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【英語X年目】で、英語を喋れるようになるためには、どうすればいいの?


中学や高校でそこそこ英語を勉強してきたし、少し辞書を使えば新聞だって読める・・・!
「なのになんで『喋る』だけが全然出来ないんだよ・・・!」
そんな悲劇と非効率を世の中から少しでも減らすため、私がこれまで実際に色々試してきて、効果のあった方法を紹介します。

「とにかく外国に飛び込め!」とかではないので、ご安心を。
まあ、飛び込んでいく度胸と、やっていける社交性があるのならば、確かにその方法もすごくいいと思うんです。
でも世の中、そんな人間ばかりではないと思うので・・・。

もちろん、社交的な人であっても役に立つだろうことを書いていますので、よろしければ読んで行ってください。


0、まずは「お前、英語喋れんの?」というツッコミに対する予防線を張る。

正直に言います。
会話が苦手です。もはや何語とか関係なく
根本的にあまり社交的でないのです。

ですが、私は今の自分を「英語のコミュニケーションについて、準備は十分出来ている段階」と評価しています。
もし、長期間英語圏に滞在する、とか出来たら、すぐに順応して伸ばしていけるだろうな、と。
家で一人で色々な方法を試しているうちに、ある瞬間に文章をどんどん継ぎ足していく感覚を掴み、以来ぐっと自信がついた、という感じなのです。

といっても全然ペラペラではありませんし、
後になって「こっちの方が、自然な表現だったな」と思うことも始終です。

ただ私は、あまり社交的でない自分が、
・英会話スクールに通う
・スカイプ講座を取る
・外国に飛び込む
などの気後れする方法を取ることなく、

また「I'm a cheerful person・・・(小声)」みたいな気まずさを体験することなく、
つまり、自分の個性を大事にしたまま、英語を喋るスタート地点に乗れたということに達成感を感じていますし、その経緯をシェアすることに、少なくとも意味はあるだろうと思ったのです。

では内容に入っていきましょう。


1、なんで喋れないのか自分をみつめて、考え付いた対処法『お手本を知ろう』


あるとき、私はブログを読んでいました。
それは「ヨーロッパ暮らしをしている日本人が、ハーフの息子に日本語を教えるのに、楽で効率的な方法はないか?」みたいな記事だったのですが、
そこに興味深い一節があったのです。

「文章の書き方の例を知らない子どもが、いきなり書けるはずがない」

でその人は、普通の学校みたいにいきなり作文をさせるのではなく、
「一緒に経験したことを、親が『自分たちが登場人物である日記や物語』として書いてみせて、それを練習させる」という方法を取ったらしいです。


その文章指導法の効果のほどまでは知りませんが、
私はこれは同じことが自分にも言えるなと思いました。すなわち、

「会話の例を知らない人間が、いきなり話せるはずがない」

確かに私を含めた多くの日本人は、
『今の返事の仕方であってるの?大丈夫?普通?変じゃない?』
みたいなことを考え、恐れ、不安がっているのではないでしょうか?

ならば、対処法は簡単です。
様々な会話のお手本を知ることから始めればいいのです。


というわけで、この仮説に立ち、様々な会話パターンを、頭につぎ込んでみるという方法をやってみることにしました。


2、「小説」「映画」の会話をお手本に勉強してみたら、なんか思ってたのと違う効果が出た。


会話のお手本としてまず選んだのは、
・物語、小説
・映画、ドラマ

でした。

結果から言うと、思ってたのとは違う結果が出ました。
つまり、喋る能力のアップに直接的に繋がる手ごたえは感じられなかった、ということです。
そしてその理由は、おそらく両者に共通しています。

一方で、別の効果はきちんとありましたから、英語全般の勉強としては全くの無駄ではありませんでした。
それについても書いていきましょう。


まずは勉強法について。

勉強法といっても、「物語・小説」については、単に読むだけです。
今回は「会話のお手本を探す」という目的があるので、辞典ような説明文的なものは選んでいません。

ちなみに、今回のような目的に限らず、洋書を読むときに選ぶ本の基準としては、「平均して知らない単語が1ページに1~3つくらいのもの」というのがオススメです。
知らない単語が5つとか以上出て来ると、意味を推測するにもできないし、消化不良感が半端ないし、やっぱり自分のレベルにあったことをするのが、もっとも学習効果が高いと思うのです。
自動的に、多くの人が「児童書」という選択肢になると思います。しかも高学年向けではなく、低学年向けの
それについてはいずれ別の記事で書くかもしれません。


で、「映画・ドラマ」については、見て、『ああ、楽しかった。終わり』ではあまり英語が残らないので、勉強法に工夫をしています。

まず見た後、なるべく時間をおかずに、「(映画の名前)script」で検索し、その作品の台本、セリフ一覧を探します。
見つからないこともありますが、割と出て来ます。

あとはひたすら読んでいきます。
時間はかかります。ドラマ一本が50分くらいで、読むのは一時間半ぐらいかかっていたかな。
時間がかかるので、全部ではなく、部分的にやるのもいいと思います。

そして読み終わった後、出来ればすぐにもう一度作品を見直します。
「これから登場人物が何を言うのかだいたいわかっている」状態で見直すと、セリフを割と聞き取れることに驚くと思います。
このリスニング力アップは、予想していなかった副作用でした。


で、肝心の喋れるようになるのか?という点については、既にお伝えしたように、喋る能力のアップに直接的に繋がる手ごたえは感じられませんでした。

理由を考えてみたのですが、
・作中の会話がウィットに富みすぎていて、現実感があまりなく、会話の参考になっているのか微妙・・・
・作家や脚本家によって「作られた会話」と「本物の会話」とは別物である

という結論に至りました。
そしてここで一つのことに気づきます。
喋れるようになるためには「本物の会話」を取材し、サンプリングしなければいけないんだ、と。
フィクションでは何かがダメだったのです。


この点は、「中高で六年間もラジオの英会話講座を聞き続けてきたのに、なぜ英語を話せるようにならないのか?」という点にも通底するようにも思います。

ラジオ講座を否定しているわけではありません。
私自身、ラジオ講座は好きで毎日聞いていましたし、英語の基礎を身に着けるのに役に立ってくれたという感覚は確かにあるのです。
そしてダイアログを書く人は、どんな語彙や文法を入れようとか、どんな話を作ろう、とか色々の工夫をして書いてくれているのもすごくわかります・・・。
ですが講座に出て来る「ダイアログ」という会話例は、やはり「用意された台本」であり、本物とは違うのです。


3、「YouTube」の喋りをお手本に勉強してみたけど、闇雲に見ていては、英語を喋れるようにはならない?


というわけで、次に試したのはYouTubeでした。

YouTubeのすごいところは、字幕の自動生成機能があるところです。
日本語の自動字幕生成は2020年2月現在、まだまだ残念なレベルですが、
英語の自動字幕生成は、何年も前からかなり正確なので、速さにさえ慣れてしまえば、困りませんよ。

さて、元々YouTubeは好きなので、色々なジャンルの動画をたくさんみました。

・ASMR
・料理動画
・クラフト動画
・ゲーム実況

・コメディアン、コメディエンヌ

などなど。趣味全開
一定期間はまったチャンネルの数で言えば、10は越えたでしょうか?

人も出自も発音も、種々様々です。
イギリス人、アメリカ人、オーストラリア人、アジア系、ヒスパニック系、その他にも別の言語がネイティブの人・・・。

家を一歩も出ずに、こうまでも色々な種類の英語が体験ができるのはすごいことです。



ただ、ここにも一つ落とし穴がありました。
どんな動画でも闇雲に見ていれば、喋れるようになる、という簡単な話ではなかったのです。

ここでクイズです。
先に挙げた5つの動画カテゴリーのうち、もっとも効果があったのは、どれだったと思います・・・?

私はこの答えにたどり着いたとき、

会話の例を知らない人間が、いきなり話せるはずがない」

の「会話の例」の部分を、「~~の例」と修正しなければならないことに気づいたのです。
外国語をなかなかしゃべれないとき、「何の例」を知る学習法を選択すればよかったのでしょうか?


4、喋れるようになるのに、最も効果があった動画の特徴。「喋る」の神髄はどこにあったか?



クイズの正解から行きましょう。
喋れるようになる感覚を最も掴めた動画の種類はなんと、

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