スリランカ中央高地のプランテーション部門の変容
H. Mahendra P. Peiris さんと Nuwan Gunarathneさんのスリランカの紅茶農園に関する論文「スリランカ中央高地のプランテーション部門の変容」の和訳を紹介させていただきます。
この論文は、スリランカの大規模プランテーションの問題を、土地利用を変えることで解決した事例です。
今まで和訳し紹介してきた論文同様に、適切な雑草管理により土壌の水分量の保持、大雨による土壌浸食の防止ができるメリットを説明するとともに、茶ノ木の間にコーヒーの木などを植え、単一栽培から複数の作物を育てる栽培に移行することで、生物多様性を守るとともに農園に副収入を与えることが示されています。昨年と今年に訪問した際にも、茶ノ木の間にコーヒーの苗を植えている茶園が増えていることを確認しましたので、実践されている活動だと思います。
非常に読みやすい論文となっており、スリランカの紅茶農園を理解するのに最適な論文だろうと思います。