「おいしさ」視点での完全栄養食レベル分け
「完全栄養食」の明確な定義はありませんが、「日本人の食事摂取基準」に示された必須栄養素をすべて含んだ食品で、1食分で1日に必要な栄養素の約3分の1が摂れるように設計された食品を「完全栄養食」と呼んでいます。
完全栄養食を理解するには、食事としての到達度で整理すると面白かったのでシェアします。
「おいしさ」視点での完全栄養食レベル分け
私自身の主観が多分に入りますが、以下がおいしさ視点での「完全栄養食」のレベル分けです。
コンセプトとしては、食事としての完成度です。
日常的に食べる食事に近い方がレベルが高く、より多くの人に価値提供できるプロダクトだと解釈ください。
それぞれ、見ていきましょう。
LV1の完全栄養食
栄養が取れるために設計された完全栄養食です。
栄養素の粉末を水で溶かして飲むような製品はLV1で食事とは言えません。
Huel、COMP、ディアナチュラONE-sなどの、飲料形態でサプリっぽいの完全栄養食を指します。
美味しさはあまり重視されておらず、食事としては不完全で栄養素を摂取する機能面が優先されています。
効率を重視する人は寧ろLV1が良い人もいるでしょうが、全員これがいいか?と言われると微妙かと思います。
LV2の完全栄養食
美味しさと栄養を両立した完全栄養食です。
ベースフードBASEBREAD、オルビスCOCOMOGUを指します。
栄養素を摂取するために、美味しく食べれるパン・おにぎりの形をしています。
毎日食べる分には問題ないですが、毎食食べるのはハードルが高いです。
ともに完成度としてはLV3に近いですが、食事の完全な代用か?というと足りていないというのが現状と思います。
個人的には効率的に栄養を摂取する為に、美味しさもある程度必要だよね。と解釈してます。
LV3の完全栄養食
いつもの食事感覚で食べれる完全栄養食です。
日清食品の完全メシ(冷凍食品を含む)は、このレベルに到達しており、毎食食べるのも問題ないと私は考えています。
LV3が日清食品だけなのは、理由があります。
LV2は食品の組み合わせで完全栄養食を作るのに対して、LV3では食品の再構築により完全栄養食を作っています。
どういう事かと言うと、「見た目やおいしさはそのままに、カロリーや塩分、糖質、脂質などがコントロールされ、必要な栄養素を全て満たす食」であるという事です。
例えば、日清食品では美味しい「完全栄養食」の開発には、次の5つの課題を解決して設計しており、とても高いレベルで完全栄養食を設計してます。
LV4の完全栄養食
完全メシが目指している、完全栄養食の未来像です。
市販の完全栄養食は平均的な日本人向けの栄養設計であることから、必ずにも個々人に必要な栄養素が入ってるわけではありません。
個々人の体調や生活リズムに応じた栄養バランスをパーソナライズ化してくれるのが、LV4です。
ここまで来ると5大栄養素だけではなく、幅広い栄養素・機能性原料からのアプローチも期待できます。
ここまでくると、体の不調に応じた栄養素を取れるようになるので食事が薬になる、まさにSF世界の食事ですね。
完全栄養食の目指す未来とは?
完全栄養食の目指す未来は、食事が薬になる世界だと私は考えてます。
どういう意味か?というと、日清食品のインタビューがわかりやすいです。
我々が食べてる食事は栄養素の過不足が多いため生活習慣病になったりします。
未来の完全栄養食であれば、そんな悩みは無くなるかもしれませんね。
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