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御言葉の黙想 出エジプト記25章21節ー22節 2024年6月28日

本文:
あなたは贖いの座を箱の上に置き、箱の中に私が与える証しの板を納めなさい。
私はそこであなたに臨み、贖いの座、すなわち証しの箱の上にある二つのケルビムの間から、イスラエルの人々のために命じるすべてのことをあなたに語る。

黙想:
契約の箱はヘブライ人たちが神と結んだ契約の象徴である。その契約内容が記された石板は証拠、証言とも訳される。契約の箱の中にはその「十戒が記された証拠石板」の他に「芽を出したアロンの杖」、「マナの入った金の壺」があった(ヘブライ人への手紙9,4)。
石板は「神と民の契約内容」(出エジプト記34、27)、アロンの杖は「民の贖う徴」(民数記17、25)、マナの入った壺は「主に養われる民」(出エジプト記16、32)であることをそれぞれ証言する。
贖いの座と呼ばれる部分は、契約の箱を「覆う」蓋で、「罪を覆う」という意味で「贖いの座」と解釈されていると思われる。
贖いの座には二つのケルビムがあった。ケルビムは命の木への道を守る存在であり(創世記3,24)、命の根源である「主なる神」の栄光が現れる場所でもある(出エジプト記25,22)。
主の栄光は岸まで満ちていたヨルダン川をせき止める(ヨシュア記3,16)。そして、神の国を実現する。

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