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創作2021

今年もこの季節がやってきました。創作TALKさんの季節です。

いや~ここで色々書くかも、なんて寝言を言っていた時もありましたね。あれは去年ですか。

懐かしいですね。先を見つめながら今年のことを振り返ってみようと思います。

創作とイベント

コロナ落ち着くかなと思っていましたがなかなか難しい。イベントへは一般参加でしか行ったことがなく、また今年は文フリなども行けなかったので傍目で見ていた感想のようなものです。

皆凄い!

この状況下にあってめげない。負けない。新しい道を模索して作ってしまう。熱が冷めない。本当に凄い。それに合わせて新たなイベントの形も出来上がっていく。文化の潮目のようなものを見ている気分でした。何かを作って世に出す、そしてイベントへ出る、その行動力の逞しさの根源を見た。とにかく凄い。あまり参加出来ませんでした…と申し訳なさそうな声を聞くこともありますが、いやいやそうして後悔出来る熱量があることが凄いんです。誇ってほしい。
デザフェスへはどうにか行けましたが、また文フリやコミティアを覗いて「物書きさんの」熱を浴びたい。やっぱり直接浴びる熱は一味違うので、早く安心してイベント開催出来るようになってほしいなと思います。

一次のほう

今年はそんなにね…書きませんでしたからね…最近そればっかりですが。

デイ・トゥ・デイ
ピクシブで行われていた「小さなSFコンテスト」、通称「さなコン」へ応募しました。
なにかこの時、SFに魅力を覚えていたようですね。書くきっかけを忘れたので他人事のように言うしかありません。
指定された一文からスタートする物語を書くということで、その短い文の中にもささやかな個性があり、それを自分の文と馴染ませるのがまず難しかったです。
ひっくり返す話にしたかったけれど、指定された文字数を大幅に超えてしまうため、切った削ったをしていたら尻切れトンボになってしまいました。残念。
でも世界観は好きなんですよねえ。段々と人のいなくなる街。夏の夜、遠くから聞こえる車なのか電車なのか、それとも別のものかわからない音。それすらも聞こえなくなるある日。
もうちょっとじっくり付き合いたかったなあと思います。

世界の終わりにヒーローを
さなコンが本当に文化祭のような楽しさだったので、そのお祭り騒ぎに乗って書いたもの。締切ギリギリで書いたのでまあこれもひどい。当日にネタを練って三時間かそこらで書いた?ちょっとあやふやですが、それくらい滑り込みでした。
ヒーローが必要になる世界の舞台裏でのドタバタ。

ニコの旅
「第二回かぐやSFコンテスト」に参加。まだSF熱冷めやらぬ頃でした。そしてSFに対して、迷子にもなりました。ウィキやググってみたり、すこしふしぎって何だろう…とドラえもんを思い出してみたりキテレツ大百科を思ったり。サイエンスフィクションはどこまで書いていいのか、そもそも自分にそんな知識が…
あるわけない。さして触れてきていない世界です。だから手癖で書けるものへ落とし込んでSFみを出しました。風景は好きだし比較的しっくり来た方だけど「ミドーの海」ほど落着した話ではありません。

で、このあたりから「自分のオリジナルってなんだ?」と漠然と考えるようになりました。ついでにこのタイミングでブルーピリオドというアニメを見ていたので余計に考える機会が増えた。過去の作品の模倣、好きなものにもっと振り回されてみたら、表したいものは?
それを自分なりに飲み込めるように、書きたい話に入り込んだり一歩引いたり放り投げたりしながらネタをこねています。
まー正直に言えばどこまで自分に落とし込めるかわからない!難しいな!よし次!

ノベルバー

11月に1日ずつ、提示されたお題を用いて話を作るというものでした。去年は見ているだけでしたが、今回は参加。出遅れたり途中で止まったりしながらついこの前ようやく完走。リアタイでお題を消化していく皆さんのスピードが眩しかった。
お題は様々、ここで模索しながら書いたのはいい勉強になったと思います。同じお題を他の人がどう解釈して落とし込んだかを見られるのが早くて、タイムラグが少なく素早く色んな感性に触れられたのは良かった。
面白かったな~。こういう企画があればまた参加したいです。ありがとうございました!
SS名刺メーカー(時々、文庫)を使って投稿していったのでそのうちカクヨムにまとめます。

二次のほう

去年に続きこっちはサクサクと…よしあしはともかく上手く「好き」に振り回されてるのかもしれません。
今年書いたのはせいぜい1つか2つと思って数えてみたら8つ!すごい!自分で褒めるしかない!多いから個別リンクはなしで、こちらからどうぞ。

鵺退治
「鵺退治」を聞いたことがなかったので獅子王に聞かせるにも…と思って音源やら話やらないかとあさって国立国会図書館まで行くか?と悩んだやつ。舞台になっているお寺は実際に夏の夜に講談を行っているお寺さんを参考にしています。あの独特の熱気と雰囲気がいいんですよねえ。

とってくだされ
御手杵って背が高い→誰かに高い所にあるものを取ってくれって頼まれることもありそう
〜連想ゲーム終了〜
+ねずみかわいい。

兄、帰る
これ自体はいち兄が修行へ出た時にツイッターへ載せたものでした。割と気に入っていたので引っ越し。粟田口それぞれで湯たんぽを入れる袋が違いそう。兄刀の会が弟のために作りそう。

春眠
いつかは初期刀のを、と思いながら桜並木の下を自転車で走っていて浮かんだもの。話中に出てくる場所はその桜並木を思い浮かべて書いていました。布、暖かそうですもんね。人間との距離の取り方がまんばちゃんは上手いのではないかと思いました。

花あかり
山姥切を書いたなら、山姥切を書かねば…と引きずられるようにして出てきたもの。あちらが昼ならこちらは夜。あちらが若者ならこちらは壮年。対照的にしながら共通させたのがカメラ。虚と実。写すこと。それにこだわりながらもまんばちゃんと真っ向からの衝突をしながらも、存外、ちゃんとまんばちゃんを待っているんだろうなあと思いました。だから、同じ舞台へ上がろうとしないまんばちゃんに怒る。口上を述べる部分や夜の桜のシーンが好きです。
むっちゃんとカメラ談義が弾むといいなあ。

おはぎ
山姥切二作でちょっとした繋がりを作ったため、設定を生かそうと思っての春の三つめ。なんでおはぎにしたんでしょうね…?なんでだろうな…?長義繋がりかな…春のお彼岸かな。あずきさんの話を書きたくておはぎを持ち出したのかな。ともあれ、繋がって、結んだ話。「春眠」「花あかり」後の二振りの様子も出てきます。春眠でほのかに寒く、花あかりで花冷えの寒さ、おはぎではほっこりと暖かい温度が滲むように書いていました。
これで春の三部作になります。

子供のかみさま
粟田口多いもんな…どの短刀を書こうと考えていた時に思いついたもののはず。短刀は見た目が子供のように見えて、それを人の側から見た時の認識のズレが生む寂しさってあるよなあと。北谷菜切との会話のシーンが好き。あと風鈴が揺れる本丸。

すきま風
「刀剣男士ミステリヰ企画」へ参加させていただいた作品。

タグを追うと素敵な小説や絵が見られます。
ミステリー、と聞いて探偵が思い浮かび、そういうのを喜んでやりそうなのは…と出てきたのが愛染国俊と蛍丸。小さいのが二振りなら一緒に出てくるのは大きいのがいいよね、と次郎太刀と太郎太刀に出てきてもらいました。ついでに保護者も。
本丸内の異変を追いながら謎を解いていく。三条を書くのも面白かったですね。本丸の夏を楽しむ皆を書くのも楽しかったです。


前作「すきま風」が賑やかミステリーなら、もう一つはしっとりしてみようと思いました。しっとり、と言えばにっかり青江です。そしてかねてから手が綺麗だなあと思っていました。しっとりなので雨も降らせてしまおう。
手を差し出したいのはにっかり青江もそうでないのと思いつつ。幽霊を斬ったからこそ人の本意にも触れることが出来る。人の外も内も知れるものは神にはなれないよなあと。神に人の道理は通用しない。
花のあたりは色々調べてあのラインナップになりました。にっかり青江の周りの刀たちを書けたのも楽しかったなあ。

振り返ってみて

投稿した時期を見ると暖かい季節は元気になるようです。パソコンを置いている環境の問題が半分を占めるのでしょうが、今年は後半に入ってあっち行ったりこっち行ったりしていたので執筆にかける時間が少なかったのもありました。
総数
一次 16181文字+ノベルバー30作分(10000字くらい?)
二次 58852文字
これが書いた方なのかどうなのかがわからん。京都の紅葉は綺麗でした。

来年は

去年の寝言を思い出しましょう。
一次の方。竜の話出来上がってます。ただ、ウェブに上げるかを考えています。どこかへ応募してみようか悩んでいて、そのうち振り切ってえーいとどちらかに投げます。
地図の話はもうちょい先になりますね…。
そしてまた何か面白そうな企画を見つけたら飛びついて、それにかかりきりになると思います。
SFはもうちょっと頑張りたいかなあ。

二次の方。「遡行軍のはなし」は一度まとめたプロットをこねくり回す必要が出てきたのでまた資料を読んでいます。途中まで書いていましたが、もうちょっとすっきりした話にしたい。友達に誕生日プレゼントで買ってもらった本が生きる。
「彼らのはなし」は思いついた時に書いていきます。年内に書き終わりたかったけど無理なので、一月以降上げられそうなのは小夜左文字の話。今、少し浮かんでいるのが大倶利伽羅の話です。それ以降は初期刀の誰かを書きたいかなあと思っています。
出来たら全振り書きたい。なので公式の増える速度をもう少し落としてほしい。追いつかないよ〜。
そして皆さんが本にしているのを見ていて楽しそうなので、二次の方はいつか、本当にいつか、本にしてみたいと思っています。


振り返ってみると色々書きましたねえ。挑戦したようで、じたばたして、あまり進んでいない気もしますが来年も楽しんで書いていきたいと思います。
それでは、長文お付き合いいただきありがとうございました!

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