見出し画像

健康じゃなくなったなら

今年はじめて、大腸がん検査でひっかかってしまった。
血糖値のことばかり気にかけていたので
肩すかし&不意打ちパンチをくらったようで
一瞬目の前がチカチカした。

まさか自分がこれにひっかかるなんて
って。

大がかりな治療が必要な病気を告げられた人って
みんな最初にこんな反応するんだろうな。

もちろんまだ何も言い渡されていないけど、
担当のお医者さんからは念のため大腸の内視鏡検査受けてねって
言われただけだけど・・・

悪い可能性は思いつく限り想像して
不意打ちノックアウトを回避するタイプの私だけど、
それでも人生って想像をはるかに超える展開をしかけてくるものだ。

びくびくドキドキしながらクリニックを探して検査の予約をしたけど、
この時期検診でひっかかる人が多いらしく2か月とか3か月先って言われて
そこにもびっくりした。
大腸がんて今多いって聞くけれど、実際はそんな感じなんだ・・
こんなびくびく状態で2か月も待っていたら
それこそストレス過多で違う病気になりそう。
あきらめずに遠目なところまで調べたらもっと早くできるクリニック発見。
即予約。

明日がその検査の日。

なんでもなかったらいちばんいいけど、
ポリープが見つかる人って意外にも多いらしく
私もあるのかなぁ。
あったら切除してそこからまた検査結果待ちだよな。
そしてきっと定期的に大腸カメラやらなきゃならないんだろうな。
大腸がんが発見されて入院、手術、抗がん剤・・
のコースは嫌だなあ。
嫌っていってもなったらもうしかないけど。

そうなったら今までの自分とは違う人生だな。
レールのポイントが、かちゃって切り替わって
「まぁ健康」のレールから「大腸がん」のレールを行くのだろう。
そう想像するとこれまでと目線や感覚が変わっていく気がする。
テレビのコマーシャルで、
「スーパーボタニカル!」とか
「健康寿命を延ばしましょう」
なんていうセリフに舌打ちしたくなるし、
なにのんきなこと言ってんのさ。
とか思うようになる。

「ハワイまでの航空券が激安」とか、
「この夏穴場のリゾート」とかも、
遠い惑星のお話のように聞こえる。

病気になった人はみんなやっぱりそう感じるのだろうか。

病気であること前提の世界へようこそ

なんて。

そこへ行ったなら
そこできょろきょろと周囲を見回して
その世界で楽しいことを探すか。

今とは全然違ったタイプのことが
楽しく感じられるかもしれない。
世界が小さくなってしまうかもしれないけど
楽しいことがまあまあたくさん見つかりますように。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?