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【MUSIC LAND】Little Glee Monsterを耳に、明日へ

LANDOERで始まったMeet the DOER project。

普段はインタビュー記事を書いている私ですが、今回はMeet the DOERのプロジェクトに沿った記事を書こうと思ったわけです。

が、ふと昔のパソコンを見ていたら“2017年の私”が書いた文章が見つかり…。5年前の私は、まだ書くことを生業としていなかった私。そんな私が当時、“職業”なんて気にせずに、ありのままの自分のことを書き留めた文章を読んで「書くことが自分にとってのカタルシスだったんだな」と改めて自覚しました。

お恥ずかしながら、ここにその文章を置いていこうと思います。Little Glee Monsterの『明日へ』にのせて。

2017年12月 六本木

『大切なモノを大切に抱えて
あの日踏み入れた街は そんなに綺麗じゃなくて
透明な瞳が濁るこの世の中では
吐いた血に色はなくて 無力さだけが包むよ
渇く喉に注ぐ希望本当の自分が
繰り返すノイズを跳ね返す』

夢や希望、理想を両手に抱えてやって来た東京。

何でも持っている、
と自分に自信をもっていたのに、
ここへ来てみれば、私の持っていたものなんて
何の戦力にもならなかった。

劣等感と貧しさに追われる毎日。
東京の子たちにはお金がある、美貌がある、
そして知識がある。
私にはお金もセンスも何もない。

若い女の子が、
お金やいい暮らしを手に入れるには、
いくつも手段があるこの街。
綺麗なことばかりじゃない。
嫌なことだって沢山我慢しなきゃならない。
“高いお給料”というのは、
“リスクを負う我慢料”だってことに
10 代後半で気づく。

言葉にならない「ヤダ」と「羨ましい」を
繰り返して歩く六本木は、キラキラして見えた。
高校生の頃の透明な瞳の私が、
いつの間にかいなくなっていて、
そんな瞳の女の子を見れば
「世間知らず」だと拒絶した。
並んでしまったら
自分の濁り具合が分かってしまう気がして。

強がりの中で、どんなに血を吐いても、
その無色の血に気づいてくれる人はいない。
一人暮らしなら尚更だよね。
親に心配かけたくない、
友達に弱みは見せられない。
そんな風に自己処理せざるをえない吐血が
癖になる。

それでも明日が来るなら、
生きて行かなきゃいけないなら、
ほんの少しの希望でも未来を期待したい。

今をこえて、未来をきちんと聞きたい。
諦めずに、生きていきたい。
若いからって、何も考えてないわけじゃない。
大人は「若い頃の悩みなんて」って
センスのないことほざくけど、
今の方がきっと辛い。
正しさが分からない、世の中を知らない、
なのに選択肢だけは
どんどん増えていくんだもん。
けど、大丈夫。

『こえるよ今を聞こえるよ未来が
合わせた声が尽きない迷いを超える
正しさなんて一つになる日はない
明日へ走る鼓動は溶けやしないさ』

迷って迷って迷いぬいて、超えてゆこう。
明日へ向かう気持ち、
向かいたいと思う気持ちがあれば、
必ず進んでいける。


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