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黒い生姜とサソリの毒と

山岳民族の胃薬黒生姜

ラオス南部には、山岳民族の胃薬である黒い生姜がある。
以前も一度書いたけど、こんな感じ。


ついつい料理に使ったら面白そう!
なんて思ってしまうけど、これが中々料理には適さない味。

なんたって胃薬の味がするのだから、よほどのもの好き以外は料理にはしないだろう。

ただ、お茶として飲むのは結構美味しい。
美味しいというと語弊があるかもしれないけど、独特の味で結構くせになる。黒生姜と生姜とコリアンダーのブレンドとかは中々いける。

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パウダーにしてコーヒーに入れてもこれが以外とマッチする。
胃に優しい黒生姜入りのコーヒー。
先日お試しに飲んでもらった方からは、カプチーノにかけると美味しかったと感想をいただいた。
若い女性でも以外と黒生姜の味はいいのかもしれない。

独特の味をさらに美味しく感じさせてくれるのは、「胃腸をスッキリさせてくれる」という魔法の言葉。
こんなこと言うと、ちょっと怪しい商売の気配がしてくるけど、スッキリなったんだから仕方がない。

そんな黒生姜ですが、実は民間療法として解毒作用も知られているようで・・・

サソリに刺されたら黒生姜

先日来客いただいた方が、なんと小さなサソリに刺されてしまいました。
サソリ!?
と言うと日本人からするととっても怖い存在に思いますが、この辺りで見かける小さなサソリは、ムカデくらいの毒。

2日くらい腫れるんだけど、そのまま引いていく感じ。

だけども、私ならそのまま終えれるけども、そうはいかない。
夜中ウォンを起こして、
「ヘルプミー!」

ウォンさんは「サソリ?心配ないさ」
と笑ってはいるものの、サッと動いてくれる。

農場から持ってきたのは新鮮な黒生姜

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(写真は別の日のもの)

水に少し浸し石でこする。
それを患部に塗る。
次は心臓の方から、刺された方へ。
(心臓の方へ塗ってはいけないとのことで、おそらく心臓に毒が回らないための対処法なのだろう。)

体内にも入れるべく、その水を飲む。

あとはイボツヅラフジの抽出液を患部に塗って終了。
痛みはすぐ消えないけど、これで大丈夫と笑いながら帰っていった。

翌朝、なんと2日は続くと言われた腫れがすっかり引いていた
さすがに痛みは少し残ったようだけど、見事回復に向かっていた様子。

少し焦りましたが、一安心。

自然との暮らしはやっぱり一筋縄ではいかず、時々危険が待っているようです。

そんな時、こんな場所では先人の知恵を知っておくのも大事なこと。
日本でも失われ始めた知恵の中に大事なものがあるかもしれません。
なくなる前に継承していきたいものですね。

食べれる森にも黒生姜を

と言うわけでもないですが、以前からお気に入りの黒生姜はもちろん食べれる森行き。

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山岳民族さんの新鮮な黒生姜をたっぷり

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少し山を作って植えてみました。
もちろんそれだけです。

半年後には花がつくそうで楽しみ楽しみ。

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そういえば、トウモロコシにハーブ類も芽をつけ始めました。
森も少しづつ少しづつ動いているようです。

サポート頂いた場合は、食べれる森作りを中心に、南ラオスの自然を大切にする農場スタッフのための何かに還元させてもらいます。