偶然、そして見つけてもらえる、ということ。
昨日、とても嬉しいことがありました。
嶋津亮太さんの"教養のエチュード賞"で私の「諦めと鈍感野郎の照れ隠し」が副賞をいただいたんです。
率直に、とてもとても驚きました。
そして、嶋津さんのコメントに胸がとても暖かくなりました。
この作品好きなんです。読んでもらえればわかると思うのですが、この作品はきっと「今しか書けない」。それは年齢によるものかもしれない、経験によりものかもしれない、感受性によるものかもしれない。十年後に同じ状況がみのりさんの身に訪れたとしても、きっとこの文章にはならないんです。数年後のみのりさんはきっとうまく立ち回ることができるようになっていると思います。もっと上手に「醜さ」を隠すことができるようになっていると思います。もっと上手に「美しく」響く言葉を並べるようになっていると思います。
それは成長かもしれませんが、僕は「今ここにある」みのりさんのこの文章が好きなんです。
複雑に湧き起こる感情をとにかく言葉にした(もちろん彼女は文章も巧いです)。ただ、技術や理性からこぼれ落ちたその瑞々しい言葉たちにどうしようもなく惹かれています。
きっと大天才でもここに書かれた複雑な思いを表現した文章は書けないでしょう。それができるのは「今の彼女」だけです。すばらしい体験をくださりありがとうございました。
この全部の言葉が私にとっては宝物なので、全文引用させていただきました。
教養のエチュード賞に応募したのは嶋津さんには失礼かもしれませんが本当にたまたまで。確かヤマシタマサトシさんのTwitterかnoteでみたのがきっかけだったと思います。(該当の投稿は見つけることができませんでしたが。)自分が普段寄稿しているサイトにはざっくりとしたテーマしかありません。そのせいか賞に募集した当時は与えられたテーマに対して書く、ということに苦手意識を感じていました。だから、決まったテーマがないこの教養のエチュード賞がとても魅力的に映ったのです。
「諦めと鈍感野郎の照れ隠し」は教養のエチュード賞を見つけた前日に書いたものだったと思います。何度も言いますが、私史上最もまとまりのない自信作です(笑)ぶつけてみようと思ったんです。このまとまりのなさを、自分の未熟さを。
自分の未熟さをいくらnoteに投げてもオススメには届きませんでした、その苛立ちも、フォロワー数が伸びないことへの落ち込みも全部全部まとめて投げてみました(笑)
そうしたら、嶋津さんが見つけてくれたんです。
驚きでした、1000人以上のフォロワーがいる嶋津さんが当時60人ほどのフォロワーしかいない私の文章に感想を添えてくれるなんて、そして1日やそこらでシェアしてくれるなんて。
正直に言います。私はこの教養のエチュード賞を舐めてました。どうせたくさんフォロワーがいる有名noterさんの文章しか読まないだろうし、きっとそんな人しか賞は取れない。オススメだって選ばれる人は決まってるんだもの、そうに決まってる。そんなふうに捻くれて卑屈になっていた私の文章を拾い上げてくれた嶋津さん。そして、嶋津さんは私のできるだけ素直に書こうという意図をしっかりと汲み取ってくれていました。感謝しかありません。
冒頭に引用した嶋津さんの講評。私は初めて自分の文章にここまで長文の感想をもらいました。
数年後のみのりさんはきっとうまく立ち回ることができるようになっていると思います。もっと上手に「醜さ」を隠すことができるようになっていると思います。もっと上手に「美しく」響く言葉を並べるようになっていると思います。
それは成長かもしれませんが、僕は「今ここにある」みのりさんのこの文章が好きなんです
私が特に嬉しかった部分です。
綺麗な文章が頑張っても書けなくて、書けないならしょうがないと開き直り始めた時期、自分自身でも開き直ったその文章が実際に良いのか、私には分かりませんでした。でも、嶋津さんが今の私の文章を認めてくれました。認めてもらったらそこからは早かった。Twitterでのフィードバックからより伸び伸びと書けるようになったなと実感しています。
嶋津さんの選ばれた入賞作品と20選、全て読みました、そしてその全てが成熟した文章だと感じました。20歳の私が参加者の中で1番若いのかもしれないですね。
noteって本棚みたいだなぁとよく思います。沢山の人が書いたエッセイ、小説、書評…などなど沢山のジャンルのものがある。その本棚の中から何を基準にしてあなたは本を選びますか?著者?タイトル?装丁?…それぞれだと思います。
無名の新人作家、しかも20歳。それだけで突っぱねる人もいるかもしれません。そう言った偏見を持たずに、選んでくれた、見つけてくれた嶋津さんに最上級の感謝を。
かなり長文になってしまいました(笑)嶋津さんと教養のエチュード賞へのラブレターとして受け取ってください。
みのり。
p.s. 働き方の意義のアンサーノート、必死に考えてます。もう少しお待ち下さい…
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