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パンがなければお菓子を食べればいいように小麦がないのでバナナで粉を作る

マリーアントワネットの名言(?)で知られる
パンがなければお菓子を食べればいいじゃない
と言う言葉。
高貴な人の高慢な発言と揶揄されることも多いかと思いますが、個人的には柔軟性のあるいい言葉だなぁと捉えています。
(この言葉を本当にマリーアントワネットが言ったかどうか?とか真実はどうだったか?は別。)

AがなくてもBで代用できるんじゃないか?
ラオスにいるともはやそんなものばかり。
Aであることにこだわらなければ、それなりになんとかなっていくものです

失敗は発見の元

さて少し話が戻って、前回作り始めた乾燥蒸しバナナ。

美味しい方のバナナは、上手に熟し、乾燥し、無事にとっても美味しく蒸し上がりました。

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写真は蒸し立てほやほや。真っ白いバナナが真っ赤っか。

ところが二種類あるうちのもう一種類はやはり上手にできません
どうやらもう一種は石のようなバナナ(クワイヒン)とこちらで呼ばているようで、乾燥させたらその名の通り硬くなってしまいました。
まさに石のごとく。青いバナナじゃないですよ!
黄色い熟れたバナナがカッチカチ。
「まさかこんなに硬くなるとは・・・このままでは食べれないなぁ〜」
と、さすがに断念しようとした時
ピーーーーーン
と音がなりました。

「小麦がないなら、バナナを粉にしちゃえばいいじゃない」

逆にここまで硬くなってくれると、粉にしやすいってものです。

早速ソイソイタムタム(スライスして叩いて)してから粉砕マシーンに投入。(粉砕マシーンというかただのフードプロセッサー。しかもラオスに売ってる超安物なのでパワーは無いしいい加減なもの)

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ぼっこいマシーンがウィーーーーン!ガダンガタン!と唸りをあげます。
「あぁ、まともなの欲しい・・・」
と思いつつ、ウィー〜ーンガタンゴトンを繰り返し無事にバナナ粉完成!(回しすぎてちょっと熱を持ってしまったじゃないか!)
ともあれ完成したので早速試食。

甘くてグルテンフリーな美味しい粉!

最初に言います。
これ結構美味しいです。
グルテンフリーだし、小麦アレルギー関係ないし
砂糖入れなくても甘いし。
甘いの控えてるのにそれでも食べたい!って方にも特におすすめ

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まずはベースの味を確認したいので、
バナナ粉・米粉・ベーキングパウダーを混ぜて焼いただけのシンプルなもの。
砂糖を入れなくても自然の甘さが美味しい!
私はパンケーキとか基本食べないのですが、しっとり感もあり、これなら美味しくいただけます。
クレープのベースとかでも面白いかもしれません。

今でも一部で青バナナの粉が売っているようですが、これは熟したバナナを使っているので甘いんです。
偶然生まれた産物ですが、とってもいいものができました。
またできるか分かりませんがこれも日本に紹介したいなぁ。でもしばらくは色々実験してみます。
(その前にまともな粉砕マシーンを手に入れろよ!)

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ちなみにネギ焼きをバナナ粉だけで作ってみたのですが、もっちり感と食感は良かったのですが、この場合はやはり甘みが少し邪魔でした。
特におつまみ感覚で食べたかったので。
これはやっぱり米粉とキャッサバ澱粉で代用がベストかなぁ。

そんなわけで、知らぬが故に手に入れてしまった石のバナナ。
失敗かな?
と思ったその先には思いもよらない発見が待っていました
皆さんもどんどん失敗していきましょう♩

<追記>
そうそう、私はおかし作り全くできません。
こんなの作ってみたら?なんてアイデアあれば是非コメントください
(材料がほぼ無いので作れるかどうか?は別ですが)

サポート頂いた場合は、食べれる森作りを中心に、南ラオスの自然を大切にする農場スタッフのための何かに還元させてもらいます。