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なるほど、難消化性デキストリン製品開発ガイド【市場、顧客ニーズ、素材、トレンド】

食品メーカーで商品開発をしている方、個人で難消化性デキストリン製品を作ってみたい方などに向けて、サプリメント開発がサクッと理解できるガイドラインです。

難消化性デキストリンとは?

難消化性デキストリンは食物繊維の一種です。

便を柔らかくして排泄を促したり腸内で「善玉菌」のエサになって、善玉菌を増やす効果による整腸作用。また、一緒に摂取した脂肪や糖の吸収を抑制する働きがあります。

難消化性デキストリンは、水に溶かした場合はほぼ透明、耐熱性・耐酸性に優れている食品素材で、もっぱら飲料形態で健康食品では利用されています。

そんな難消化性デキストリンについて詳しく見ていきましょう。

難消化性デキストリンに関する市場情報

難消化性デキストリンの市場規模

富士経済によると難消化性デキストリンを含む食物繊維市場は2023年度274億円を見込んでいます。(2022年度比2.6%成長)

難消化性デキストリンは「整腸」、「食事の糖・脂肪の吸収を抑える」等のマルチヘルスクレ ームへの対応が可能な点も評価されており、今後も成長が期待されている素材の1つです。

2024年3月現在、難消化性デキストリンの届出数は約500件であり、機能性関与成分として二番目に多い成分になっています。

難消化性デキストリンへの生活者(顧客)の関心・ニーズ

難消化性デキストリンに関するアンケート調査を見ていきましょう。

直近1年間に購入した機能性表示食品の機能
マイボイスコムの調査によると、直近1年間に購入した機能性表示食品の機能の中で、難消化性デキストリンの機能である「整腸(25.8%)」は3番目、「血糖値の上昇を抑える(15%)」は5番目となっており、手に取ってもらいやすい機能を保有してことがわかります。

画像引用元:MyVoice

■腸活に関するアンケート(ビオフェルミン製薬)
ビオフェルミン製薬のアンケートによると、腸活のために意識して取り組みとしてNo.1は「乳酸菌の摂取(74.7%)」。
No.3「食物繊維・オリゴ糖の摂取(46.5%)」となっていました。

難消化性デキストリンは食物繊維なので腸活素材としても利用されますが、乳酸菌の方が利用頻度が高いことから「糖質・脂質の吸収を抑える機能」をメインに訴求されています。

画像引用元:ビオフェルミン製薬 プレスリリース

https://www.biofermin.co.jp/information/26744e037d2839a47055b89f466d338078d1b18b.pdf

難消化性デキストリン製品の主要プレイヤー

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