているのでデッキに欲しい人は早めに確保をしよう。ジャンプスタート新規は再録がなかなかされず、【影の群れの灰毛】のように強いカードは後からどんどん高騰してしまうので、
個の強さで言えば【搾り取る徴税人、レヴ】などがcでも試される可能性があるか。
イラスト的な面で言えば【クラゲ追い、サイネッテ】と【略奪総督、エヴェレス】、【具現の主、エレノラ卿】は今後組む人が増えそうなので効果を知っておくといいかもしれない。
ことは的なランキングは以下。
統率者にして強そうランキング
デッキ採用で強そうランキング
出身次元については執筆当時の情報で出来る限り調べてみたが、勘違いや誤りの可能性もあるので注意願いたい。
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