夫の奇行~コンプレック編~

他の旦那様と自分の夫を比べても何もならないが、自分の夫の行動で、どうして理解できないことがある。

娘がお友達の家に遊びに行く。まだ小学1年生のため、大抵は私が連れて行く。すると、お友達とそのお母さんが出迎えてくれることがほとんどだが、お父さんが在宅の時は、お父さんも「こんにちは。いらっしゃい」程度の声かけはして下さる。

逆もしかり。

我が家に遊びに来ていたお友達を送りに行くと、お母さんの後ろから、「ありがとうございます」とひょっこり顔を出して下さるお父さんも多い。

子供同士が仲良しの場合、送り迎えや行事やらで、大抵、親同士も顔見知り。だから家の行き来があれば、挨拶は自然であり、礼儀でもある。

ただ、うちの夫は違う。

自分が家に居ても、顔は出さない。相手が知り合いでも挨拶すらしない。むしろ、身を隠しているくらいのイメージだ。

娘のお友達が、我が家に遊びに来た際は、夫側からお友達に「こんにちは」なり「よく来たね」なり、あっても良かろうが、当の本人は自室にこもり、部屋を真っ暗にしてゲーム。他のことに興味なし。

最初は、男性はそんなものなんだ、程度に思っていたが、夫に離婚を突きつけられてから、気がつき始めた。

彼には、コンプレックスがあるのだと。

義理父も、子供たちと遊ぶことや、子供たちと時間や経験を共有することはしてこなかったようだ。だからきっと、夫も父親としてどう振る舞うべきか、わならないのかもしれない。

子供たちに自転車も泳ぎも教えない夫。アウトドアの遊びを、子供たちとしようとしたことはない。

公園にだって、自主的に連れ出してくれることはないのだから。

かろうじて、家の中で子供たちとじゃれ合うことはあっても、それだけ。

私が言う、夫のコンプレックスとは、父親として、相手の親と対等にコミュニケーションを取ること。

「子供をよろしく」、「預かります」、「預かっていただき、ありがとうございました」的な礼儀というか挨拶というか。

勿論、一言言って終わるわけではないから、そこからちょっとした雑談が始まる。夫は、父親として、相手の親と対等に居るということにコンプレックスを抱いているのかなと思った。

習い事やお友達とのお約束の際、夫はあまり送迎をしたがらない。

知り合いのお父さんやお母さんのことを、頻繁に悪く言う。

子供がいない夫婦としては我々はうまくやってきたし、子供が小さかった時も問題はなかった。だが今、子供の交友関係や行動範囲が広くなり、親同士がそれぞれの親として交わる機会が増え、夫は自分自身と他のお父さんたちとを比べ、コンプレックスの塊になっていった。

それも、私に離婚を突きつけた一つの理由だと思う。

夫よ、嫌なことから逃げ続けると、そのことは更に嫌になり、更に逃げるしかなくなる。

夫よ、コンプレックスを克服するには、コンプレックスと対峙する必要がある。

夫よ、立ち向かえ!

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