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ほめ日記41~私の父親~

小さい頃、私は父親を、エゴイストで独裁者だと思っていた。

小さな3DK賃貸マンションに父、母、妹、私の4人暮らし。1つしかない洋室は父親の部屋。残りの和室2つが、女3人の勉強部屋と寝室。

騒音に敏感な父親は、焼き芋屋さんなんかが屋台を引いて売りに来て、スピーカーで「やきいも~」なんて言おうものなら、「うるさい。迷惑です」と文句を言いに行く。

選挙運動の時期なんて、ひとたまりもない。ウルサイと、常にイライラしていた。

あちこちに文句を言って回っていたから、いつか刺されるのではないかと、本気で心配していた。

家でも、部屋をまたいで話をしていると、「うるさい💢」と叱られ、父親が寝た後には、お風呂に入ってはいけないという暗黙のルールも存在していた。

長女であった私は、比較的、父親の言いなりになった。怒られたり喧嘩するより、ある程度の我慢をしながら、その中で好き勝手やることを選んだ。

妹は逆。父親に常に反抗し、ぶつかり合っていた。妹の反抗期なんて、警察が来たことが一度や二度ではない。この話はまた別の機会にしよう。

母親は自分の夫の悪口を、私たち子供に話すことで平静を保っていた。

父親は極端なアウトドア派。家にいるのは苦痛な人。仕事後や休日には、サッカーやヨガの習い事に加え、プールにも毎週必ず行っていた。少しまとまった時間があれば、登山に出かけた。

休日や休暇には、私たちをよく連れ出してくれた。キャンプや山登り、旅行。でも、行く場所を決めるのは、常に父親目線。子供たちが喜ぶ場所に行くというより、父親が行きたい場所に行く。

公園に行く場合、父親自身も走り回れる緑豊かな大きな公園。人混みが嫌いな父親は、ディズニーランドなんてもってのほか。

緑豊かな秋の公園で、落ち葉を集めて、ふかふかのベッドを作るのが、父親と我々姉妹の毎年の恒例イベントだった。

家で、目的なくゴロゴロすること、テレビやゲームをすることは、無意味なこと。体を動かす、外に出る、読書をする、これらが意味のあること。そういう風に考える人。

常に自分主体で動く父親。家族の気持ちを顧みない父親。そんな父親が理解出来ず、嫌いだった。

そんな父親も、来月72歳になる。今でもサッカーやヨガを続け、週に3〜4回は登山に出かける。

私の離婚危機やウツを父親に相談すると、「いつでも話は聞いてやる。でも助けることはしてやれない。自分で自分を助ける他ないんだ」と言われる。

突き放すように聞こえるが、父親に「自分でどうにかしろ。君には出来る」と言われると勇気が湧く。

今、自分が親になって、わかる。

父親が自分を優先して生きてきたことは悪いことではなかったと。

父親はお金は十分に稼ぎ、私や妹を不自由なく大学まで行かせてくれた。海外旅行や留学もさせてくれた。

義務を果たし、父親なりの愛情を我々に注いだ。ただ、それを遂行する為に、自分のエネルギーをチャージするために、彼は自分をも大切にした。自分の欲求に素直でい続けた。

孤独を嫌わず、自分一人で自分を幸せにする力を持つ父親。そんな彼を、私は今や、心から尊敬し、慕う。

いつか、彼みたいな人間になりたい。

自分一人で自分を満たせる人間に、なりたい。


今日頑張ったこと

1. 眠くならずに仕事をやりきった!

2. 仕事が早く終わったので、最近連絡を取っていなかった友人とLINE電話。ついでに、父親ともLINE電話。

3. 夕食に豚トンカツをつくった。美味しくできた!

4. 娘が学童後に、お友達の誕生日会に呼ばれていた。息子の迎えも重なってバタバタしたが、どうにか時間通りに送りとどけられた。

5. 洗濯をした!

6. ゆっくりお風呂に入れた!

今日も一日がんばった。また明日!

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