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日本人が長期的戦略を立てるのが苦手な理由

どーしようもない人です。こんにちわ。

来月海外渡航を控えているというのにこの円安かあ、、、

とか、身に詰まる話は置いておいて、今日はなんで日本にはビジョナリーな企業が少ないのかな?ってことをメタ的に分析してみました。

日本には歴史的に戦略家がいないのか?

結論から言えば、そんなことはないですね。

確かに戦争の規模で言えば、ハンニバルや孫武のようなインパクトを残している人はいないかも知れないです。

楠木正成や上杉鷹山などは、どちらかというと状況に応じて対処していくという意味で、戦術家と言えますね。

戦略と戦術

戦略と戦術は混同されますが、要はゴール設定をするか、たどり着き方をどーするかっていう違いになるかと思います。

例えば、3年以内にこの領域で日本一になる!と決めるのが戦略。
そのための資金調達だったり人員配置、具体的な施策の検討・選定をしていくのが戦術といった感じという認識です。

そー言う意味では戦術に長けた人という方が、すぐに名前が出て来るので、相対的に戦術家のほうが日本では評価されやすいのかも知れないですね。

例えば、三国志で曹操より諸葛孔明が人気あるのも日本人の感覚ゆえなのかと思います。
(あ、三国志の場合は判官贔屓の影響が大きいかな・・・)

戦術が重要視される理由

では、なぜ戦略より戦術が重要視されているのかというと、その要因の一つに、圧倒的な自然災害の多さがあると思います。

どれだけ長期的な戦略を立てたところで、台風や地震、津波、火山噴火といった自然災害で一気に振り出しに戻ってしまうわけです。

覚えるのが大変だった遷都の歴史も、殆どが洪水や疫病によって変えざるを得なくなった結果だったりします。

そのため何かが起きてから立て直すといったことが、復興戦術として叩き上げられたのかなという理解をしています。

そしてもう一つが、戦争先進国と比べて、圧倒的に戦争経験が少ないことかなと思います。

日本にも戦国時代があったと言われますが、大陸の戦争に比べると敵を根絶やしにするような戦闘は歴史上あまりなく、最も熾烈な戦いとして有名な川中島の戦いで戦死者7000人規模(戦死率25%ほど)で、桶狭間の戦いは、同3700人規模(10数%)と言われています。

最も大きな戦いだった関ヶ原は8000人規模(10%)でしたが、これは事前の工作がうまく行った格好なので、戦略的な戦いだったとも言えそうですね。

そして、最終決戦となる大阪夏の陣が、それまでの日本史上では最大となる2万5千人が命を落としたようです。

もちろん決して少ない数ではないですが、世界史では1つの戦争で100万人単位や1000万人単位での死者が出ていることも少なくないため、どうしても規模が違うなという印象です。

人為的な要因による死者数一覧

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

そのため、相手が人間である大陸では戦略的思考がより研究され、相手が自然災害である日本では、対応力が磨かれたのかと思います。

紀元前500年頃には「孫子の兵法」が書かれているわけですから、そりゃ場数が違うよなと思います。

日本人が戦略思考を身につけると

しかし、今はこうしたナレッジが言語化され、様々な学者によって研究が進み、人類共通の資産として共有されていたりします。

なので日本にいながらにして、戦争を体験する必要もなく、戦略思考を身につけることは可能です。

もともとリカバリー力は強い特性はあるのですから、そこに戦略思考を身につけたビジネスリーダーが現れれば、まだまだ先進国として返り咲くことは可能かと思います。

ただし、中国やインドと言った圧倒的な数に対抗するのは、難しいとは思いますけどね。

そういう意味でも、どの分野で世界のリーダーになるのかといった明確なビジョンを示せると良いのかも知れないですね。

歴史と森資源、商圏を考えると、やっぱり観光立国というのが一番現実的な解であるというのは下記でより確信を持ちました。

もちろん、他にも日本ならではの価値というのはあると思いますけどね。

まあ、個人的な意見ですが・・・

はむ。

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PS.今日久しぶりに友人がオーナーを務めるコンビニまで散歩しに行ったら、サンダルが壊れました。(不吉な。。)

あー、写真撮っとけばよかったなー。

新しい書道具と読書費に充てさせていただきます。