ラオスの小さなバジルでジェノベーゼ
日本でも割と気軽に栽培できるハーブの一つにバジルがありますね。
わざわざ買うとなると手間だけど、お家のちょっとしたスペースでも育つことができるのがバジルやミントといったハーブ類。
殺菌作用や消化促進作用があり、古くから薬草として利用されているとのことで、育てている人もいるのじゃないでしょうか?
バジルも種類は色々
で、おそらく日本で育てているバジルの多くがスイートバジルなんじゃないでしょうか?
イタリア料理でもよく使われるし、ジェノベーゼなんかもほとんどがスイートバジルで作っているんじゃないかなぁ?と想像します。
でも東南アジアで有名なバジルはやっぱりホーリーバジルでしょう。いわゆるガパオライスに使われているバジル。ガッパオ=ホーリーバジルのことで、フルーティーで強い香りがします。油に熱して炒め物に使っています。
実はタイではもう一つ別のバジルがあって、それがタイバジル。
これはタイカレーにも入れられるそうで、ホーリーバジルとはまた違う種類です。
ラオスにも独特のバジルが
で、ラオスにあるのもタイバジルかな?と思いきや、実はこれがまた違う種類。
それがこちら。ラオバジル。
タイバジルに比較的近いような印象を受けますが、もっと小ぶりで香りがとっても高いのが特徴的。土地にあっているので、全く肥料も土の改良も水やりも不要で元気に育ってくれます。
実は農園には最初からどっかから飛んできたバジルの種が実をつけたのがあって、今はそれを増やしているんです。増やしたくなくても増えていくくらい風土にあった食材。
ちなみに農園にはタイバジルもあってそれがこちら
茎が紫色しているのが特徴的ですね。葉っぱもラオバジルより柔らかく大きい感じがします。
比較するとこんな感じ。
左がタイバジル。右がラオバジル。
タイバジルもタイにあるのより小ぶりな気がしますが、ラオバジルはそれをさらに一回り小さくした感じ。
小さいぶん、香りはタイバジルに比べてもかなり高いです。
現在このラオバジルを乾燥中なのですが、乾燥中もいい香りが漂ってきます。
ラオバジル料理に挑戦
で、せっかくなのでその香り高いバジルで人生二度目のジェノベーゼに挑戦!(二回ともラオス)
そういえばジェノベーゼってどんな味だったっけてくらい食べてないですが、バジルといえばジェノベーゼって単純な発想でとりあえずトライ。
松の実がなかったので、茹で落花生で代用。
オリーブオイルとニンニクと落花生とラオバジル、そして塩。
多分こんな感じだろうとミキサーにかけパスタ作り。
生まれてこのかたパスタ作りはほとんどしてこなかったのですが、その割にはまぁまぁぼちぼちな味になりました。
でもジェノベーゼソースはパンにつけた方が美味しかったかな?
※一応それなりの味にはなりましたが、多分スイートバジルのジェノベーゼを食べなれていたらこれ全然ジェノベーゼじゃないやん!ってツッコミがきます。
一番相性がいいのはスパイスと昆虫
パスタ以外にもカレー系の味付けにも入れてみましたが、これがぴったり。
オリーブオイルと合わせるのも美味しいのですが、やっぱりスパイスとの相性が抜群みたい。私の作るあっさりカレーに強い味と香りのアクセントを作ってくれます。
油とも相性がいいので、炒め物もいい感じ。本当はやっぱり肉とかがいいのかもしれないな〜と思いつつ、昆虫にも合わせて見ました。
以前作った禁断のお蚕蛹カレー(ひょっとしたら以前記事をアップしたかもしれません)もラオバジル入り。これがなんとも相性バッチリ!虫特有の香りと味が全く気にならなくなります。
蛹は見えないように潰れています。
自然の中で育った香り高い小ぶりなラオバジル。まだまだ色々と楽しめそうです。
乾燥バジルができたら何して楽しもう?
サポート頂いた場合は、食べれる森作りを中心に、南ラオスの自然を大切にする農場スタッフのための何かに還元させてもらいます。