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レール(幅1435mm)の敷かれた人生

どうも、海外童貞まるまるです。
ちなみに飛行機童貞ではありません。


私の実家は青森でして、以前関東圏に住んでいた頃は帰省がかなり面倒でした。新幹線でも3時間ほど、高速バスだとそれこそ半日ほどかかってしまいます。

それでも新幹線ならまぁ頑張って帰るかという気持ちになります、昼過ぎまで東京で過ごして乗れば夜には着いていますからね。もし青森東京間でリニア新幹線が開通したら片道2時間を切るくらいでしょうか。


それはさておき、皆さんの学生時代にこいつ勉強すごいできるな~っていう同級生はいたでしょうか。

私は地方の進学校に通っていました。中学時代にある程度勉強ができた人たちが集まっていたので、中には本当に頭が良い人もいまして、現に私の小学校からの同級生が現役で東大に行きました。

そういった勉強ができる人達を見ていると気づくこともあります。

これはあくまで私の主観ですが、高校生までの勉強の出来は親の影響が大きいと感じます。医者家系の子は小さい頃から学習貯金していて高校入学の頃には周りとかなり差が開いてる印象でした。
かくいう私も塾に通う経済的余裕はありましたが、いかんせん興味のないものに集中するのが苦手で、結局現在まで本気で勉強したといえる経験はありません。それでも塾に行けば多少は勉強しましたし、ほぼ塾の勉強だけでそこそこの大学にも合格できました。


少し脱線しますが勉強つながりということで、私がよく話すエピソードの「九九の話」をここでもしておきたいと思います。

私の得意科目は圧倒的に数学なのですが、小学校の算数も得意科目でした。
しかし遡ると算数で躓いたことが1度だけあります。

それが「九九」です。

小学2年生の頃、私の学校でも九九の学習に入りました。小学1年生の頃の学習はもちろん簡単な基礎の確認みたいなものだったので、九九がおそらく初めての「暗記する」という体験だったと思います。

そんな九九に私はおもしろいくらい躓きました。
私の学校では算数の時間と休み時間に九九の個別試験がありまして、先生の前で九九の任意の段を暗唱し、成功できればその段は合格というシステムです。
どんどんと周りが九九を合格していく中で、私の九九の歩みといえばまさに牛歩の如く1つの段を覚えるのに何日もかかってしまい、結局すべての段を覚えたのはクラスで後ろから2番目でした。
しかし算数が苦手になることはなく、逆に小学校では学年で上位に入れるくらいは得意でした。


話を戻して、早くから塾に通うのは人生において大きなアドバンテージです。勉強をある程度進めると成功体験の連鎖が始まり、それを勉強のモチベーションにすることができます。塾は成功体験を得るまでのつまらない部分を勉強の強制で埋めてくれると同時に、成功体験の連鎖を得れる場にもなります。その部分を自学で補うのは精神的にも難しく、ましてや小学生以下では困難を極めます。

「人生のレール」という言葉は塾の有効性を如実に物語っています。
塾は人生の勉学の進み方をレールを敷くことで示し、子供をトロッコに乗せて最初の加速を与えてくれます。その速さに惹かれると、子供は自分でトロッコをなんとか前進させどんどん前に進んでいく訳です。それを何も知らず自ら走って追いかけるのは無理な話です。

しかし情報社会はその差を埋めてくれます。現代では調べる力さえ身につけば、どのようにレールが敷かれてるかも、レールの上を効率的に進む方法も知ることが出来ます。そこに気づき、実行力さえあれば多少なりとも差を縮めることはできるでしょう。

と言っても現実は非情なものです。田舎の子供がせっせとトロッコを動かしている間に、都会の進学校の学生は小さい頃から人生の電車にも乗ることが可能で、裕福な家庭はもはや新幹線に乗ってどんどん先へと進んでいきます。

電車に乗り遅れた者たちは、先に行った人達が自分で歩くことを知らず立ち止まることを祈ることぐらいしか救いがありません。その願いも虚しく、童話のようにうさぎが寝てくれるとは限らないのもまた現実です。


レールの終点にたどり着きレールを敷く側の人間になるのか、レール横の何もない荒野で不平等を嘆くのか、はたまたレールとは全く違う方向に進んでみてまだ踏み荒らされてない土地を探すのか。
それが「人生のレール」という言葉の真意なのかもしれません。



ちなみに鉄道のレールの幅は1430~1440mmが世界的にも多く普及していて、日本では新幹線のレールの幅が1435mmだったはずです。面倒なので裏付けは取ってません。これは読者の皆様の宿題とさせて頂きます。

また私が算数/数学を好きになったきっかけについては、またどこかで話そうと思いますが1つきっかけになった本のリンクだけおいておきますので、この本の感想文も宿題に追加しておきます。


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それではまた見てね〜!
(ED:SUMMER TRIANGLE)

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