003_彼女しかいない、ホント?

彼女からの連絡はなかった
今は、3月16日午前1時38分

前は、
彼女からのLINEに飛びつけるように、
LINEも通知オンで、
いつでも準備万端だった

けど今は、
彼女からの通知はオフにしていて、
彼女のアイコンも非表示にして、
LINEを開いても見えないようにした

それくらい、ボクの意識からは、
わざと遠ざけて、
それが無駄な抵抗だったとしても、
少しだけ、
彼女から来ないLINEに、
心を揺さぶられないようにしていた


このまま、金曜日まで、
彼女から連絡がなかったら、
別のお客を捕まえたんだ
そう思うしかない。

そして、その瞬間、
ボクは、彼女のただの客で、
それ以上でもそれ以下でもないことが、
確かに分かる


正直に言うと、
彼女に会いたい、
触れたい、
キスしたい、
抱きしめたい

言葉では、
とてもチープで、稚拙だけど、
今のボクの思い

いちゃキャバ嬢の彼女と出会って、
もう1年以上が過ぎて、
まだ、こんな思いでいるとは、
自分でも驚いている


それくらい彼女は魅力があるのかな。


他の嬢とも話してみたけど、
何かが違っていて、
この何かの答えを、
彼女は、もっている

だから、彼女から抜け出せない

もっと良い嬢と出逢えばいいだけ
これは、ホントにそのとおり。


だけど、そんな嬢はいるのかな?


「なかなかいないっすよー」
と、店長の顔を思い出す


ホントにいなさそうだ。
キャバクラに行っても、
ガールズバーに行っても、
patoやっても、
ハッピーメールやっても、

全然ダメだった


さて、今日はもう火曜日
彼女からのLINEは来るのかな?