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レフレックスレンズでポートレート

みなさん、こんにちは。
Laskey@Photographerです。

ポートレート撮影講座をやっている
(株)ケンコー・トキナーさん。
今の人は知らないかもですが、名前の
通り、ケンコーと言うフィルター等の
写真用品メーカーと、トキナーと言う
レンズメーカーが一緒になった会社
です。

フィルム時代にはSIGMA、タムロン、
トキナーと言う3つの主だったサード
パーティレンズメーカーがあったワケ。
トキナーブルー。とか言って、抜けが
良く癖の無い写りがして、特に青が
綺麗に発色するレンズでトキナーは
有名だったのです。
今でも昔程のラインナップは無いけど
自社ブランドのレンズを作っています。
で、CP➕でも展示されていましたが、
レフレックスタイプの望遠レンズが
あります。

TOKINA SZ 300mm Reflex F7.1 MF/ PR
ケンコー・トキナーサイトより

レフレックスレンズと言うのはいわゆる
反射望遠鏡みたいなモノですが、
非常に安価でコンパクトに出来るのが
最大の特徴です。
機構上、マニュアルフォーカスで、
絞りも7.1固定。と使い勝手に制限は
ありますが、オートフォーカスの
300mm F2.8 なんかはレンズだけで
3kgくらいあって、大砲。と言われる
くらい大きくて、60〜70万円はしま
す。
一方、このレフレックス300mmは
重さは僅か235g。大きさは缶コーヒー
とほぼ同じで、定価は66,000円。
実売価格はもっと安い。多分。

フジフィルム XH2 と。こんな大きさです

フジフィルムのXマウント用だと、
カメラがAPS-Cセンサーですから
フルサイズ換算で、450mm相当の
画角となります。
また、写りの特徴としては、反射望遠鏡
なので、ボケは独特なリングボケです。

背景のハイライトがリングボケになる

その昔、グラビアなんかは300mm
F2.8いわゆる、サンニッパを使って
背景をトロトロにボカしてしまう。
なんてのが定番でしたけど、重いので
手持ちで撮るのはギリギリでした。
ヨンニッパになると、手持ち撮影は
もはや苦行。そんなことで、手持ち
超望遠レンズだと、いいとこサンニッパ
止まりだった訳です。
スポーツ撮影なんかは一脚、三脚を
使って撮ります。

で、このレフレックスレンズ。
とろけるボケは期待出来ませんけど
超望遠の背景との圧縮効果と、リング
ボケのザワザワした感じを使うことで
面白いポートレートが撮れます。

モデル LUNAちゃん

前ボケと後ボケをフルに生かして
作画します。
ちょっとしたパステル画か、水彩画の
ようになります。
良くレフレックスレンズのボケは
うるさい、汚い。と言われますけど
特徴を踏まえて使えば、普通のレンズ
とは違った効果が得られます。

Nikkor Plena 135mm F1.8

因みに、上の写真は普通のレンズ
で撮った例。前ボケも後ボケも全然
違うのが分かると思います。
レフレックスレンズ。解像自体は
そんなに悪くありません。

手持ちでバストアップ

ただ、マニュアルフォーカスで、手ブレ
補正もありませんから、かなり慎重に
撮らないと手ブレ写真のオンパレード
になるので、一脚を使うとかを推奨
したいですけど、とにかくコンパクト
がウリですから、手持ちで使えるよう
に練習した方が使い勝手はいいかな。
と。
それと、このレンズ、最短撮影距離
が92cmで、1/4倍のマクロ撮影も
出来ます。

マクロ LUNA 撮影

手軽に超望遠レンズを使ってみたい
とか、450mm相当の圧縮効果を
使った写真を撮るとか、リングボケを
使った写真を撮るとか、そんなのに
興味がある人には面白いレンズだと
思います。
因みに、このレンズのシリーズですが
300mm  600mm  900mmがあり
ます。

自分はなんかこの独特の画調が
嫌いじゃないんですけど、どうですか
ねぇ。

撮影には野外がオススメ。
なんと言っても超望遠。被写体との
距離が必要です。
そして、ボカすものの配置にもコツ
があります。
いろいろ試してみると新たな発見、
使い方があるかもです。^_^


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