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青学MBAクラスで「誰かの『困った』をどうみんなで解決するのか」を話してきました!

みなさん、こんにちは。LAQDAの沢田です。

6月某日、一般社団法人グリーンカラー・プラネットが提供する青山学院大学MBAの寄附講座で、話題提供としてお話してきました。大学校内に足を踏み入れるなんて超絶ひさしぶりで、わくわくしました!

今回のご縁は、昨年人工知能学会の発表会場でDMMというデジタルマンダラマトリックス(Diamond Mandala Matrix)というシステムを提供されている小林先生と繋がったことがきっかけでした。

その小林先生とお話するうち、一般社団法人 グリーンカラー・プラネットが提供する青学MBAの寄付講座で、LAQDAの活動経験をを学生のためにお話しませんかとお声がけいただき、今回の話題提供になりました。

小林先生によると青学MBAコースには結構いろんな企業さんが寄附講座を提供されているとのこと。公益社団法人日本証券アナリスト協会とか、企業広報戦略研究所(電通PRコンサルティング)とか、企業の方々が通年の講座を持ち、学生の学びに貢献されているそうです。そんな小林先生の講座も7年目とのこと。すごい・・・!

授業内容

この講座「次世代農業イノベーション」の1年間通年の授業テーマのタイトルは、『でっち上げの未来 〜農業×異なるもの=イノベーション〜』。グリーンカラー・プラネットが携わる農業分野での「でっちあげの未来」をみんなで考えます。

メインテーマは農業らしいのですが、農業のビジネスを考えることを毎回掛け算しているらしく、とにかく毎回いろんなゲストを呼んでいるらしいのです。わたしがご一緒した回は、レストラン直売率95%の農家タケイファームの武井さんとWゲスト。

話を聞くだけでなく、各お題ごとのチームディスカッションが入ります。

「でっちあげの未来」って?

2023年前期のクラスでは、毎回、さまざまな分野で活躍されているプロフェッショナルの方々にご自身の経験や活動をご紹介いただき、その話題を中心に受講生とのディスカッションをおこなっているそうです!

……この「でっちあげの未来」については、補足でも少し触れます……

誰かの困ったをどうみんなで解決するか

沢田からは、なぜ生理用品の設置プロジェクトを行うことになったか、そのきっかけについてお話させていただきました。

LAQDAの目的は「生理用品を設置すること」ではありません。単に設置するだけだったら、寄付を募って無料でおくのが一番早いです。それにもかかわらず、なぜ、わたしたちがこの活動をしているか、そんな経験の共有です

LAQDAが活動している理由

それには、最初の調査の時、わたしが感じた大きな気づきにありました。

2019年に初めて取ったデータに意外な事実がたくさん含まれていたこと。
「100%に近い人が、生理用品が使いたいときに使えないことで困っている」という事実がわかったことも大きかったですが、それよりももっと衝撃だったのは、

「100%に近い人が困っているという事実があるならば、なぜ同じ会社で働く人たちに助けを求めることができなかったんだろう?」ということでした。

フリーアンサーでもすごいコメントが続々寄せられていました。
生理で困っている人はもちろんのこと、婦人科系疾患で悩まされている人、手術歴があって大変な思いをしている人。わたしも知らないことがいっぱいありました。

そんなに困ってるなら、言ったらよかったじゃん」
そう思ったことから今の活動がはじまりました。

生理用品をただ置くことがゴールじゃない。
困っているのに言えないことが問題で、困っていることを言えるようにすることや、誰かが困っているときにみんながどう一緒に考えるか、がLAQDAプロジェクトのやりたいこと。

具体的なアクションは生理用品設置ですが、置くまでのプロセスーー「誰とどう相談して課題を乗り越えていくか」ーーそのやり方は、他も解決できるのではないかと思いました。

当時、海外の人も同じ課題に向かっているはずだと思い、調査をしました。そしたら、既に米国、英国、豪州、NZ、中国、韓国、インドなど、いろんな国で生理用品を妥当な価格でトイレに設置する設備はありました。さらに国によっては、有償だったものが無償に切り替わるために、多くの活動がなされていました。

生理の話は海外でもタブーです。それでもタンポンの大きな模型やナプキンを赤く塗ったプラカードを掲げて、設置や軽減税率を呼びかけてデモをするなど、かなり過激。でも、楽しくみんな笑顔で活動している写真がネットでたくさん見れました。

海外の日常がこれなのに対し、わたしたちの生活では、こんなに「困っていても言えない」ということが衝撃です。それは、生理用品に限らずいろんな状況や環境に起きているはずです。

わたしたちは、誰かが困っているときにどう手を差し伸べたらいいのか、自分たちが困ったときにどう助けを求めたらいいのか、それは他のビジネスでもありうると思うと、お話しました。

こちらは学生たちが事前学習でインプットしたデータをDMM(Diamond Mandala Matrix)の2Dモードで表した画面です。(この他に、1Dや3Dもあります)

この後は、学生がチームに分かれてディスカッションしました。小林先生の采配で、わたしは男子学生チームへ。「職場や学校における『言いづらいこと』をどう解決するか」というテーマで話合いましたが、とても面白かったです。

テーマが『言いづらいこと』だったので、DE&Iのことや会社の制度についても話題が及んだり、たくさんのディスカッションができました。

最後はお互いのチームの発表を聞いて、授業終了。

こんなに素敵な機会を与えてくださった小林先生、名川先生、ありがとうございました。

📎 補足:「でっちあげの未来」について。
不思議なフレーズだなぁと思っておりましたら、一般社団法人グリーンカラープラネットの理事であり、元グーグル米国本社副社長・日本法人社長の村上 憲郎さんがつけられた名前だったそうです。

前期講座の最後の日には、村上さんが特別ゲストでいらっしゃっており、講座後は学生も含めてご飯に行きました!

安保闘争をやっていた中で、映画「2001年宇宙の旅」を見て、衝撃を受けたこと。コンピューターHALがかっこよかったという話。もう本当に興味深い話の連発でした。

この話から思ったのは、未来を考える上でSF要素は有効だと言うこと。まさに「でっちあげの未来」という視点は、現状を打破するために重要な要素でした。

左から、沢田、村上さん、学生3名、楢木先生、小林先生

▼村上さんが「でっちあげ」について言及している記事はこちら:
「日本人で一番出世した男」村上憲郎が"グーグル社長"になれた本当の理由

📎 参考
2023年度ABS(Aoyama Business School)寄附講座
https://www.aoyamabs.jp/programs/endowed_course.html#gsc.tab=0

📎 主催・会場
主催:一般社団法人グリーンカラー・プラネット
会場:青山学院大学





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