見出し画像

江崎満×La Neige vol.4

『DMにQRコードを付けたくて、おいおい編集しますが、取り急ぎ公開します🙏。』と、言いながら、結局、DMにはここのリンクのQRコードは付けていなかった気が…😅。

江崎満さんと、
2015年に第1回の

2017年に第2回の

2019年に第3回の

展覧会を重ねて、今年は4年ぶり、4回目の展覧会となります。
あちこちで圧倒的なエネルギーを宿す(いや、発散する)作品群で素晴らしい展示をされる江崎さん、後から入れていただき、入場料を取るようになったうちの場所なので、だんだん、少し「ここでしか」の要素を加えて、他でも観られた方にも来ていただきたい。と、3回目は、いくつかそれで剃られた版木を展示させてもらいました。
版木こそは、木の板を彫刻刀で彫る、江崎さんのエネルギーが込められた場所。だと思ったから。私たちが見る版画と真逆の世界が彫られているので、それを観てもらいたいと思ったからです。

そして、今回は、以前から「掛け軸」という、軽く、嵩張らず、絵と調和するように布や軸先が選ばれていて、季節に応じて掛け替えたり保存したり、ということに適した形態を面白いと思うようになっていました。
いつの頃からか、いや、ラ・ネージュ設立当初から、生活様式の変化で、見かけることが減っている日本独自の形態のものを今の時代に生きる形で残すことはできないか、その為にはその技を持つ人がいなければ、その為には仕事がなければ、とも思うようになっていて、今回、4年ぶりに江崎さんの展覧会を催す前に、ちょうどどこでお願いすればいいかということも判明、江崎さんの作品は、身近な植物をモチーフにしているので自ずと季節感があり、その中でも野原にそっと咲く草花をモチーフにしたものや、温かみのある小さなモノクロ作品が最適!と、思い、お願いしてみました。

これはこの間、試しに出来上がってきた作品をラ・ネージュの空間に掛けてみた時の写真です。
展覧会の時にこの通りに展示するかどうか判りませんが、同じ壁面のどこかに同じ版画の額装された作品ももし来れば展示したいと思っています。

下には碧亜希子さんの石とタイルモザイクの作品を置床として置いてみています。

軸装をお願いする時には、どのような形式にするか、布の種類、色、軸先、等々を選ばなければなりません。
同じ絵でも、何を選ぶかによって、ガラリと変わります。
着物をコーディネートする場合、女性の場合、着物と帯の組み合わせは勿論、半襟、帯揚げ、帯締め、帯留、足袋、草履、羽織に羽織紐、もっと言うと、長襦袢(ちらりと袖から見える色をどうするか)、捲れた時に見える八掛の色等々を選ばなければなりません。
面倒、と、思うのか、愉しいと思うのか。
日常にそういう選択を繰り返しているのと、そうでないのとでは何かが違うような気がします。

今回、自分の欲しいように作ってみたこれらの軸は、参考出品とし、販売はいたしません。
版画なので、同じように刷ってもらうことはできますし(手彩色なので完全に同じにはならないとはいえ)、軸装も同じところに同じようにと頼めば同じように作ってもらえるので、この通り頼めば、ほぼこれを買ったようにできます。

けれど、飾る場所はそれぞれですし、人の好みもそれぞれなので、もし、軸装してみたいと思われる方がおられたら、お店はご紹介しますので、是非、お好みで、相談しながらされることをお勧めします。
作品を見て、仕上がりを想像しながらお願いしたものが、想像通り、いや、それ以上に素晴らしく出来上がって来るのを見る醍醐味を、そしてそれを、思った場所に飾ってみる醍醐味を、是非味わっていただきたいです。

今までのは、ここ、ラ・ネージュでしか…の仕掛けについて。

勿論、その他に、あの、GWに行っておられた窯焚きの最中にその能登を襲った強い地震を乗り越え無事焼きあがった素晴らしい作品群(6月12日にそれが初お目見えした奈良・室生の夢雲さんで観て来ましたが、どれがここに来るのかまだ判らないので敢えてその時の写真は載せませんが、本当にいつにも増して素晴らしい焼き上がりです!!)もやって来ます。

そして、これらは、打ち合わせ、軸装する版画をもらいに行くのを兼ねて、この3月11日にまだ雪の残る能登の江崎さんのアトリエを訪れた時の写真の数々。

この環境だからこそ生まれる嘘のない命の世界が多数やって来ます。
どうぞ、お楽しみに!!!!!


さて、12日に搬入作業が終わり、13日正午開幕前に展示が終了しました。
このような感じに収まりました。

正面
左に続く
草花の並ぶ壁
入り口右側の壁
全体
続きの壁
奥の壁
ピアノの上
同じ版画の額装と軸装
階段を上り切ったところ
入り口
1階常設展といただいたご案内
1階入り口右側と正面の作品
階段上り切ったところの正面
花器に花を入れてみる

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?