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木材メモ03 クワ

 実際に加工した木材の記録を記しておきます。
木工をされる方の参考になると嬉しいですし、何らかの資料としても活用頂けますと幸いです。

※注意事項※
あくまで個人の感覚になりますので、現物を触った際に異なる感覚を持たれることもあります。また自然の物なので材の状態によって硬さなども変化します。参考程度に受け止めてください。

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中国~朝鮮の地域が原産です。日本でも存在しているので、流れてきたのかもしれませんね。美しい風合いの木だと思います。工芸品や楽器(琵琶)の材料にもなるそうです。

重さ

 サイズ感よりも少し、しっかりとした重さを感じます。スカスカな感じはしません。

質感

 さらりとした触り心地で、木材特有の柔らかさも感じられます。

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今回は鉋屑のみ。左側が小口を削った屑。右側が木表・木裏を削った屑。
少し削る際に硬さを感じますが、削れなくはありません。硬い部類に入ると思います。木表・木裏共に、仕上げ鉋で削れば光の当たり方によって深い黄金色のように光る場所もありました。すごく綺麗でしたが、時間経過で材の写真のような焦げ茶になりました。道管部分が白っぽく見えることもあります。

木目が分かりやすいので、順目・逆目は分かりやすいです。

加工するに際して

 触った感触に反して堅さがあるので、ギャップでより加工しづらく感じます。ただ、材自体の深い色身と、綺麗に削った際の艶、木目がとても美しく見えるので魅力的です。魅力的ですが、高級材なので大きな材木を使いたい時はそれなりのお値段がするでしょう。

堅い材なので、刃物はしっかり砥いで使えるようにしていたとしても、すぐ切れなくなります。機械加工をする際は刃の痛みに注意です。

頂いたサポートは、木の小物を作る際の資金にさせてもらいます('ω')