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国際子ども図書館~本の世界を旅するレトロ洋館

“もし、小学生のときにこの図書館を知ってたら絶対通いつめたと思う”

子どもの頃から根っからの本好きだった友人と一緒に、国際子ども図書館へ出かけた。

上野恩賜公園に隣接する国際子ども図書館は、異世界感あふれるレトロな洋館だ。

2000 年に旧帝国図書館を改装し、日本初の児童書専門の国立図書館として開館。写真の「レンガ棟」は1906 年に建てられたルネサンス様式の建物だ

“ここでナルニア読んだら、すごく物語に入り込める”
友人はそう言っていた。

確かにレンガ棟は『ナルニア国物語』(C.Sルイス作)に登場する大きな屋敷みたいだった。主人公の少女が住むことになった屋敷はたいへん長い歴史をもち、どんなに探検してもキリがないくらいの部屋や階段、廊下がある。

少女は屋敷の中で秘密のクローゼットを見つける。クローゼットの扉を開けると魔法の国・ナルニアに通じていて、彼女は雪の降る深い森へ迷い込む。

まさしく、国際子ども図書館のレンガ棟はそんな秘密の扉があってもおかしくないような空間だった。

いつもとは違う特別な場所で本を読む。同じ本でも、きっとこの建物で読んだ方がワクワクするだろう。

絵本や児童書を置いている部屋は残念ながら撮影禁止。中の様子は国際子ども図書館のWEBサイトで確認してほしい。

また、レンガ棟と渡り廊下でつながっている「アーチ棟」もすごい。安藤忠雄設計で、一面ガラス張り。私が行ったときは、外から差し込む朝日であちこちがキラキラ輝いていた。こちらも別の方向性で異世界感のある建物だ。

ここに来た人たちの目的はそれぞれだ。読書や調べ物。小さな子どもを連れてお散歩。ひたすらカメラやスマホのシャッター切って建物を撮影。カフェテラスでのんびりお茶。

喧騒を離れて静かなひとときを過ごしたいなら、是非この図書館へ行ってみてほしい。

【国立国会図書館 国際子ども図書館】
開館時間 9:30~17:00
休館日 月曜日、国民の祝日、年末年始、第3水曜日

テキスト・写真 ツヤマユウスケ

その他取材記事はこちら(la-promenadeの名前で執筆・撮影しています)↓


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