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旅のメモ6 ラオスの歴史と食文化

ラオスから帰国してから、あるきっかけで「ラオス料理とは何か?」を知りたくなり、また料理の道に戻りました。ラオス料理を知る、それは、ラオスを知る、そして「ラオ(族)とは何か?」という質問にも繋がってきます。

ラオ族は北から流れて来た、でも、国家としてのラオスに繋がる王朝は、南からやって来たということに、歴史上なっています。

この南北の流れを食文化の流れに照らし合わせてみると、北からの稲作に伴う熟鮓(なれずし)などの発酵文化に対して、南からの魚醤文化。これらが融合してできたのがラオス特産のパーデークではないかと、著名な食文化研究者は著しています。

「ラオス料理は一人にして成らず」とは、お世話になっている在日ラオス人の言葉です。ある家庭がラープを作るとなると、通りかかった人たちが手伝いに来たり、さまざまなハーブや食材を持ち寄ってくる、と言います。全てということではありませんが、似たような光景に出会ったことはあります。そして、できたものを皆で分け合います。「ラオスらしさとは何か」と訊かれたら、こんな光景を思い出します。


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