死ぬ時節は死ぬがよろしく候

死ぬ時節は死ぬがよろしく候
 
 災難にあうときは災難にあうがよろしく、死ぬ時節には死ぬがよろしく候。これはこれ災難を逃れる妙法にて候。これは良寛さんの言葉であり、世間では広く知られている。これは、人間は「あるがまま」の事態をそのまま受け容れるのが最も難が少ないのだということであろう。
 災難に降りかかるなと念じても無駄であり、死にたくないと思っても、死ぬときは死ぬしかない。つまりは、あれこれ思い悩んでも災難は減少しないのであれば、考えないことが一番だということだろう。これは災難に直面したときの心構えとしては、最適だろう。
 また、予め起きることが予測されている地震のような災難に備えるには、「逃げ道」を考えておくことと、その方針に沿って準備と訓練をしておくことが減災の基本だろうと思うのである。
 

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