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食べる森の主産物にバナナを選んだ理由

今日は少し、真面目なお話。
まずタイトルの「食べる森」とは?
ってご存知ないかとも思いますので、ここで簡単におさらいを。

食べる森とは?

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私はラオスに来て、森から取れるものの力を存分に味わいました。
森と暮らす人たちの生きる力に日々驚きとともに、人間ってほんとはこんなに強いんだ!と実感しています。
肉もほとんど食べなくても、たくましい体をしている彼ら。
その秘密は・・・やはり本来の自然のもの、森から取れるものを食べることにあるようでした。

そう、オーガニックより自然栽培より自然のもの。

そして森には私たちが失った大切なものがあると実感するようになります。

しかし、一方で森が焼かれている現状を目の当たりにしました。ラオスでは年々森が焼かれて、大規模農業にとって変わっていっています。そこには除草剤や農薬の散布なども見られるように。

その規模は特に顕著なキャッサバ芋だけで、2009年、2013年とほぼ2000ヘクタールで横ばいだったものが、その後5年で2018年には2万ヘクタールを超えるように。なんと5年で10倍!それらほとんど全て森を焼いて作られているのです
さらにキャッサバ畑は5年で土がダメになると言われていて、事実年々収量は明らかに減少して行きます。

食べる森とは、森でありながら、現地の収入になり、私たちは体にいい自然のものを取ることができ、土は綺麗で残るための実験的な取り組みなのです。
自然の力で共生する環境を作りながら、私たちはそのおすそ分けをもらう森作り


主産物にバナナを選んだ理由

さて、実は色々と実験をし、失敗もしてきたのですが、どうもバナナはかなり良さそうだな。と分かり始めました。

その理由は

理由1 原産地であること

どうやらラオスはバナナの原産地であるそうなのです。だから非常に風土にあっていて、本当に手を加えなくても育ってくれます
農薬も肥料も不要で元気に育ってくれるのは魅力的です。

理由2 生育が非常に早い

なんと植えてから半年で早いものは実をつけます。長くて1年。せっかちな私は植えてから3年も5年も待ってれません。

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理由3 生育が長い

植え替えなくてもバナナはそのまま翌年も実ってくれます(正確には同じ株から実はならならず、子株が新たに3つほど生まれてきます)
そのままにしていても10年もそこに実をつけ続ける。最悪このまま手を離しても緑豊かな環境が残るわけです

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理由4 加工ができる

パウダーにしたりドライにしたりと色々な用途が考えられます。生のままの輸送だとやっぱり薬をかけなければいけませんが、加工してあれば薬不要でヘルシーな状態で届けれます

理由5 親しみやすさ

何せバナナは日本では7年連続で消費量1位に輝く果物。その理由の多くは健康面にあるそうです。薬の使っていないバナナはきっと親しまれるんじゃないかな?と思っています。

ということで、最近毎日バナナを食べています。

他のバナナとの違いは?

やっぱり自然栽培ということに尽きます。
なので密植もしないし、肥料も農薬も不必要

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フィリピンバナナを育てるミンダナオ島のような問題も起こらないはずです。

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品種も現地の人が愛するバナナ。
無理に甘くなく、現地の人が好んで食べるバナナ。
原種に近いらしく、種が時々ありますが、みんなこちらの方が体にいい!と言って食べてます。

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もちろんだからと言ってバナナだけを植える訳ではありませんよ〜
ハーブや生姜・パイナップルなど共生できる植物を探して植えています。

そんな訳で、来年も桑の間にもバナナがいいらしいので植えてみたいと思っています。

今後日本での予約販売も少しづつ行っていく予定ですので、またその際はこちらにて告知いたします。みなさん温かい応援よろしくお願いします。

コーヒーとジャズのイベントにラオス中継も

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日本の丸杉でジャズとコーヒー会を開催します。
その際に、ラオスとの中継もあったり、ラオコーヒーや、間に合えばドライバナナなんかも送る予定をしています。

zoomによる遠隔参加もお願いしていますが、今のところまだ難しいかもしれないそうです。遠隔参加が可能になったらこちらもまた報告させていただきますね〜

ではお近くでお時間ある方、愛知県安城市の丸杉に寄ってみてください!
詳しくは、私はわからないので画像の連絡先にお願いします。

サポート頂いた場合は、食べれる森作りを中心に、南ラオスの自然を大切にする農場スタッフのための何かに還元させてもらいます。