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【仏語9ヵ月】名詞のジェンダーをいつのまにか少しずつ覚えていた。

今回はフランス語の独学が9ヵ月目になり、今どんな感じになって来たのかを書いていきます。

ちなみに前回の記事はこちら → 【仏語8ヵ月】
先月は「ごく簡単な文章なら、少しずつ組み立てられるようになってきたかも…?」というところでした。

今月に実感した成長は、ジェンダーです。


フランス語に限らず、ヨーロッパ系の言語と言えば、名詞に「性別」があることで知られています。
しかもこの「ジェンダー」というのは、なぜその名詞が男であの名詞が女なのか、特に理由はないので覚えるしかない、というではありませんか。
しかもそれが入門書の割とはじめの方に書いてあるのです。

「え!?そんなん覚えるの!?無理くね?!?」

と日本語話者ならば、誰もが思うことでしょう。
せっかく語学を勉強しようと思い立っても、ジェンダーで挫折してしまう人も、おそらく多いことでしょう。


今回はテキトゥーに勉強をしてきた自分が、なぜかいつのまにかジェンダーをなんとなく嗅ぎ分けられるようになった、というその経緯を書いて行こうと思います。

外国語のジェンダーに苦戦している方のお役に立てれば幸いです。


1、語学は表で覚えるな!使いものにならないし、挫折しそうになるから!


テキトゥーな独学を自負している私ですが、実はモットーにしていることがあります。

「子どもが言葉を覚えるプロセスを、なるべく辿る」

です。

理由は色々あるのですが、
・中高の英語教育を経ても英語を使えないという人があまりに多いので、中高のときの英語の教わり方を疑っている
独学だからテストとかもないので、自分を追い込んでスパルタな勉強をしたくないし、する必要もない
・とにかくストレスを感じない方法で勉強したい

まあ、要はユルく勉強したいし、そしてその方が使える語学になるんじゃないかと考えているから、ということです。


で「子どもが言葉を覚えるプロセスを辿る」を実践するために

「語学は絶対に表で覚えない」

という、大原則を守っています。


ジェンダーだろうが、動詞の活用だろうが、何においても表を使って覚える勉強を、全スルーしてとにかく避けてきました

なぜなら私たちは、「かろ・かっ・く・い・い・けれ」という呪文を覚える前に、形容詞の活用を自然にできるようになっていたはずです。

つまり、「表を使って覚え、それをあてはめて文章を作る」というのは、
順序が逆じゃん、と思うわけです。

(こういうの、今の時点ではあんまりやりたくないの)

タイトルなし

表で覚えるというのは「とにかくテスト突破しなければ」というときには、確かに役に立ちます。

表を丸暗記して、テストが始まったら、忘れないように余白にとりあえず書きだす、みたいなやつですね。
私も昔やりましたよ、懐かしい。


でも、語学の表とか見ててもつまんないですし、
面白くない所で、真面目にやりすぎると、挫折してしまいます・・・(←実体験・・・)



2、表で覚えずに、サンプルを1つずつ地道に拾ってみた


では名詞のジェンダーを表で勉強せず、他の方法でクリアするにはどうすればいいかを、ちょっと考えてみました。

ここでキーワードになるのが「演繹」と「経験」です。


表で覚えるというのは、いわば「演繹」ーーつまり一般的な法則を先に覚え、それを様々な場面であてはめる、ということです。

その逆は「経験」ーーつまり、一つ一つの事象をたくさんあつめ、その中から法則性を見つけだすつもりで勉強してみる、というのはどうでしょう?


つまり、先に文法事項を頭に詰め込むのではなく、
先に「例文や表現を一つ一つ拾っていき、そのあとで表を使って文法事項を確認する」のです。


え?遠回りをして、逆に面倒くさそう・・・ですか?

・・・まあ、そういう言い方もできますね、確かに。


とにかく、このようにして、頑なに表で覚えることを拒否し、サンプルを拾うという方法を取った私でしたが、
結果、どうなったでしょうか?

本当に語学が身についたのでしょうか?


3、いつのまにか少しずつジェンダーを覚えていた!


上記の方法を試してみて、実際にどのような変化が出て来たのでしょうか?

結論から言うと、
「んー、なんか気付いたら、いつのまにか少し覚えてたかも・・・」
という感じです。

自分の中で二つ、進歩を感じた瞬間があったので、それを一つずつ書いていきましょう。


<進歩してたと気づいた瞬間、一つ目>

ある時、ふと『所有格(英語で「my」にあたる表現)が、「ma」「mon」の二つがあるのはなんでだろう』と思いました。

で、すぐにわかりました。
「mon père」→ 私の父(男性名詞)
「ma mère」→ 私の母(女性名詞)

名詞のジェンダーによって所有格を使い分けるわけですね。


しかもよくよく考えてみると、「モン・カフェ」だの「モン・マルシェ」だの、所有格ごと覚えている名詞が既にいくつかあるではないですか!

というわけで「使用例を先に覚え、そこから名詞のジェンダーを察する方法、行けそうだ」という手応えを掴んだのでした。



<進歩してたと気づいた瞬間、二つ目>

二つ目はこの動画を見たときでした。
      ↓


男性名詞と女性名詞を見分け、不定冠詞「un」か「une」をつけるというクイズです。
この手のものは、たぶんたくさんあると思うのですが、初めて自分の腕試しをしたのがこれでした。


これを見ているとき、自分の頭の中では自然と、

「livre(本)は?」と聞かれると
→「c'est un livre」という言い方を知っているから
→「un livre」だ!

「maison(家)は?」と聞かれると
→「a la maison」という、定冠詞「la」をつける例を知っているから
→「une maison」だ!

というように、自分で思った以上に、ジェンダーを少しずつかぎ分けることが出来ていたのでした!


もちろん、所有格や冠詞だけがジェンダーではありません。
形容詞も活用しなきゃならないし、複数形になったらなったでまた規則があった気がしますが、まだ覚えていません!

が・・・!

とにかく、フランス語の最初の大きな難関であるジェンダーについて、
その第一歩を踏み出したな(しかも苦しい勉強をすることなく)、という実感が嬉しいです。

そして勉強が進んだ暁には、先ほど例にあげたような表を見返して、
「そういうことだったのか!」
「そういうふうに見分ける方法もあるのか!」
と納得しようと思います。


そしてジェンダーに限らず、これからも「いつのまにか覚えていた」というノリでフランス語を攻略していけないか、試していこうと思います。




では、今回の話をまとめると、

・「表で覚えずに、例を収集し規則性を見つけだす」という勉強法を実践してみた!
・名詞のジェンダーをいつのまにか少しずつ覚えていた!
・これからもこの方法で行けるかもしれない、という手応えを掴んだ!

ということでした。



最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。


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