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【仏語9ヵ月】入門書が初めて読めた。


今回はフランス語の独学が9ヵ月目になり、今どんな感じになって来たのかを書いていきます。

ちなみに前回の記事はこちら → 【仏語8ヵ月】
先月は「ジェンダーが少しずつわかってきたかも…?」というところでした。


今月はというと、ようやく入門書に挑戦しました!

「え?9か月もかかって、やっと入門書に挑戦するって、どういうこと?」

とお思いになるのも、もっともです !
そのへんの事情も書いていきましょう。


1、入門書に取り掛かるのに9か月かかるほど、英語以外の語学は大変。


英語以外の外国語を勉強しようと思い立った人が、必ずと言っていいほど直面する問題だと思うのですが、

英語に比べて他の言語は、
・まず、本屋のコーナーが狭い!
・教材の層
が薄い!
んです。そりゃそうですよね、英語はほとんどの人が勉強しますもの。
義務教育の一環ですから。


一方、第二外国語にまで手を出すのは、大学で強制されるとか、多国籍的なバックグラウンドがあるとか、将来仕事で使いたいとか、
それか、私のようなただの物好きくらいです。

さらに言えば、第二外国語となると、ドイツ語、中国語、スペイン語・・・などなど、選択肢がたくさんあります。

要は、英語とそれ以外の語学では、学ぶ人口が全く違うのです。


仮に英語の教材が「1、2、3、4・・・10」と、1から10までのレベルが1区切りであるとしましょう。
それがフランス語になると「2、6、10」と、数が少なく、レベルがきめ細かに分かれていません。

英語の入門書とフランス語の入門書では、こんなにも難しさが違うのです。
しかも、フランス語という、英語以外の外国語の中では比較的ポピュラーな言語ですら、こんな状況なのです。

実際、私が持っているフランス語の入門書は、
「決定版 はじめての入門書」との謳い文句がついていますが、
終わりの方には「~~してあげたのに」みたいな、英語の学習進度でたとえるなら中学二~三年くらいのレベルの内容のことまで網羅してあります。

いやいや、初心者には難しいよ・・・!(*´з`)



2、9か月の勉強を経て入門書を読むと、どうだったか?


で、9か月めにして重い腰をあげて入門書にとりかかったわけですが、
といっても、本当にその9か月間、全くその入門書に触らなかったわけではありません。

目は通してありました(あと耳も。CD付だったので)。

ただ、いくら読んでも、内容がツーツーして全然頭に入らなかったんです。

読めば、活用などの仕組みはわかります
でも全然身についた感覚がない・・・。
まるでザルで水をすくうような感じでした。

なので、入門書はとりあえずしまっておくことにして、とにかく幼児向けの語学動画を見る方法を取ることにしていたのです。


そして、動画を見ることで少しずつ自信がついてきたので、
改めて入門書に立ち返ることにしたわけです。

では、今回はどうだったでしょうか?

9か月めにして入門書に取り組んだ感想はというと・・・?


→「あ、それ!そういうことだったの!」というのが、意外に多かった!

なんとなく肌で覚えていた感覚を、改めて知識として確認し、定着する作業として入門書をさらうことできました。


たとえば具体的にいうと、
Moi, je voudrais un café」(私はコーヒーが欲しいのですが)
という表現を例にとりましょう。

何人かの人がそれぞれが「私は紅茶を!」「私は水!」と言っている中で「私は」と名乗り出るときには
「Moi,」と言った後で(英語でいう「Me」)
「je ...」から文を続ける(英語でいう「I」)
という言い方があるのも、なんとなく知っていたし、

また、何かを店で注文するとき、「vouloir」(欲しい)という動詞を未来っぽく活用して「Je voudrais」と言うと、
英語でいう「I would like」のような少し遠回しで丁寧な言い方になるんだろう、ということも察していました。


で、改めて入門書を見ると、こういった事柄が、一つ一つ解説されていたのです。

「moi, 」については「人称代名詞の強勢系」という項目で、
また「voudrais」については「条件法は、語調を和らげるときにも使います」との説明があります。

これらの文法用語を覚える必要は全くないですが、
一つ一つの事項が、「フランス語文法」という一つの大きな体系の中で、どの位置にあるかを知っておくのは、悪くはありません。


幼児番組を見てこれらの表現に触れたときには、「へえ、そういう風に言うんだ。」ぐらいにしか思っていませんでしたが、
こうしたちょっとした表現も、一つ一つかみ砕いていくと、文法的にきちんとした根拠があり、説明できるものなのですね。

しかしながら、こういった文法事項は、入門書を最初に読んだときは少しも頭に残りませんでした。
ですが、色々な表現に触れてきたあとで、改めて読んでみると、自分の中に少しずつ確かなものが貯まってきているなと確認できて、嬉しい感覚があります。


よくよく考えてみると・・・、

YouTubeで幼児向け語学番組を見るときは、「文法は経験的に学ぶ」ということをモットーにしてやってきました。
すなわち「自分の目と耳で、一つ一つサンプルを収集する」ということに集中してきたわけです。

それに対して、このように入門書を読んで文法事項を確かめるという作業は「演繹的」といえるでしょう。

といっても、「入門書=演繹」という考えがあって、入門書を改めて読もうと思ったわけではないですが、
図らずも、経験的な方法演繹的な方法という、二つの方向からから攻めることができたので、
よりしっかりした文法の感覚を自分の中に確立していくことができたのかもしれません。

結果から言えば、当初の狙い通り、と言えます!(無理やり)



3、書く練習を渋々始めてみたが(*´з`)


そしてせっかく自分には珍しく「語学本」に注意が向いたので、始めましたよ、書く練習をね・・・!

私は一応目標が、「読み書きは完璧だけど喋れない」ではなく、「読み書きはそこそこでもいいから、一応は喋れるようになりたい」方なので、
スペルの練習はほとんどおざなりにしていました。

だって、わざわざ紙とペンを用意するのって、面倒じゃないですか・・・!

まあこんな好き勝手に勉強を進めることができるのは、独学ならではでしょう。


そんなわけで、改めてスペルを書いてみたのですが、そこで思ったのは、

他の言語ではわかりませんが、少なくともフランス語に限って言えば、

「目で覚えようとするよりも、先に耳で習う方がよっぽど簡単」
ということでした。

たとえば、動詞の活用。
「Je fais」「Tu fais」「Il fait」というのを文字で見ると、
主語の人称によって正確に活用させないと!』という強い義務感とプレッシャーに襲われますが、
音で聞けば、全く同じです。活用なんてあってないようなものです!

あと、冠詞や形容詞の語尾なども、ジェンダーによって活用しますが、
耳で聞いていると、冠詞も形容詞の語尾も、発音としては弱い部分なので、別に間違えても大した問題ではない、ということもわかります。
この辺がアバウトだと、確かにこなれた感じは出ないでしょうが、初心者は別に正確でなくとも多めに見てもらえばいいのです。


語学を習うときは、先におおまかにざっくりと感覚を掴んでから、その後で細かい正確さを埋めていく、という順番でやる方が、手っ取り早いし、ストレスも少なくて済む、と思いますし、
そのためには、耳を使って「まず先に何を掴むべきで、どういうところは後回しでいい」という判断をするのがいいのではないでしょうか。


というわけで、散々と理屈をこねてスペリングを後回しにしてきた私が、
今回渋々挑戦してみたわけですが、

久しぶりにペンを持って手を動かすというのも、悪くはありませんね。
ええ、決して悪くはありませんが、続きませんでした・・・汗

なんか、気付いたら辞めてました・・・(*´з`)

スペリングに挑戦するには、まだ時期が早かったのかもしれません・・・。

書く練習については、また今後の課題、ということで・・・。


4、まとめ

というわけで、今月は以上です。
まとめると、

・英語以外の入門書は難しい
入門書を読んで仕組みを理解するだけでは、語学は身につかな
先に経験的な下地を作ってから、入門書をつかって演繹的に確認するのがオススメ
・書く練習は今後の課題・・・

ということでした。


読んでいただいてありがとうございました。

さて、来月はどうやって勉強しようかな!

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