#3 戦争と絵本
戦争の絵本
最近、戦争に関する絵本に読むことが多くなりました。読んでみて、これは!!と感じた絵本は、時折お店のブログで紹介しています。
お店の棚には、古い年代のものから最近発刊された新しい絵本と、幅広く置いています。
たくさんの絵本を読むと、だんだん多面的に戦争というものがみえてきます。戦った人、戦った人の家族、動植物、環境・・・たくさんのものを巻き込んでいると分かるし、想像以上の出来事、気持ちも分かります。ストーリーにかぎらず絵や色で悲惨さと悲しみを強く伝える絵本もあれば、明るい色合いの中に戦争の悲哀を感じさせる絵本もあります。
どんな風な見え方をするかは、読んだ人それぞれ違うので、気になる絵本はぜひ読んでもらいたいなと思います
私自身まだまだ読めていない絵本も、紹介したい絵本もあります。多くの人に読んでほしいから、これからも少しづつお店のブログに掲載しつつ、お店の本棚を充実させていく予定です。
子どもたちへの伝え方
テレビや新聞で、戦争の意味、戦争はよくないと、子どもたちに教えたいけど、どうやって伝えるべきか悩んでいる親御さんがいらっしゃるという報道を何度かみました。その中では何冊か戦争に関する代表的な絵本も紹介されていました。
大人がちゃんと子どもたちに伝えていく姿勢は大切です。私なりに子どもたちにどんなふうに伝えたらいいのかなと考えてみました。
戦争はダメ!と強く伝えたい時は、戦争に関する知識を身につける学びが一番です。先の例のように子どもと一緒に、戦争に関する絵本を丁寧に読み続けるのも取り掛かりやすいです。ただふと思うのは、それで本当に伝えてると思っていいのかなということです。
絵本が教えてくれたこと
そんな時2冊の絵本を読んで、解決方法のヒントを見つけました。
一冊は、『せんそうがやってきた日』という絵本です。
ブログでも紹介しました。
この絵本は戦火を逃れてきた難民の人々をメインに取り上げています。
あとがきに、この作者がこのように書かれています。
難民の人々への思いやりはもちろんですが、 相手を思いやる気持ちがあれば、そもそも戦争なんて起きないのかなと感じます。
そして、2冊目は、『いっしょにおいでよ』です。
こちらもブログでも紹介しました。
人々がにらみ合ったり、怒ったり、憎しみあい、傷つける様子をテレビのニュースで見て怖くなった女の子を、お父さん、お母さんが外に連れ出します。
戦争の悲惨さを伝えるだけではなく、戦争にならないように、素敵な世界にするためにできることを、お父さんとお母さんはさりげなく女の子に伝えます。こんな発想は私にはありませんでした。
絵本の中の一節を引用します。
2冊の絵本には通じるものがあります。
日々の暮らしの中で、身の回りへの思いやりの気持ちがあれば、自然と道理にかなった行動ができるようになるし、それは戦争を無意味にする力になるんだろうなと感じました。
絵本にはヒントがあります。大切な出会いになるかもしれません。
これからも 絵本と人との橋渡しをしていきたいと思います。
よろしければサポートをお願いします。いただいたサポートは、絵本の購入費、読書普及の活動費に使わせて頂きます。絵本はは毎月10~20冊の購入を目標にしていますが、なかなか達成できない状況です。忘れられない絵本との出会いの場をこれからもつくりたいと考えています。