大ピンチ!その時とった夫の行動
イギリス人の夫と結婚して色々とカルチャーショックを受けてきたが、その中の一つが彼の動物との接し方だ。
これはまだ彼が若者だった頃、イギリスの農場の散歩道で起こった出来事です。
そういえば、イギリスの良いところの一つとしてウォーキング用のコースが大変充実していました。あなたが今後渡英する機会があったら是非、おすすめです。
個人的には散歩道を歩きがてら、途中でブラックベリーを摘んでは食べるのが好きでした。
あと、現地の人と一緒だと、途中で見る植物の事を色々と教えてもらったり、地理的な事や文化的背景など、その人が持っている情報が聞けるのがいいです。
では、彼の話にもどしましょう。
散歩のコースは農場の中を通ることがあり、その日夫はある農場の中の散歩道を自然を満喫しながら気持ちよく歩いていました。
しばらくすると「ドドドドド!」という地響きが左側の方からするのでそちらを見てみると、それは牛(詳しく言うとbullockという去勢牛)の群れがものすごい勢いで走っている音でした。問題なのは不幸にも彼に向かって突進して来ているということ。
とっさに彼は反対方向の川がある方へ全速力で走ります。川の前には大木が立っていたので、とりあえずその後ろに逃げ込むことにしました。
めったな事で走らない彼。「急いでー!早く早く!」と呼んでもせいぜい速歩きまでしかしない彼。一度その図太い神経の謎を知りたくて理由を聞いてみたら、走らなくても間に合うから、だそうだ。まあ、こちらとしても間に合えばいいんだけれど、悪いなとかないのね。
だからというわけではないけれど、一度見てみたかったよ、その全力疾走する姿。
話をもとに戻すと、彼は大木の後ろまで走りbullocksは大木を挟んだ反対側で止まり、彼を取り囲むように三重ほどの半円を作っていました。
想像してみてください。もし、こんな状況になってしまったらどうしますか?パニックってしまいませんか?頭が真っ白になってしまいますよね?
彼はゆっくりと話しかけました。彼らをそれ以上興奮させないようにできるだけ静かな落ち着いた声でゆっくりと。
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