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御言葉の黙想 ルツ記4章14節ー16節 2024年7月3日

本文:
女たちはナオミに言った。「主はたたえられますように。今日、主はあなたのため、家を絶やさぬ責任のある親戚を与えられました。イスラエルでその子の名が上げられますように。
その子はあなたにとって魂を生き返らせる者となり、老年を支える者となるでしょう。あなたを愛する嫁、あなたにとって七人の息子にまさるあの嫁が産んだのですから。」
ナオミはその子を取り上げて胸に抱き、養い育てた。

黙想:
14節の「家を絶やさぬ責任のある親戚」は適切な意訳であるが、実際のヘブライ語の表現は単語一つ「גֹּאֵ֖ל(ゴエル)」である。原意は「買い戻す者」である。動詞としては「גָּאַל(ガアル)」であり、「買い戻す」、「取り戻す」という意味である。文脈によって「救う」と訳される。主は我々の救い主(買い戻す者)である(出エジプト記6,6.詩編19,15)。

全てを失って故郷に帰って来たナオミを、神は見捨てなかった。律法上、「買い戻す義務」を負う親戚ボアズ(レビ記25,25)と、ナオミについてきた嫁ルツによって、「魂を生き返らせる者」、「老年の包摂者」であるオベドを得る。
オベドはダビデの祖父となり、ダビデはイエス様に続く。こうして「買い戻す者」の伝統は完成される。主イエスは我々の救い主(買い戻す者)である。

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