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ビジネスと科学の「定性と定量」の違い

同じ言葉でも、ビジネスと科学の世界では意味合いが少し異なるものがあります。それが「定性」と「定量」という言葉です。

ビジネス的にいうと

[ 定性 ] 数値で表せないもの
[ 定量 ] 数値で表せるもの

という意味合いで使われることが多いでしょうか。

ところがどっこい、科学分析の世界では意味合いが少し異なってくる訳です。

[ 定性 ] ものが存在するか(検出限界より上か下か)
[ 定量 ] ものがどれくらい存在するか

定量の場合は、ビジネスもほぼ同じような意味合いですね。どのくらいものがあるか数値で示す、ということになります。

一方、少し意味合いが違うのが「定性」の方です。はかりの検出限界が1 g、正確に重量が測れる範囲が10 g ~ 100 gだった場合、

[ 定性 ] ものが1 g以上存在するかどうか
[ 定量 ] ものが10 g ~ 100 gの間のどの重量になるか

という意味合いになります。

科学分析の場合「定性」であっても「定量」であっても「数値」は関わってくる訳ですね。

言葉の意味合いは、当然使うシーンによって判断しましょう。「定性の定義は?」なんてネチネチ聞いても、建設的なディスカッションにはならないですからね。

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