ラオスに行って生産者に会ってきました!
こんにちは、LANDMADEの上野真人です。
神戸・ポートアイランドでスペシャルティコーヒーの専門店を経営したり、国内外で焙煎の講師業をしたり、キングコング西野亮廣さんのグッズショップ『SHIBUYA FREE COFFEE』のコーヒーを担当したりしています。
たまに競技会の審査員をやったりもしています。
今回は、渋谷センター街に2019年12月15日にオープンした『SHIBUYA FREE COFFEE』で使用しているラオスのコーヒーについて。
※SHIBUYA FREE COFFEEに関しては前回の記事をご覧ください。
生産者に会いにラオスに行ってきましたのでそのご報告です。
12月。コーヒー屋さんにとって繁忙期真っ只中、業務をスタッフに丸投げして弾丸でラオスへと行ってまいりました!
まず一番にお伝えしたいことは、
スペシャルティコーヒーは、想像以上にラオスの生産者達を支援する取り組みになっていました。心からやってて良かったと思いました。
スペシャルティコーヒーとは、高品質であることに加え、生産者に相場以上の正当な対価を支払うことで支援し続ける取り組みでもあるコーヒーのことを指します。
今回訪問したラオス北部では、生産者の暮らしとコーヒー栽培について、とにかく問題が山積みです。その根底にあるのは、外貨獲得のための焼畑農業や大規模なインフラ整備による森林の減少です。
森が少なくなることによって土の力が弱まり、
昨年雨が多かった時に想像以上の洪水が起こったり、逆に今年のような雨が少ないとすぐに干魃(かんばつ)が起こったりします。
気候変動と森林の減少が相まって農作物の収量もままならず、村人の暮らしを脅かしています。かつては豊かな森に囲まれた「貧しくも飢えのない国」と呼ばれていたのに。。
そして、焼畑農業やプランテーション化までして作ったゴムやコーンでの利益はというと。。とても安い価格での流通となってしまっていて、それだけで生活を続けていくのは非常に厳しい状況になっています。
そんな中私たちのコーヒーは、大手コーヒーチェーンの買う3倍以上の価格で農家から買い取っています。今年のラオスは全体的にコーヒーの価格が下がる傾向にあるのですが、買い取り価格は下げず常に高価格で一定になっています。
作られるコーヒーは、基本的に森を壊すことなく、「森に植える」コーヒーです。農薬も一切使わない完全な自然栽培です。
そして上質なコーヒーを育てるためには、日陰を作るために(コーヒーは直射日光に弱い)背の高い木の存在が必須。つまり森の中こそ良環境であるということ。コーヒーは森の恵みで育つんです。
森を壊すのではなく森を蘇らせつつ、収入も安定して増える。そんなコーヒー栽培に生産者達は一縷の望みを託しています。もはや祈りとも言えるかも知れません。
コーヒーを生産者から正当な対価で買う、買い続けるということが、どれほど現地の方達を支えることになっていることか。
自分の生業としていることが、ここまで人の生活を支えているのだということは、実際に訪問してみて初めて体感できたことでした。これからも全力でコーヒーに向き合う覚悟を改めて持つことができました。
そしてこれは、SHIBUYA FREE COFFEEの「原価」に含まれているお話です。
SHIBUYA FREE COFFEEで提供されるコーヒーの売上の一部は、ラオスの支援に継続して充てられることになっています(それはまた西野さんから改めてお知らせがあると思います)が、今回はその一歩手前のお話で、
そもそもこのラオスのコーヒーを飲んでいただくことが、手に取っていただくことが、プレゼントしていただくことが、間違いなくラオスの生産者達を守ることに繋がっています。
いつも本当にありがとうございます。
今回このような体験をするきっかけをくださった西野亮廣さんのオンラインサロン「西野亮廣エンタメ研究所」の皆様に心から感謝しています。
次回は、ラオスの生産者と私達を繋いでくださっているSAFFRON COFFEEについてご紹介します。この方達が今回のキーパーソンと言っても過言ではありません。
コーヒーがどのようにして貧困と戦争を終わらせることに繋がっているのかをお伝えできればと思います。
最後までお読みいただきありがとうございます。
それではまた!
※いつもありがとうございます。サポートしていただいたお金は全て生産国への支援に充てさせていただきます。引き続きどうぞよろしくお願いします。
※SHIBUYA FREE COFFEEのオンラインストアが開設しました!
ぜひ覗いてみてください!https://sfc.base.shop
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?