見出し画像

ベトナム山岳民族の観光地、サパに行った時の話

最初に行っておくとサパの内容はあんまないです。
何せサパに行くつもりなかったのに行ったから。
行くまでが中々面白かったから思い出しながら記事にします。
これは、ちょうどコビちゃんがチナで発生し始めてしばらくしてからの話。

日本ではクルーズ船で騒いでた頃だったと思うけど、こちらはまだ対岸の火事だった。

ハノイから山の上のホテルまで移動

そんなわけでコビチャンの話が出るもっと前から予約してたベトナムの山の高級ホテルに出かけることにした。
久しぶりのリラックスタイムだ。

ベトナムはラオスの隣国。
だから1時間あまりで飛行機で一発。(むしろ空港に着くまでが大変)

画像1

ハノイ到着してすぐに知り合いの行きつけ喫茶に。
さすが地元通。地元民が通うところでお茶をいただきながら談笑。
山の上のホテル行きの予約を確認してもらう。
高級ホテルらしく、車でハノイのホテルまで迎えに来てくれるという

これで一安心。ハノイのホテルはさすがベトナムらしく、美味しい朝食。でもゆったりと堪能はできない。山の上のホテルは出発が7時
慌てて朝を食べて、フロントで一服・・・

が、待つこと30分。。。こない。
おかしい。
ホテルに確認すると、車は他の客をピックアップしてもう山へ向かう道中だとう。
なんと!

予約を取ったホテルのフロントと、迎えが来るはずのホテルとのやりとりをしてもらうも、もぅやりようがない。
もう山の上いきの専用の車は他の客を乗せて出てしまったのだ。こんなこと今までなかったのに何かおかしな旅だと思いつつも何かの手違いがあったんだろう。

ここで2つのルートが提示される。
・一つはもう一泊ハノイで楽しんで翌朝に行く(この際一泊分は返金されない)

・もう一つは近くの町サパまでバスで行って、そこから乗り継いでホテルまでいくというルート

まぁまぁ高級なホテルだっただけに一泊分捨てるなんてもったいないとバスのスケジュールを調査すると、もうすぐ出るという。
移動距離は約300km
時間にして6時間。

ん?6時間?
ならバスでいいじゃん!
農場からビエンチャンいくに比べたら全然余裕。
そんなわけで約2000円程度のバスを予約したらこれがまた快適!
VIPバスらしく寝台。

画像2

ラオスだとこのサイズ二人部屋じゃなかったっけ!?笑
なんとwifiまで完備で、ゆったりと足を伸ばせて荷物も置けて、水までついて来る。

画像3

途中の休憩ポイントも綺麗で、ご飯をいただける。
背の高いバスで頭が揺られたので少し気分が悪くは割ったけれど、さして問題ではない。
そうこうしているうちに近くの町サパに到着した。

画像4

実は全く調べずにやってきたサパ。
到着した途端、なんとなく面白そうな町サパに、山の上のホテルまで行かずにここでよかったんじゃない?と思い始める。が、ここからタクシーを捕まえてホテルまで行くことに。

タクシーの運ちゃんにホテルに電話してもらって確認。
運ちゃんが場所わかったらしく、オッケーというのでバスの移動疲れもそのままにタクシーに乗り込んだ。
そこから車で1時間。山道をひたすら進む。
ぐったり疲れ始めるけれど、気分は素敵な山の上のホテルに行っていた。

お腹も減ってきたけれど、ホテルでワインと美味しいベトナム料理を想像すると我慢ができた。

さぁそろそろホテルが見えてきた。
さすが高級ホテル。ガードマンが入り口に・・・

ん?様子が少しおかしい。
ガードマンではなく軍隊だ。
ホテルもなんだかくらい。

軍隊がタクシーを止める。
なにやらベトナム語で深刻そうな話
このままタクシーを出ずに車内で待てという。

不穏にかられていると5分後、英語が喋れるマネージャーがやってきた。

「昨日ハノイについた便にコビチャンが出て、同じ飛行機に乗った人がこのホテルに泊まったんだ。だから今日は閉鎖になってる。」

いかにも憔悴仕切った顔でそう言われた、私の返事は
「ほぉほぉ」

これ以上言葉が出なかった。頭が追っつかない。もぅベトナム料理にワインが頭が行っているのに、今日は閉鎖?

ん?
で、しばらくしてフツフツと怒りがこみ上げて来る。

「昨夜でしょ?今朝ホテルから電話した時になんで教えてくれなかった?」
「迎えの車がもう出てしまったって、出てなかったんじゃない!?」
「しかもサパでタクシーの運ちゃんが電話してんじゃん!!そん時なんで教えないの!!」

と思ったけれど、それ以上にもぅマネージャーがテンパってる。
「じゃぁこのタクシー代はそちらでもってね。」
というも、私の言葉は完全シャットアウト。
「私たちも被害者だ」的な言葉になって、この対処にこのホテルに泊まらなくてよかったと思い始めた。

こんな時の対応こそ1流かそうでないかがわかる。

「そうですか。わかりました。大変ですね頑張ってください」

と伝えて、自腹でタクシー往復をすることにした。
帰り道、私の心は
「あの面白そうな町サパで遊べるじゃん!」
に変わっていた。

画像5

すでに暗くなっていたけれど、ここからなにも知らないサパの町でホテルを取るところから始めなければいけない。
タクシーの運ちゃんにオススメのホテルを聞いても絶対に感性が違うだろうと思い、どこか華やかなところで止めてもらう。

歩いてホテルを探すのは好きなんだけれど、さすがにあたりはすでに暗いし、大移動に疲れが出始めてるので早めに決めたい。
でも変なホテルには泊まりたくない。で荷物を抱え歩き回ること30分。

勘を働かせて、選んだホテルは大成功!
一泊2〜3000円程度だったと思うけれど中々のコスパ。
何せご飯が美味しい!部屋も綺麗。
ワインもピザもあるしベトナム料理も美味しい。

金額も山の上のホテルの十分の一以下。
どんだけ食べてもお釣りがくる。

サパの町を堪能

画像6

そんなわけでサパの町を堪能。
なにも知らずにきたけれど、サパはフランス統治時代の避暑地。
そして少しいけば中国雲南省。

だから何か混ざり合った不思議な空間
昔はアクセスが悪かったけれど、高速道路ができてから観光化が一気に進んだらしい。

画像7

少数民族が暮らす町。

画像8

棚田も有名らしい。

画像9

画像10

モン族の村
このお母さんが売ってたパンツが結構かっこよくて、即買い。
藍染の手織りのパンツ。
前から欲しいと思っていたスタイルなのでこれはよかった。
けれど、あとは観光的な暮らし方。

建築や空間は中々面白かったけれど、2日で満腹。
そんなわけで2日ほどサパを堪能したけれど、ハノイに戻ることにした。
思いの外観光地のサパの町でした。

数日後に宿泊不可能に!

私のハノイ行きとすれ違うように友人がサパに来たのだけれど、なんとその時にはサパではコビチャンで宿泊が不可能だということだった
ほんと紙一重。

私はというと、ハノイからフエへ移動し、フエでは普通に宿泊。
しかしただならぬ気配を感じて、翌日にフエを後にしてラオスに戻ることにした。するとその日、フエも宿泊が難しくなったという。

なんともギリギリセーフな旅行。
そんなギリギリでも旅行ができてたな〜って久しぶりにベトナム行きたくなる記事となってしまいました。

サポート頂いた場合は、食べれる森作りを中心に、南ラオスの自然を大切にする農場スタッフのための何かに還元させてもらいます。